Windowsライセンス認証の電話認証が廃止に ― インターネット接続が必須へ
この記事の内容
- Windowsライセンス認証で従来使えた「電話認証」が廃止されました
- 今後はインターネットに接続できる端末が何らかの形で必要になります
- 代替手段として「Microsoft製品ライセンス認証ポータル」を使った認証に変わりました
- 認証対象の端末はオフラインのままでよく、別端末でポータル操作を行う形です
- 完全オフライン環境で運用しているシステムは、認証手順の見直しが必要です
従来の電話認証とは
これまで、Windowsのライセンス認証にはさまざまな方法がありました。ネットワーク経由での認証、KMSを使った認証など多様な手段がある中で、「電話認証」は完全オフラインで使える手段として広く活用されていました。
具体的な手順は以下のとおりです。
- インストールIDを取得する
- 電話でMicrosoftに連絡する
- オペレーターまたは自動音声にインストールIDを伝える
- 返ってきた確認IDを端末に入力して認証完了
インターネットにまったく接続できないサーバー環境でも、電話さえあればライセンス認証が完了するという、非常に便利な方法でした。
電話認証の廃止と新しい認証方式
今回の変更により、電話のみでのライセンス認証はできなくなりました。
代わりに、インターネット接続が可能な端末からMicrosoftの「製品ライセンス認証ポータル」にアクセスして認証を行う方式に変更されています。認証対象の端末自体はオフラインのままでも問題ありませんが、別途インターネットに接続できる端末(スマートフォンや別のPCなど)が必要になります。
新しい認証手順
新しい認証の手順は以下のとおりです。
1. インストールIDを取得する
認証対象の端末で、管理者権限でコマンドプロンプトを起動し、以下のコマンドを実行してインストールIDを取得します。
slmgr /dti
表示されたインストールIDをメモしておきます。
2. Microsoft製品ライセンス認証ポータルにアクセスする
インターネットに接続できる別の端末(スマートフォンやPCなど)から、Microsoft製品ライセンス認証ポータルにアクセスします。
3. MicrosoftアカウントでサインインするThe
ポータルにサインインするには、MicrosoftアカウントまたはMicrosoft Entra ID(旧Azure AD)のアカウントが必要です。
なお、このアカウントとライセンスが紐づくわけではありませんので、特定のアカウントでなくても問題ありません。
4. ライセンス認証を選択する
サインイン後、「ライセンス認証」と「ボリュームライセンスキーの管理」の選択肢が表示されます。「ライセンス認証」を選択します。
5. 製品を選んでインストールIDを入力する
WindowsやWindows Serverなど、対象の製品を選択し、手順1で取得したインストールIDを入力します。
6. 確認IDを取得して端末に入力する
ポータルに表示された確認IDをメモし、認証対象の端末に入力して認証を完了させます。
注意点と運用上の影響
この変更で最も注意すべき点は、完全オフライン環境ではライセンス認証が行えなくなるということです。
たとえば以下のような環境では、運用手順の見直しが必要になります。
- セキュリティポリシー上、インターネット接続を禁止しているサーバー環境
- これまで電話認証で運用してきた既存システム
こうした環境であっても、認証対象の端末自体はオフラインのままで構いません。管理者がスマートフォンなど別の端末でポータルにアクセスし、確認IDを取得して入力する、という手順で対応できます。
まとめ
- 電話のみによるライセンス認証は廃止されました
- 代わりにMicrosoft製品ライセンス認証ポータルを使った認証に変更されました
- ポータルへのアクセスにはMicrosoftアカウントまたはEntra IDのサインインが必要です
- 認証対象の端末はオフラインのままでよく、別端末でポータル操作を行います
- 完全オフライン環境では認証できなくなるため、運用手順の事前見直しが必要です
「電話で認証しようとしたらできなかった」というトラブルが現場で発生する前に、この変更を把握して運用手順を更新しておきましょう。