【無料】M365のユーザー・グループ情報をExcelに一括出力するレポートツールを紹介
この記事の内容
- Microsoft 365管理者向けに、ユーザー・グループ情報をExcelで出力できる無料ツールを紹介します
- GitHubで公開されているPowerShellスクリプトを使用し、セットアップから実行まで手順を解説します
- ユーザー、ゲスト、グループ、Teams、共有メールボックスなど多数の情報をまとめて取得できます
- 出力されたExcelは日付情報付きのスナップショットとして保存され、監査や比較に活用できます
- スクリプトはカスタマイズ可能で、必要に応じてSharePoint情報なども追加できます
ツールの概要
本ツールは、GitHubの「M365 Management」リポジトリで公開されています。リポジトリ内にはさまざまなスクリプトが含まれており、その中のインベントリ・レポート系スクリプトを使うことで、以下の情報をExcel形式で一括取得できます。
- ユーザー
- ゲスト
- グループ
- Teamsのチーム
- チームのメンバー・オーナー
- 共有メールボックスとその権限
- 配布グループおよびそのメンバー
- セキュリティグループ
技術的にはPowerShell 7.2以降を利用し、Azure ADやExchange Onlineの情報も取得可能です。
セットアップ手順
1. ツールのダウンロード
- GitHubの「M365 Management」リポジトリにアクセスします
- 「Code」ボタンから「Download ZIP」を選択し、PCにダウンロードします
- ダウンロードしたZIPファイルを右クリックして「すべて展開」を実行します
2. セキュリティ設定の解除
ダウンロードしたスクリプトは、Windowsのセキュリティ機能によってブロックされる場合があります。展開前または展開後に、各ファイルのプロパティを開いて「許可する」にチェックを入れ、ブロックを解除してください。ファイルごとに解除が必要な場合があります。
3. PowerShellの起動と初期設定
- 展開したフォルダを開きます
- フォルダ内で「PWSH」と入力し、PowerShell 7のコンソールを起動します
- コントロールキーを押しながらクリックして、管理者として実行します
- 以下のコマンドを順に実行します
Set-ExecutionPolicy RemoteSigned
cd オール
.\setup_inventory_report_prereqs.ps1
必要モジュールのインストールと認証
セットアップスクリプトを実行すると、以下のモジュールが自動でインストールされます。
- Microsoft Graph
- ImportExcel
- Exchange Online Management
途中でインストールへの同意を求められますので、指示に従って「Yes」を入力してください。
また、初回のみMicrosoft Graphへのアクセス許可が必要です。ブラウザが自動起動しますので、管理者アカウントでサインインし、組織の代理としてアクセス許可を承認してください。続いてExchange Onlineへの認証も求められますので、同様にサインインします。
レポートの実行方法
セットアップが完了したら、以下のコマンドでレポートを実行します。
.\generate_m365_inventory_report.ps1
実行時にも再度認証が求められます。Microsoft GraphとExchange Onlineそれぞれに対してサインインしてください。スクリプトが自動で各コマンドレットを実行し、情報を収集してExcelファイルとして出力してくれます。
出力される内容と活用方法
スクリプト実行後、output フォルダ内にExcelファイルとログファイルが生成されます。Excelには以下の情報がシートごとにまとめられています。
- ユーザー・グループ
- Teamsのチーム・メンバー・オーナー
- 配布グループとそのメンバー
ファイルには日付情報も含まれるため、実行のたびにその時点のスナップショットとして保存できます。過去の状態と比較したり、組織の監査資料として活用したりするのに役立ちます。
カスタマイズと応用
このツールはPowerShellのコマンドレットで情報を取得し、Excelに出力しているだけの構成です。そのため、スクリプトを編集することで自由にカスタマイズできます。たとえばSharePointのサイト情報を追加したり、取得するプロパティを変更したりといった拡張も可能です。
なお、このスクリプト自体はAIに生成を依頼して作成されたものです。「こういうことをしたい」と伝えるだけで、AIがスクリプトを作成してくれる時代になっており、カスタマイズの際にも活用できます。
まとめ
本ツールを使うことで、M365環境のユーザー・グループ情報をまとめてExcelに出力し、日々の管理業務を大幅に効率化できます。初回のセットアップや認証の手順に少し手間はかかりますが、一度設定すれば何度でも実行できます。
また、ソースコードはすべて公開されているため、処理内容を確認しながら自社環境に合わせたカスタマイズも可能です。M365の管理業務でユーザー情報やグループ情報の整理に課題を感じている方は、ぜひ試してみてください。