ChatGPTのエージェントモードで「胡田昌彦」の紹介スライドを作ってもらった!

この記事の内容

  • ChatGPTの新機能「エージェントモード」を使って、自分自身の紹介スライドを自動生成した実験レポートです
  • エージェントモードがWebを自律的に検索・情報収集し、PowerPointファイルを生成するまでの流れを紹介します
  • 日本語URLへのアクセス制限など、実際に使って見えてきた課題についても解説します
  • 生成されたスライドの構成と内容の精度についてレビューします
  • AIと人間が協働する資料作成の可能性と今後への期待についてまとめます

エージェントモードとは何か

ChatGPTに搭載された「エージェントモード」は、AIが自動でWebを検索し、情報を収集し、その情報をもとにレポート・プレゼンテーション・スプレッドシートなどのアウトプットを自律的に作成できる機能です。

このモードでは、AIが仮想のデスクトップ環境上でブラウザを操作し、まるで人間がPCで作業するような流れで情報収集から資料作成までを一気通貫で実行します。RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)的な要素も強く、今後のAI活用の可能性を大きく感じさせる機能です。

ChatGPT Plusで利用可能で、利用回数には上限があります(初期状態で40回程度)。モデル選択画面のツールメニューから「エージェントモード」を有効にすることで使用できます。


今回のチャレンジ:自分自身の紹介スライドを自動生成

今回は「Webを調査し、胡田昌彦の情報を収集して紹介用PowerPointを作成してください」という指示を与えてみました。情報量はできるだけ多く、スライドは文字が大きめで読みやすいものにしてほしい、という細かな要望も合わせて伝えています。

指示を受けたAIはすぐに行動を開始し、ホームページ・Amazon・所属会社のWebサイト・Microsoft MVPのプロフィールページなどを次々と検索していきます。人間がWebブラウザで情報収集する流れをそのままAIが再現している様子が画面上にリアルタイムで表示されるのは、非常に興味深い体験です。


Web情報収集における壁:アクセス制限と日本語URLの問題

情報収集の過程でいくつかの障害も見えてきました。

アクセス制限の問題として、Amazonなど一部のサイトではAIによるアクセスがブロックされてしまいます。

日本語URLの問題として、「note」や「コンパス」など日本語エンコーディングを含むURLのページでは、「404 Not Found」や「ページが見つかりません」といったエラーが頻発しました。英語圏のサイトには強い一方、日本語独自のURL文字列への対応にはまだ課題が残っている様子です。

これは今後のAI進化に期待したいポイントですが、裏を返せば「AI専用の情報ページ」や「AIがアクセスしやすいプロトコル」を整備していく時代に入りつつあるとも言えます。


スライドの自動生成プロセス

情報収集が一段落すると、AIはJavaScriptライブラリの「PPTXGenJS」などを活用してPowerPointファイルの自動生成を開始します。

タイトル画像のレイアウトについても、AIが自ら複数回作り直して画像サイズや配置を微調整していました。まるで人間のデザイナーが試行錯誤しているような、細やかな仕事ぶりです。最終的にはpptxファイルとして出力されます。


生成されたスライドの構成

完成したスライドは以下のような構成になっていました。

スライド内容
タイトルページ肩書き(エンジニア・Microsoft MVP・著者・YouTuber)とキャッチコピー
基本情報・幼少期1979年生まれ、茨城県出身、子ども時代のプログラミング体験
キャリアの歩みシステムインフラ・部門立ち上げ・技術と営業の橋渡し役など
著書紹介自著の概要・出版情報
Microsoft MVP・ハイブリッドクラウド研究会受賞歴・研究会活動
YouTube・趣味・家族チャンネルでの発信活動や家族エピソード
まとめ多面的な活動と今後の展望

さらに参考文献・出典リンクもスライド内に自動で挿入されていた点は特筆に値します。


内容の精度はどうだったか

生成内容は、ネット上に公開されている自己紹介記事・日記・インタビュー記事などから情報を抽出・要約して構成されていました。

いくつか細かな誤り(たとえば入社先の社名が実際と異なる、など)や情報の抜け漏れは見られましたが、全体的な完成度としては人間が一から調べてまとめたものと比較しても遜色のないレベルです。複数の情報源を参照して違和感なくつなげてまとめる能力には、改めて驚かされました。


活用シーンと今後への期待

エージェントモードは「自動情報収集」と「資料作成」が一体化しているため、次のようなシーンで特に威力を発揮します。

  • 人物紹介スライドの自動作成
  • 競合・市場調査レポートの生成
  • 複数のWebソースをまとめた提案書の素案作成

ネット上に十分な情報が公開されている場合は、短時間で質の高いアウトプットが得られます。一方で今回の実験から明らかになったのは、「AIが情報を取得しやすい環境整備」の重要性です。AIが正確に情報を取得できるよう、自分の情報をAIフレンドリーな形式で公開しておくことが、今後の個人ブランディングの観点でも重要になるかもしれません。


まとめ

ChatGPTのエージェントモードを使った今回の実験では、以下のことが確認できました。

  • AIが自律的にWeb調査から資料作成まで一気通貫で実行できることが実証されました
  • 日本語URLへのアクセス制限など、日本語環境特有の課題も見えてきました
  • 全体的な完成度は高く、人間が手を動かさなくてもかなりの品質の資料が自動生成可能です
  • 今後さらにAIの能力が向上すれば、ビジネスや研究の現場での活用範囲は大きく広がることが期待されます

AIと人間が協働して知識をまとめ、発信していく時代はすぐそこまで来ています。エージェントモードはその先駆けとなる機能と言えるでしょう。