今月のWindows Update適用はちょっと待った方がいいかもしれないです!
この記事の内容
- 2025年6月公開のWindows Updateを適用後、一部PCでOSが起動しなくなる深刻な不具合が多数報告されています
- マウスコンピューター・GIGABYTE・ASUS・富士通・Dellなど複数メーカーのPCで影響が確認されています
- 原因はBIOS破損ではなく、セキュアブート機能がOSの署名変更を不正と誤判定している可能性が高いです
- Microsoftは一部デバイス(Surface Hub)で公式に問題を認め、アップデートの適用中止を呼びかけています
- 問題解決まではWindows Updateを一時停止することを強く推奨します
発生している問題の概要
2025年6月11日頃に公開されたWindows Updateを適用したところ、PCを再起動した際にメーカーのロゴ画面から先に進まなくなったり、「自動修復を準備しています」という画面で停止してしまったりする症状が多数報告されています。
当初、一部の情報サイトでは「BIOSが破損する」と報じられましたが、後の調査により、必ずしも物理的な破損ではない可能性が指摘されています。最悪の場合、BIOS/UEFIの設定画面に入ることすらできなくなるとの報告もあり、深刻な状況です。
影響が報告されているPCメーカー
現時点で、以下のメーカー製PCの一部モデルで不具合が報告されています。
- マウスコンピューター
- GIGABYTE
- ASUS
- Clevo
- Sager
- 富士通
- Dell
これらは判明している一部であり、他のメーカーのPCでも同様の問題が発生する可能性があります。
メーカーの公式対応状況(マウスコンピューターの例)
この問題に対し、マウスコンピューターは公式サイトで正式に不具合の情報を公開しています。
2025年6月に公開されたWindows Updateの適用後、一部のPC製品においてOSが正常に起動しない不具合が確認されております。
同社は対策として「BIOSを更新することで不具合の解消を確認しております」と発表し、順次、修正版のBIOSを公開しています。しかし、すでにPCが起動しないユーザーにとっては、別の正常なPCを使って修正ファイルをダウンロードし、USBメモリ経由で更新作業を行う必要があり、手順が複雑になる可能性があります。
問題の原因についての考察
当初「BIOS破損」が原因と見られていましたが、Microsoftが公開した情報などから、より正確な原因が推測されています。
Microsoft Surface Hubで発生した同様の問題では、エラーメッセージとして以下のように表示されることがわかっています。
これは、Windows UpdateによってOSのセキュリティ情報(署名)が変更された結果、PCのBIOS/UEFIに搭載されている「セキュアブート」機能が、OSを不正なものと誤判定して起動をブロックしている状態と考えられます。つまり、BIOSが物理的に破損したのではなく、セキュリティ機構が正常に働いた結果として起動できなくなっているという見方が有力です。
ユーザーにとっては「PCが起動しない」という結果に変わりはありませんが、原因の理解は今後の対策を考える上で重要です。
Microsoftの公式見解とSurface Hubでの問題
MicrosoftはSurface Hub v1においてこの問題を確認し、「このアップデートをインストールしないように(Do not install this update)」と公式に呼びかけています。
さらに、この問題を修正するための新しい更新プログラム(KB)をすでにリリースしています。しかし、すでに問題が発生し起動できなくなったデバイスの復旧手順については「現在準備中」としており、ユーザーは待つしかない状況です。他のメーカーのPCで起きている問題も、これと同様のメカニズムである可能性が高いと考えられます。
推奨される対策:アップデートの一時停止
現時点で最も安全かつ確実な対策は、問題が解決されるまでWindows Updateの適用を一時停止(延期)することです。
以下の手順で、更新を一時的に停止できます。
- [設定] を開きます
- [Windows Update] を選択します
- [更新の一時停止] の項目で、停止したい期間(例:1週間停止)を選択します
この設定をしておくことで、問題のある更新プログラムが自動的にインストールされるのを防ぐことができます。
すでに問題が発生してしまった場合
もしすでにアップデートを適用し、PCが起動しなくなった場合は、むやみに操作を試みるのは避けるべきです。まずはPCメーカーの公式サイトを確認し、正式な対応手順が公開されるのを待つことをお勧めします。メーカーのサポートに問い合わせるのも有効な手段です。
まとめ
2025年6月のWindows Updateは、一部の環境でPCが起動しなくなる深刻な不具合を引き起こす可能性があります。原因はBIOS/UEFIのセキュアブート機能と更新プログラムの間の署名の問題である可能性が高く、物理的な破損ではないとみられています。
根本的な解決策がMicrosoftや各PCメーカーから提供されるまでは、予防策としてWindows Updateを一時停止することを強く推奨します。情報を注視し、安全が確認されてからアップデートを再開するようにしてください。