Azure Local展開中です。
この記事の内容
- 最新のAzure Localは物理コンソール設定ではなく、Webベースのクラウド展開が主流になっています
- デプロイの流れはOS導入 → ネットワーク設定 → Azure Arc接続 → クラウドから展開という手順です
- Azure Local上でRAGシステムを動作させる「Edge RAG」というソリューションを近日中の勉強会で紹介予定です
- VMwareのライセンス変更を背景に、オンプレミス仮想基盤の移行先としてAzure Localが注目されています
- Azure Stack HCI・Azure Stack Hub時代から続く長年の進化の延長線上に、現在のAzure Localがあります
Azure Localのデプロイ作業を進めています
皆さん、こんにちは。ビさです。
本日は現在進行形で取り組んでいるAzure Localのデプロイ作業についてご紹介します。普段は気になる記事や情報をご紹介していますが、今日はこのデプロイ作業に時間を充てているため、待ち時間を使って動画を撮っています。
最新のAzure Localはクラウドから展開する
最新版のAzure Localは、物理サーバーに直接コンソールで設定を施すのではなく、Web経由でクラウドから展開するのが主流になっています。
大まかな流れは以下の通りです。
1. ハードウェアの準備
まず、Azure Localを展開するための物理サーバー、または仮想マシン(VM)を用意します。Azure Localのページから対応ハードウェアを注文するか、VMで代用することもできます。
2. OSのインストールと基本ネットワーク設定
ソフトウェアをダウンロードし、用意したホストにOSをインストールします。その後、コンソールで基本的なネットワーク設定を済ませます。
3. Azure ArcでAzureへ接続
次に、Azure Arcエージェントをホストにインストールし、Azureの管理プレーンに接続します。
この時点でのホストの状態は非常にシンプルです。
- OSが導入されている
- ネットワーク設定が完了している
- Azure Arcでクラウドに接続されている
- ドメインへの参加はまだしていない
- それ以外の設定は何もしていない
4. クラウド側から展開を実行
準備が整ったホストに対し、Azureのクラウド側から展開処理を実行します。このプロセスでは以下の項目が自動的にチェック・構成されます。
- Active Directoryとの接続性
- ハードウェア構成の確認
- ネットワーク構成の確認
- その他各種前提条件の検証
このように、インフラ構築の多くの部分がオンプレミスでの手動作業ではなく、クラウドから自動で実行される時代になっています。
次回の勉強会:Azure Local + Edge RAG
近々開催されるHCCJPの勉強会では、このAzure Local上で動作する「Edge RAG」というソリューションについて発表する予定です。
Edge RAGは、アウトオブボックス(箱から出してそのまま使える)な**RAG(Retrieval-Augmented Generation:検索拡張生成)**システムです。Azure Local上でRAGシステムが動作するという構成を実際に試した結果を、勉強会で共有したいと考えています。
オンプレミス仮想基盤の動向とAzure Localの位置づけ
オンプレミスの仮想基盤市場は、長らくVMwareが主流でした。その他にもHyper-VやNutanixなど様々な選択肢がありましたが、近年のVMwareのライセンス形態の変更は大きな影響を与えており、他のプラットフォームへの移行を検討する声が多く聞かれます。
Microsoft系のソリューションとしては、以下が有力な移行先として検討されるケースが増えています。
- Windows Server + Storage Spaces Direct(S2D) による構成
- 今回ご紹介している Azure Local
いずれにせよ、既存の運用を新しい文化へ一気に変えることは容易ではありません。それぞれの環境に合わせて、無理のない移行計画を立てることが重要です。
まとめ
Azure Localは前身のAzure Stack HCIやAzure Stack Hubの時代から進化を重ね、現在はクラウドから一元的に展開・管理できるアーキテクチャへと変わっています。物理コンソールでの設定作業が大幅に削減され、Azure Arcを介したクラウド接続を基点にした展開フローが確立されています。
VMwareのライセンス変更を機にオンプレミス仮想基盤の見直しを検討している場合、Azure Localは有力な選択肢のひとつです。また、Edge RAGのようなAI関連ソリューションをオンプレミス環境で動かすプラットフォームとしても、今後の活用が期待されます。
Azure Localに興味がある方や、導入を検討されている方はぜひ情報交換しましょう。