Agent Builderで簡単agent開発!
この記事の内容
- VS CodeのAI Toolkitに含まれる「Agent Builder」を使うと、AIエージェントをわずか数分で開発できます
- 以前の「Prompt Builder」が進化したツールで、シンプルなチャットボットから複雑なエージェントまで対応しています
- **MCP(Model Context Protocol)**サーバーと連携することで、データベースや外部APIを操作できるエージェントが作れます
- 既存のMCPサーバーへの接続だけでなく、新しいMCPサーバーのプロジェクトをスキャフォールドする機能も備えています
- プロトタイプから本番環境用のコード生成まで一貫してサポートしています
Agent Builderとは
VS CodeのAI Toolkitに含まれる「Agent Builder」は、以前「Prompt Builder」と呼ばれていたツールが進化したものです。単なるプロンプト作成支援にとどまらず、AIエージェントの構築を包括的にサポートします。
シンプルなチャットボットから、様々なツールを駆使する複雑なエージェントまで、アイデアの着想から実装、既存アプリケーションへの統合までの一連のプロセスを大幅に簡略化します。
主な特徴は以下のとおりです。
- 高速なイテレーション: 「作成」「テスト」「改良」のサイクルをVS Code内で素早く回せます
- 多様な対話形式: 一問一答だけでなく、複数回のやり取り(マルチターン)にも対応しています
- 構造化出力: エージェントの出力形式を定義し、タスクを細分化して処理させることが可能です
- 簡単な組み込み: 生成されたコードを既存アプリケーションに容易に統合できます
MCPサーバーとの連携でエージェントを強化
Agent Builderの最も強力な機能のひとつが、**MCP(Model Context Protocol)**サーバーとの連携です。これにより、エージェントは外部の世界と対話し、より高度なタスクを実行できるようになります。
連携できる操作の例を挙げると、次のとおりです。
- データベースへのクエリ実行
- 外部APIへのアクセス
- 独自に定義したビジネスロジックの実行
既存のMCPサーバーへの接続
すでに稼働しているMCPサーバーがあれば、簡単な手順でエージェントに接続できます。
- ツールセクションで「+ MCP Server」を選択します
- 接続タイプ(コマンド、HTTPサーバーなど)を選びます
- サーバーが提供するツールの中から、使用したいものを選択します
これにより、エージェントは対話の中でリアルタイムのデータを取得したり、カスタムのバックエンドサービスを呼び出したりすることが可能になります。
新しいMCPサーバーの構築
独自のツールを開発したい場合、Agent BuilderはMCPサーバーのプロジェクトを初期構築(スキャフォールド)する機能も提供しています。
- 「+ MCP Server」から「New MCP Server Project」を選択します
- 開発言語(PythonまたはTypeScript)を選びます
- プロジェクト名と保存先フォルダを指定します
すると、基本的なコードが自動生成され、開発者はロジックの拡張に集中できます。さらに、VS Code標準のデバッガ(F5キー)を使って、開発中のツールを簡単にテスト・デバッグできる点も大きな利点です。
例えば「上海の天気を教えて」というプロンプトに対し、エージェントが自動で気象情報MCPサーバーに接続して予報を返すといった動作を、簡単に実装してテストできます。
プロトタイプから本番環境へ
Agent Builderは、プロトタイピングだけでなく、本番環境で通用するコードの生成もサポートしています。
また、Microsoftは「AI Sparks」というウェビナーシリーズを隔週で開催しており、AI Toolkitの活用方法をハンズオン形式で学べます。このシリーズでは、以下のような高度なトピックも扱われています。
- ローカル環境でのAIモデルの実行と、エッジデバイスやクラウドへの展開
- 埋め込みモデルとRAG(Retrieval-Augmented Generation)
- マルチモーダルAI(画像・テキストなど)
- 自律的な意思決定を行うAIシステム(Agentic Framework)
まとめ
Agent Builderは、VS Codeを使い慣れた開発者にとって、AIエージェントの開発とアプリケーションへの統合を劇的に効率化するツールです。特にMCPサーバーとの連携機能は、エージェントに外部データや機能へのアクセスを可能にし、その可能性を大きく広げます。
AI関連の開発では、本質的なロジック以外の定型的なコードが多くなりがちですが、Agent Builderのようなツールを活用することで、そうした手間を省いて生産性を大幅に向上させることができます。AIエージェント開発に興味のある方は、ぜひ一度試してみてください。