Windows AutopatchでWindowsUpdate管理におさらば可能!?
この記事の内容
- Windows Autopatchは、Windowsアップデートを完全自動化するMicrosoftのクラウドサービスです
- ボリュームライセンスを持つ組織では追加費用なしで利用できます
- Intune管理センターから統合ダッシュボードで一元管理が可能です
- 対象エディションが拡張され、EducationやBusiness Premiumも利用対象になりました
- Windows Update for Businessは「Windows Update Client」に名称変更されました
Windows Autopatchとは
毎月のWindowsアップデート管理に頭を悩ませている管理者の方は多いのではないでしょうか。世界中の組織が同じ作業を繰り返しているこの状況に対して、Microsoftはクラウドサービスとして解決策を提供しています。それがWindows Autopatchです。
Windows Autopatchは、Windowsのパッチ適用を全自動で行ってくれるインテリジェントなクラウドサービスです。完全に独自のアップデートソリューションというわけではなく、Microsoftが既に持っている更新ツール群や関連テクノロジーを統合した1つのソリューションとして提供されています。
ライセンスについて:追加費用は不要
Windows Autopatchを利用するにあたって、重要なポイントがあります。それは追加のライセンス購入が不要という点です。
Windows Autopatchは、以下のライセンスを持つ組織で利用可能です。
- Windowsボリュームライセンス
- MicrosoftのCSPライセンス(を含む)
つまり、ある程度の規模でWindowsをボリュームライセンスで購入している組織であれば、Windows Autopatchはすでにサブスクリプションに含まれています。実質的に無償でWindowsの更新管理を完全に任せることができるのです。
また、以前は対象外だったと思われていた方にも朗報があります。Windows AutopatchはEducationエディションやBusiness Premiumのサブスクリプションにも対応範囲が拡張されました。以前調べた際に対象外だと思っていた方は、改めて確認してみることをお勧めします。
Intune管理センターで一元管理
Windows AutopatchはIntuneを使用するクラウド管理前提のサービスです。Intune管理センター(Microsoft Intune admin center) から、すべてのデバイスのアップデートを一元管理できます。
統合ダッシュボードでは、以下の4つのセクションから更新を柔軟にコントロールできます。
1. アップデートポリシー
事前に定義されたポリシーをそのまま使用することも、カスタムアップデートポリシーを作成して管理することも可能です。
2. グループ管理
デバイスの種類・場所・部署・機能などの基準によってデバイスをカスタマイズされたグループに編成し、各グループに優先度とスケジュールを適用できます。グループの例としては「Finance」「Ring Access」のような形で分類し、グループごとに更新状況を把握することができます。
3. アップデート状況
デバイスの更新状況を簡単に監視・管理できます。最新状態のデバイス、更新中のデバイス、更新が必要なデバイス、問題が発生しているデバイスをひと目で確認できます。
4. レポート
様々な種類のレポートを作成・フィルタリング・カスタマイズ・ダウンロードすることが可能で、有効性の評価や最適化のための洞察・分析に活用できます。
すべてをIntune管理センターに統合することで、管理の負担が軽減されるだけでなく、コンプライアンスとセキュリティの強化、そして組織全体の更新状況をすばやく把握することが可能になります。
Windows Update for Businessから Windows Update Clientへ
もう1つ重要なアップデートがあります。以前「Windows Update for Business」と呼ばれていたサービスが、「Windows Update Client」 という名称に変更されました。
名称変更の理由は、この機能がビジネス向け組織だけでなく、あらゆる組織に適用されることをより正確に反映するためです。Windows Update Clientはより正確に、Windowsアップデートがデバイス上でどのように動作するかを制御する機能を表しています。
なお、名称は変わりましたが、利用できるエディションは変わっていません。利用可能なエディションは以下のとおりです。
- Pro
- Enterprise
- LTSC
- IoT Enterprise LTSC(を含むEnterprise)
Homeエディションは対象外です。この点はご注意ください。
Windows Autopatchは内部的にこのWindows Update Clientを使用しています。Windows Update Client自体はWindows Autopatchのライセンス要件がなくても利用できます。
まとめ
Windows Autopatchは、Windowsのアップデート管理を完全に自動化できる非常に優れたクラウドサービスです。ボリュームライセンスを持つ組織であれば追加費用なしで利用でき、一度設定してしまえば基本的に放置できるため、アップデート管理のための担当者を常時配置する必要すらなくなります。
特にクライアントデバイスの数が多く、パッチ管理に手間がかかっている組織には、Windows Autopatchの採用を強くお勧めします。以前は対象外だと思って見送った方も、EducationやBusiness Premiumへの対応拡張により、今は利用できる可能性がありますので、ぜひ改めてご確認ください。