Azure Automation Hybrid WorkerでAzureからオンプレVMでスクリプト実行!

この記事の内容

  • Azure Automation の Hybrid Worker 機能を使うと、Azureからオンプレミスのサーバーでスクリプトを実行できます
  • Hybrid Worker の登録は、Azure Arc経由でVM拡張機能(Hybrid Worker Extension)として自動インストールされます
  • Runbook の実行先として「Azure上」か「Hybrid Workerグループ」かを選択できます
  • スケジュール実行やフロー組み込みにも対応しており、ハイブリッド環境での自動化に幅広く活用できます

Hybrid Workerとは

Azure Automation には、スクリプト(Runbook)をAzure上だけでなく、オンプレミスのサーバー上で実行できる「Hybrid Worker」機能があります。

この機能を使うと、Azureのポータルから操作しながら、実際の処理はオンプレミス側のWindowsサーバーで実行させることができます。ハイブリッド環境を持つ企業にとって、Azureから一元的にオンプレミスを管理・自動化できる強力な手法です。


事前準備:Hybrid Worker Extensionの導入

今回のデモ環境では、Azure Arcに接続されたオンプレミスのWindowsサーバー(DC01)が用意されています。

このサーバーのAzureポータル上の「拡張機能」を確認すると、Hybrid Worker Extensionが自動でインストール済みの状態になっています。Azure Arcに接続されたことで、Automation用のHybrid Workerとしての役割が自動的に付与されています。


Hybrid Workerグループの構成

Azure Automation アカウントの「プロセスオートメーション」配下に、Hybrid Workerグループを作成します。

今回の例では「Hybrid Worker グループ1」というグループを作成し、その中にDC01(オンプレミスのサーバー)を1台登録しています。登録の種別は「拡張機能ベース(バージョン2)」となっています。

これにより、このグループに対してRunbookを実行すると、登録されているオンプレミスのサーバーが実際の実行ワーカーとして機能します。


RunbookをHybrid Workerで実行する

事前に「sample_runbook1」というRunbookを作成しておきます。このRunbookには、ホスト名を表示する処理とIPアドレス設定を確認する処理(ipconfig相当)が含まれています。

Runbookを開いて「開始」をクリックすると、実行先として以下のいずれかを選択できます。

  • Azure — Azure上のサンドボックスで実行
  • Hybrid Worker グループ — 登録済みのオンプレミスサーバーで実行

今回は「Hybrid Worker グループ1」を選択してOKをクリックします。


実行結果の確認

ジョブがキューに挿入され、実行中を経て完了します。出力ログを確認すると以下のような情報が表示されます。

Hoisptcnoanmfei:gDC01

ホスト名が「DC01」となっており、確かにオンプレミスのサーバー上でスクリプトが実行されたことが確認できます。


活用の可能性

今回のサンプルRunbookはシンプルな内容でしたが、Runbook内には任意の処理を記述できます。たとえば以下のような活用が考えられます。

  • オンプレミスサーバーの定期メンテナンス処理
  • ログの収集・整形・転送
  • 構成チェックやコンプライアンス確認

さらに、スケジュール実行フロー(ワークフロー)の組み込みにも対応しているため、定期バッチ処理や複数処理の連携にも応用できます。


まとめ

Azure Automation の Hybrid Worker 機能を使うことで、Azureのポータルからオンプレミスのサーバー上でRunbookを実行できます。Azure Arcに接続されたサーバーであれば、Hybrid Worker Extensionが自動インストールされ、比較的簡単にセットアップが完了します。

Azure上とオンプレミスの両方を柔軟に組み合わせられるこの仕組みは、ハイブリッド環境の自動化において非常に強力な選択肢です。スケジュール実行やフロー制御も備えているため、さまざまなユースケースに対応できます。ぜひ活用を検討してみてください。