【初心者向け】Excelでグラフを作成する!

この記事の内容

  • YouTubeのチャンネルデータをCSVでエクスポートし、Excelでグラフ化する手順を解説します
  • CSVファイルの文字化け対処法(UTF-8 BOM変換)を紹介します
  • データをテーブルとして定義することで、グラフ作成がスムーズになる理由を説明します
  • グラフフィルターやデータの選択画面の仕組みを、初心者向けにわかりやすく解説します
  • データラベルにセルの値を自由に表示するカスタマイズ方法も紹介します

データの準備:CSVファイルの文字化けを解消する

Excelでグラフを作成する前に、まずデータを正しく準備する必要があります。今回はYouTubeのチャンネル分析データを使います。YouTubeのアナリティクスからCSV形式でエクスポートすると、「表データ」というファイルに視聴回数・総再生時間・チャンネル登録者数・インプレッション数などの詳細データが含まれています。

ただし、このCSVファイルをそのままExcelで開くと、日本語が文字化けしてしまうことがよくあります。これはファイルのエンコーディング(文字コード)の判別に失敗するためです。

この問題を解消する最も簡単な方法は、VS Code(Visual Studio Code)を使うことです。

  1. VS Codeでファイルを開く
  2. 右下のエンコーディング表示をクリック
  3. 「Save with Encoding」を選択
  4. 「UTF-8 with BOM」を選択して保存
1234....C[SSVavewEixVtcShelCEondceoding][UTF-8withBOM]

UTF-8 with BOMとは、ファイルの先頭に「これはUTF-8ですよ」という目印(BOM)を付ける形式です。これによってExcelが正しくエンコーディングを認識し、文字化けが解消されます。


データの下準備:不要な行を削除する

CSVを開いたら、グラフ作成の前にデータを整理しておきましょう。具体的には以下を削除します。

  • 合計行:表の途中に合計が入っていると、データが正しく解釈されません
  • 集計サマリー行:「上位500件の結果を表示しています」などの注記行

Excelでデータの先頭・末尾に素早く移動するには、以下のショートカットが便利です。

CCttrrll++HEonmdeA1

テーブルとして定義する(重要)

データを整理したら、テーブルとして定義することを強くおすすめします。テーブルを定義することで、Excelがデータの構造(どこからどこまでがデータか、各列が何を意味するか)を正しく認識し、グラフ作成時に意図した通りに動作しやすくなります。

手順は以下のとおりです。

  1. データ範囲全体を選択する(Shift + Ctrl + End で範囲選択)
  2. 「ホーム」タブ → 「テーブルとして書式設定」をクリック
  3. 好みのスタイルを選択
  4. 「先頭行をテーブルの見出しとして使用する」にチェックを入れてOK

先頭行に視聴回数・総再生時間・インプレッション数などの見出しが入っている場合は、必ずチェックを入れておきましょう。これによってグラフの凡例や系列名にも正しい列名が表示されます。


グラフを挿入する

テーブルが定義できたら、グラフを作成します。

  1. テーブル内のいずれかのセルを選択した状態で、「挿入」タブをクリック
  2. 「おすすめグラフ」または「グラフ」から種類を選択
  3. 今回は「縦棒グラフ」を選択してOK

「おすすめグラフ」を使うと、データに適したグラフ候補を自動的に提案してくれます。ただし、必ずしも自分の目的に合うとは限らないため、「すべてのグラフ」から手動で選ぶのもよいでしょう。

グラフを挿入した直後は、列数やデータ量によっては「なんじゃこりゃ」となる見た目になることがあります。焦らずに、次のステップで調整していきましょう。


グラフフィルターで表示するデータを絞り込む

グラフを選択すると、右上に3つのボタンが表示されます。その中の「グラフフィルター(漏斗のアイコン)」を使うと、グラフに表示するデータ要素を手軽に絞り込めます。

  • 系列:グラフに表示する列(視聴回数、総再生時間、チャンネル登録者数など)を選択
  • カテゴリ:グラフの横軸として使う行(各動画)を選択

まずは系列を1つだけ(例:視聴回数のみ)にして、グラフの動きを確認するのがおすすめです。徐々にデータを追加していくことで、グラフの仕組みが理解しやすくなります。


データの選択画面で詳細設定する

グラフを右クリックして「データの選択」を開くと、より詳細な設定ができます。グラフフィルターと実質的に同じ操作ができますが、こちらには「グラフデータの範囲」も表示されます。

画面の構成は以下のとおりです。

項目内容
凡例項目(系列)グラフに表示する列の選択・追加・編集・削除
横(項目)軸ラベル横軸に表示するラベルの範囲を指定
行/列の切り替え行と列の扱いを入れ替える

横軸ラベルの設定について補足します。デフォルトでは動画ID・タイトル・公開日などが自動的に選ばれますが、「編集」ボタンから表示したい列の範囲を手動で指定できます。例えば、タイトルと公開日だけ(列Bと列C)を横軸ラベルにしたい場合は、ここで範囲を変更します。


グラフのスタイルと色を変更する

グラフ右上の「グラフスタイル(筆のアイコン)」から、グラフ全体の見た目を変更できます。

  • スタイル:バーの見た目や背景などのデザインを一覧から選択
  • :カラーパレットから配色を変更

好みのスタイルを選ぶだけでグラフの印象が大きく変わります。


グラフ要素を追加・調整する

グラフ右上の「グラフ要素(+アイコン)」では、グラフに表示する要素の追加・削除ができます。

要素内容
縦軸・横軸の表示/非表示
軸ラベル軸に名前を付ける
グラフタイトルタイトルの表示/非表示
データラベル各棒の上などに数値を表示する
データテーブルグラフ下部に数値テーブルを表示する
誤差範囲誤差バーを表示する
目盛線グリッド線の表示/非表示
凡例凡例の表示/非表示
近似曲線トレンドラインを追加する

データラベルにセルの値を表示する(応用)

データラベルのさらに高度な設定として、テーブル内の任意の列の値をラベルとして表示することができます。

  1. グラフのデータラベルを選択
  2. 右クリック → 「データラベルの書式設定」
  3. 「ラベルオプション」→「セルの値」にチェックを入れる
  4. 「データラベルの範囲の選択」で表示したいセル範囲を指定

これにより、視聴回数や再生時間の数値以外に、動画タイトルや任意のテキストをグラフ上に表示することができます。

なお、この機能を使う場合は、ラベルに使いたいデータをあらかじめテーブルの列として追加しておく方が、データとの紐付けが明確になり、後から管理しやすくなります。


グラフの種類を変更する

作成後にグラフの種類を変えたい場合は、グラフを右クリックして「グラフの種類の変更」を選択します。縦棒・横棒・折れ線・円グラフ・散布図など、様々な種類に変更できます。

ただし、グラフの種類はデータの性質に合ったものを選ぶことが重要です。無理に変更すると、かえってデータが伝わりにくくなることもあります。


まとめ

Excelでグラフを正しく作成するためのポイントは以下のとおりです。

  1. CSVを開く前に文字コードを確認:VS CodeでUTF-8 BOM形式に変換してからExcelで開く
  2. 不要な行を削除:合計行やサマリー行は事前に削除しておく
  3. テーブルとして定義する:データ範囲をテーブルに変換し、見出し行を正しく設定する
  4. グラフを挿入してフィルターで調整:まずは系列を1つに絞って動作を確認し、徐々に増やしていく
  5. 詳細設定はデータの選択から:系列・横軸ラベル・表示範囲を細かく調整できる
  6. 操作ミスはCtrl+Zで戻せる:思い通りにならなくても焦らず元に戻しながら試行錯誤する

グラフ作成は最初こそ設定項目の多さに戸惑いますが、「テーブルを正しく定義してからグラフにする」という基本の流れを守ることで、ほとんどのケースはシンプルに解決できます。まずは表示するデータを最小限に絞り、少しずつ設定を変えながら理解を深めていくのがおすすめです。