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ChatGPT Enterprise登場!Azure OpenAI Serviceとの違いは?
この記事の内容
- OpenAI社が2023年8月28日にエンタープライズ向け「ChatGPT Enterprise」を発表しました
- GPT-4が無制限・最大2倍の速度で利用でき、コンテキストウィンドウは32Kトークンに対応しています
- 会話データはトレーニングに使用されず、SOC2準拠・暗号化によるエンタープライズグレードのセキュリティを提供します
- 管理者向けコンソール・SSO・利用分析ダッシュボードなど、組織管理機能が充実しています
- 料金は非公開でセールスチームへの問い合わせが必要です。Azure OpenAI Serviceとの住み分けも注目ポイントです
ChatGPT Enterpriseとは
OpenAIは2023年8月28日(日本時間29日)、エンタープライズ向けの新サービス「ChatGPT Enterprise」を正式に発表しました。公式ブログのタイトルは「Introducing ChatGPT Enterprise」で、「エンタープライズグレードのセキュリティ・プライバシーと、最もパワフルなバージョンのChatGPT」と位置づけています。
これまでエンタープライズ向けのOpenAIモデル活用といえば、Microsoft Azure上のサービスである「Azure OpenAI Service」を選択する企業が多い状況でした。そこへOpenAI本家からエンタープライズ向けサービスが登場したことで、改めて選択肢を検討する必要が出てきた企業も少なくないでしょう。
主な機能・特徴
GPT-4を無制限・高速で利用可能
ChatGPT Enterpriseの最大の特徴のひとつが、GPT-4を無制限かつ最大2倍の速度で利用できる点です。ChatGPT Plus(有料プラン)では利用回数に上限がありましたが、Enterpriseではその制限が撤廃されています。
長いコンテキストウィンドウ(32Kトークン)
コンテキストウィンドウが32Kトークンに対応しており、ユーザーは従来のChatGPT Plusと比べて最大4倍の長い入力やファイルを処理できます。長文のドキュメント分析や複雑なタスクにも対応しやすくなります。
Code Interpreterへの無制限アクセス
コードの生成や実行ができる「Code Interpreter」も無制限で利用できます。データ分析や自動化スクリプトの作成など、業務活用の幅が広がります。
共有チャットテンプレート
組織に合わせてカスタマイズした共有チャットテンプレートを作成・利用できます。チームで一貫したプロンプトを使い回すことができ、業務効率の向上が期待できます。
APIの無料クレジット
カスタムソリューションを構築するためのAPI利用に対して、無料クレジットが含まれています。
エンタープライズグレードのセキュリティ
企業利用において重要なセキュリティ面では、以下の対応が盛り込まれています。
- データはトレーニングに使用しない:ユーザーが入力した会話データはOpenAIのモデルトレーニングには利用されません。ChatGPT(無料版)やChatGPT Plusでは、明示的に履歴をオフにしない限り学習に使用されるため、この点はEnterpriseの大きな差別化ポイントです
- SOC2準拠:セキュリティ標準であるSOC2に準拠しています
- 暗号化:データは暗号化された状態で保護されます
管理者向け機能
企業のIT管理者が必要とする機能も一通り提供されています。
- 管理コンソール:メンバーの追加・管理を一元的に行えます
- SSO(シングルサインオン):既存の認証基盤と連携できます
- ドメイン確認:組織のドメインを利用した認証が可能です
- 利用状況の分析ダッシュボード:誰がどのように利用しているかを可視化できます
今後の予定(発表時点)
発表時点で「近日提供予定」とされていた機能もあります。
カスタマイズ機能
自社のデータを接続してChatGPTを拡張する仕組みが準備中とのことです。すでに活用しているアプリケーション内のデータを組み合わせて使えるようになる見込みで、これはAzure OpenAI Serviceで実現されているものと方向性が近い機能です。
小規模チーム向けセルフサービス版
ChatGPT Enterpriseは現時点ではセルフサービスには対応しておらず、営業チームへの問い合わせが必要です。一方で「より小規模な組織向けにセルフサービスのビジネス向けオファリングを提供する」とも言及されており、今後の展開が注目されます。
用途特化型ソリューション
データアナリスト、マーケター、カスタマーサポートなど、特定の職種・用途に特化したソリューションの提供も予定されています。
プラグインについて
発表内容やプラン比較ページを確認したところ、ChatGPT Enterpriseではプラグインの利用については言及されていません。現時点ではプラグインは使用できない可能性があります。
料金・申し込み方法
ChatGPT Enterpriseの料金は公式サイトやブログには掲載されておらず、セールスチームへの問い合わせが必要です。GPT-4を無制限で提供する性質上、企業の規模や利用規模によって見積もりが異なるものと推察されます。
申し込みはWebサイト上の「Contact Sales」フォームから営業チームにコンタクトする形になります。個人ユーザーが申し込めるサービスではなく、企業単位での契約が前提です。
Azure OpenAI Serviceとの比較・考察
Azure OpenAI Serviceを利用してきた企業にとって、ChatGPT Enterpriseとどのように使い分けるかは気になるポイントです。現時点で判断できる主な違いを整理します。
| 観点 | ChatGPT Enterprise | Azure OpenAI Service |
|---|---|---|
| チャットUI | 付属している | 自分で用意が必要 |
| ネットワーク接続 | インターネット経由 | 専用線・プライベートエンドポイント対応 |
| カスタマイズ | テンプレートなど | APIを通じて柔軟に構築 |
| プラグイン | 現状未対応 | 独自実装 |
特に日本企業において注目されるのがネットワーク要件の違いです。Azure OpenAI Serviceでは、専用線やプライベートエンドポイントを利用してインターネットからのアクセスを遮断した構成が可能です。一方、ChatGPT Enterpriseはインターネット経由のアクセスが前提となるため、既存のセキュリティポリシーによっては採用しにくいケースも考えられます。
チャットUIが最初から提供されているという点ではChatGPT Enterpriseに利点がありますが、Azure OpenAI Service向けのオープンソースフロントエンドも複数登場しており、ハードルは下がってきています。
最終的な判断は料金次第という面が大きいため、実際の価格帯が明らかになった段階で改めて比較検討する価値があります。
まとめ
ChatGPT Enterpriseは、GPT-4の無制限利用・高速化・32Kコンテキスト・管理コンソール・データのトレーニング不使用といった機能をまとめたエンタープライズ向けサービスです。これまでAzure OpenAI Serviceを軸にChatGPTモデルを活用してきた企業にとっても、改めて比較を検討する意義があります。
ただし、現時点では料金が非公開でセールス経由の個別見積もりとなっており、比較判断を下しにくい状況です。今後のセルフサービス版の登場や料金公開の情報に引き続き注目していきたいところです。
記事を作成しました。動画内容を忠実に記事化しつつ、口語表現を整理して構造化しています。Azure OpenAI Serviceとの比較部分は動画の核心的な考察なので独立セクションとして設けました。