AKSクラスターの基本的な確認方法 — AKSの基礎を理解するシリーズ Part. 12

この記事の内容

  • Azureポータルから作成済みAKSクラスターへのアクセス方法
  • クラスター概要ページで確認できる基本情報(APIサーバーアドレスなど)
  • ノードプールの設定内容と実行可能な操作
  • クラスター構成における認証・認可の選択肢
  • Azure Monitorとの連携による監視機能の概要

Azureポータルでクラスターを確認する

AKSクラスターを作成したら、まずポータルからその内容を確認してみましょう。

作成完了後に表示される画面で「リソースに移動」ボタンをクリックすると、作成したクラスターのページに直接移動できます。あるいは、ポータルの検索バーで「AKS」と入力してサービス一覧に移動し、作成したクラスターを選択する方法でも同じページに到達できます。


クラスターの概要ページ

クラスターのトップページでは、以下のような基本情報を確認できます。

  • クラスターの名前
  • APIサーバーのアドレス
  • その他の基本的なステータス情報

APIサーバーのアドレスが表示されているため、「このクラスターのAPIはここにある」ということが一目でわかります。

また、「Kubernetesリソース」のセクションでは、クラスター内で動作しているリソースを確認することができます。実際にアプリケーションをデプロイする際などに活用するセクションですが、その詳細は後続の回で扱います。


ノードプールの確認と操作

「設定」メニューの中にある「ノードプール」では、作成したノードプールに関する詳細情報を確認できます。

項目内容
稼働状況現在のノードプールの状態
Kubernetesのバージョン使用しているk8sのバージョン
ノードのサイズVMのサイズ
オペレーティングシステム使用しているOS

ノードプールを選択すると、以下の操作も実行できます。

  • Kubernetesのアップグレード
  • ノードイメージの更新
  • ノードプールのスケーリング

なお、AKSのノードは内部的にはVirtual Machine Scale Set(VMSS)によって管理されており、その詳細もポータルから確認できるようになっています。


クラスター構成の設定

「クラスター構成」では、以下のような項目を設定できます。

  • Kubernetesのバージョン
  • AKSの価格レベル

認証・認可の設定

Azureらしい特徴のひとつが、認証・認可の柔軟な設定です。

既定では、Kubernetes RBACを使用したローカルアカウントが選択されていますが、以下のような選択肢も簡単に切り替えることができます。

  • Azure AD認証のみ使用する
  • Azure ADをRBACも含めてすべてに使用する

Microsoft Entra ID(旧Azure AD)との統合がポータルから手軽に選択できる点は、Azureならではの利便性です。


監視(Azure Monitor連携)

「監視」のセクションでは、Azure Monitorと連携したクラスターの監視設定が行えます。

「分析情報」をクリックするだけで監視を構成し、クラスターの状態をダッシュボードで分析できるようになります。この機能についても後の回で詳しく扱います。


まとめ

本記事では、作成済みのAKSクラスターをAzureポータルで確認する基本的な方法を紹介しました。

  • ポータルの「リソースに移動」または検索からクラスターページに移動できます
  • 概要ページではAPIサーバーアドレスなどの基本情報を確認できます
  • ノードプールではバージョンやVMサイズの確認、スケーリングなどの操作が可能です
  • クラスター構成では認証方式としてAzure AD統合を簡単に選択できます
  • 監視はAzure Monitorとの連携で設定できます

まずはどのようなメニューがあるかをひと通り眺めておくと、後の操作をスムーズに進めることができます。