AKSクラスタ作成【AKSの基礎を理解するシリーズ Part1】
この記事の内容
- Azure ポータルから Kubernetes サービス(AKS)クラスタを作成する手順を解説します
- リソースグループの新規作成からクラスタのプリセット構成選択まで順を追って説明します
- ノードプールのサイズやスケーリング設定など、基本的な構成項目を紹介します
- デプロイ完了までの流れと、失敗時の対処法についても触れています
Azure ポータルで Kubernetes サービスを開く
まず、Azure 管理ポータル(portal.azure.com)にアクセスします。検索バーに「AKS」と入力すると、「Kubernetes サービス」が表示されますので、そちらをクリックします。
Kubernetes サービスの一覧画面に遷移します。まだクラスタが存在しない場合は「表示する Kubernetes サービスがありません」と表示されます。
クラスタの種類を選択する
作成ボタンをクリックすると、作成するクラスタの種類を選択できます。主な選択肢は以下の3つです。
- Kubernetes クラスターの作成:Azure 上に AKS クラスタを作成します
- Azure Arc 接続クラスター:Azure 外で動作する Kubernetes クラスタを Azure Arc を使って Azure に接続します
- AKS ハイブリッド クラスター:Azure ポータルから Azure 外の場所に Kubernetes クラスタを作成します
今回は最も基本的な「Kubernetes クラスターの作成」を選択します。
基本設定を構成する
サブスクリプションとリソースグループ
クラスタを作成するサブスクリプションを選択し、リソースグループを指定します。今回は新規作成を行います。「新規作成」をクリックし、リソースグループ名を入力します。
「OK」をクリックして確定します。
プリセット構成
クラスタのプリセット構成を選択することができます。目的に合わせて選択しますが、今回はハンズオン用のテスト環境ですので「開発/テスト」を選択します。
クラスタ名とリージョン
クラスタ名とデプロイ先のリージョンを指定します。
価格レベルと Kubernetes バージョン
価格レベルは「Free」を選択します。Kubernetes のバージョンは頻繁に更新されるため、やるたびに異なるバージョンが表示されることがあります。特別な理由がなければ、既定で選択されているバージョンをそのまま使用しましょう。
自動アップグレードの方法も指定できます。今回は「推奨(パッチ)」を選択します。
ノードプールの設定
プライマリノードプールでは、以下の項目を設定できます。
- ノードサイズ:仮想マシンのサイズを指定します
- スケーリング方法:手動または自動スケーリングを選択します
- ノード数の範囲:自動スケーリングの場合、最小・最大ノード数を指定します
今回はプリセット構成で「開発/テスト」を選択しているため、このままの設定で進めます。自動スケーリングが有効になっており、1〜5台の範囲で設定されています。
検証とデプロイ
基本タブの設定が完了したら、「確認および作成」をクリックします。Azure による検証が行われ、「検証に成功しました」と表示されたことを確認したうえで「作成」をクリックします。
デプロイが開始されます。通常、完了まで10分程度かかります。デプロイの進行状況はポータル上で確認できます。
デプロイ失敗時の対処法
デプロイが失敗した場合は、クォータ(割り当て上限)のリミットに引っかかっている可能性が高いです。以下の点を確認してください。
- ノードのサイズをより小さいものに変更する
- サブスクリプションのクォータ上限を Azure ポータルで確認し、必要に応じて上限の引き上げを申請する
上記を対処のうえ、再度デプロイを試みてください。
まとめ
今回は Azure ポータルを使った AKS クラスタの作成手順を確認しました。ポータルの GUI から「開発/テスト」プリセットを活用することで、複雑な設定を省きながらもすぐにハンズオン環境を構築できます。デプロイ自体は10分程度で完了し、失敗した場合はクォータのリミットを確認するのが最初のチェックポイントです。次回以降のシリーズでは、作成したクラスタをさらに活用していく内容を取り上げていく予定です。