デモアプリケーションの削除 / AKSの基礎を理解するシリーズ Part. 7

この記事の内容

  • kubectl delete コマンドを使って、マニフェストファイルからデプロイしたリソースを削除する手順を解説します
  • 削除後に kubectl get all で確認する方法を紹介します
  • Azure ポータル上のワークロード表示でも削除が反映されることを確認します
  • AKS の基盤となるインフラストラクチャリソースグループ(Public IP、ロードバランサー、NSG)がどのように変化するかを確認します

Cloud Shell の起動と作業ディレクトリへの移動

まず Azure Portal から Cloud Shell を起動します。作業しやすいようにウィンドウを広げておきましょう。

次に、デプロイ時に使用したマニフェストファイルが置いてあるディレクトリへ移動します。

cd handson-kubernetes-azure/chapter02

kubectl delete でリソースを削除する

デプロイ時に使用した azure.yaml(マニフェストファイル)を指定して、リソースを削除します。

kubectl delete -f azure.yaml

このコマンドを実行することで、マニフェストに記載されたすべてのリソースが削除対象となります。


削除の確認

削除が完了したかどうかを確認するには、以下のコマンドを実行します。

kubectl get all

実行直後はまだ azure-vote-frontTerminating の状態で表示されることがあります。これは削除処理の途中であるためです。もう一度コマンドを実行すると、すべてのリソースが消えていることが確認できます。


Azure ポータルでの確認

Azure ポータルの AKS リソース → ワークロード の画面を確認すると、デプロイしていたアプリケーションがすべて消えていることがわかります。


インフラストラクチャリソースグループへの影響を確認する

AKS には、Kubernetes のリソースを支える インフラストラクチャリソースグループ が自動的に作成されています。アプリケーションを削除すると、このリソースグループにも自動的に変更が反映されます。

確認方法は、AKS リソースの プロパティ から「インフラストラクチャリソースグループ」のリンクを開きます。

削除前後の変化

リソース削除前削除後
パブリック IP アドレス複数1つに減少
ロードバランサー(フロントエンド IP 構成)複数1つに減少
ロードバランサー(負荷分散規則)80番ポートのルールありルールが削除される
ネットワークセキュリティグループ(NSG)80番ポートの受信許可あり受信許可が削除される

このように、kubectl delete を実行するだけで、Kubernetes 側だけでなく Azure の基盤リソースグループ側にもシームレスに変更が反映される仕組みになっています。


まとめ

今回は、AKS にデプロイしたデモアプリケーションをマニフェストファイルを使って削除する手順を確認しました。kubectl delete -f コマンド一つで Kubernetes 上のリソースが削除されるだけでなく、ロードバランサーの規則や NSG の設定など、Azure インフラ側のリソースも自動的にクリーンアップされます。AKS がクラウドの基盤リソースと連携して動作していることを確認できる、重要なポイントです。