Google Bardを早速試してみた!ChatGPTとの違いは?
この記事の内容
- Google Bardが日本でも利用可能になり、ウェイトリスト登録から約15分で使えるようになりました
- BardとChatGPT(GPT-4)を並べて比較し、回答の速度・品質・機能の違いを確認しました
- Bardは日本語への対応が限定的で、英語での利用が前提となっています
- ゲーム生成やAzure PowerShellスクリプト生成など、実用的なタスクでも両者を比較しました
- 現時点ではChatGPT(GPT-4)が総合的に上回る印象ですが、Bardは無料・高速という強みがあります
Google Bardの利用開始方法
Google Bardが日本でも利用できるようになりました。ウェイトリストに登録してから約15分ほどで「Try Bard」ボタンが押せるようになり、すぐに試せる状態になります。
利用開始時には実験段階であることへの同意が求められます。現時点ではまだ一部の言語のみのサポートとなっており、日本語には対応していない旨がヘルプセンターへの案内という形で示されます。ただし、日本語で質問を入力した場合でも、その意味は理解した上で定型的な回答を返してくれる動作が確認できました。
ChatGPTにはないBard独自の機能
BardにはChatGPTとは異なる独自の機能がいくつかあります。
回答のドラフト機能(View other drafts)
Bardでは回答の候補(ドラフト)が複数表示されます。この「View other drafts」機能はChatGPTにはない明確な違いの一つです。
Google検索との連携(Google it ボタン)
Bardには「Google it」ボタンが用意されており、同じ内容をGoogle検索エンジンで検索する操作がワンクリックで行えます。検索エンジンとの連動が一部組み込まれているのが特徴です。
BardとChatGPTの会話品質比較
BardとChatGPT(GPT-4)に互いに対話させるという実験も行いました。「人工知能の未来」というテーマで会話させたところ、以下のような違いが見られました。
- Bard:一般論を丁寧にまとめる、かっちりした回答が多い印象
- ChatGPT(GPT-4):議論を深めるようなひねりのある視点や、リスクへの言及など、より踏み込んだ内容を返す印象
回答速度はBardの方が速いと感じる場面もありましたが、会話の深さという点ではChatGPT(GPT-4)が上回るという印象でした。
時事情報の精度比較
日本の首相を尋ねる質問では、BardもChatGPTも正しい情報(岸田首相)を返しました。BardはChatGPTより後発のモデルのため、より新しい情報を持っている可能性があります。
また「日本で一番高い山」を尋ねたところ、両者ともに「Mount Fuji(富士山)」と正しい高さとともに回答しました。
ゲーム生成タスクの比較
シンプルなゲームをHTMLとJavaScriptで作成するよう依頼しました。
Bardの生成結果
矢印キーでボールを操作するゲームのコードを生成しましたが、実際にブラウザで動作させると正常には動きませんでした。
ChatGPT(GPT-4)の生成結果
1〜100の数字を当てる「Number Guessing Game」を生成しました。こちらは実際に動作させると正常に機能し、要求に的確に応えるものでした。
この結果から、コード生成においてはChatGPT(GPT-4)の方が実用的なコードを出力できるという印象を受けました。
Azure PowerShellスクリプト生成の比較
Azure Cloud ShellでストレージアカウントをPowerShellで作成するスクリプトの生成を依頼しました。
Bardの生成結果
スクリプト自体は生成されましたが、SKU名のパラメーター指定が不足しており、そのまま実行することはできませんでした。
ChatGPT(GPT-4)の生成結果
変数を上部にまとめて定義する構造、リソースグループが存在しない場合に作成する条件判定、ストレージアカウント名の使用可否確認処理など、より実用的なコードを生成しました。
# 変数を上部にまとめて定義
$resourceGroupName = "MyResourceGroup"
$storageAccountName = "mystorageaccount"
$location = "japaneast"
$skuName = "Standard_LRS"
# リソースグループが存在しない場合に作成
# ストレージアカウント名の使用可否確認
# ストレージアカウントの作成
ただし、ストレージアカウント名の使用可否を確認する条件判定の属性名(NameAvailability の参照先)に誤りがあり、最終的にそのままでは動作しませんでした。一方で、属性名を修正したところ正常に動作することが確認できました。
ChatGPT(GPT-3.5)とBardの比較では、PowerShell生成においてはGPT-3.5の方がやや優位という印象でした。
まとめ
Google Bardが日本でも利用可能になり、ウェイトリスト登録から約15分という短時間で試せるようになりました。今回の比較を通じて、以下のことが確認できました。
- **ChatGPT(GPT-4)**は総合的な回答品質・コード生成精度で一歩リードしている
- Bardは日本語対応が現時点では限定的であり、英語圏のユーザーにとってより使いやすい
- Bardの強みは無料で使えること、回答速度が速いこと、Googleドラフト機能や検索連携など独自機能があること
- 無料で安定して使えるツールとしてBardを活用しつつ、高度なタスクにはChatGPTを使うという両方の併用も選択肢の一つです
Googleの今後のアップデートに引き続き注目していきたいところです。