この記事の内容
- CドライブのSSDが容量不足になった経緯と、HDDのDドライブへの移行で生じた問題点
- 価格.comで見つけた2TB・約1.5万円のNVMe M.2 SSD(PCIe Gen4)の選び方
- SSDの物理的な交換手順(抜いて挿すだけの簡単作業)
- Windows 11のクリーンインストール手順と注意点
- Microsoftアカウント・OneDriveを活用した環境の自動復元
なぜSSDを交換することにしたのか
筆者のPCはCドライブに約118GBのNVMe M.2 SSDを使用していましたが、使い続けるうちに空き容量が1GB程度まで減ってしまいました。そこでデータをDドライブ(大容量ですが低速なHDD)に移動しましたが、これが新たな問題を引き起こしました。
具体的には、OneDriveを3アカウント同時にDドライブで同期しながら、動画撮影・動画編集・バックアップをすべてDドライブで行う状況になってしまいました。HDDにアクセスが集中すると処理が極端に遅くなり、快適な作業環境が損なわれていました。
CドライブのSSDで作業すれば速度の問題は解消しますが、それでは容量不足に戻ってしまいます。SSDの価格が以前より大幅に下がってきたこともあり、より大容量のSSDに交換することを決断しました。
SSDの選び方
価格.comのSSD注目ランキングを参考に選定しました。今回選んだSSDのスペックは以下のとおりです。
- 容量: 2TB(2,000GB)
- フォームファクター: M.2 Type 2280
- インターフェース: PCIe Gen4
- 価格: 約15,000円
マザーボードがPCIe Gen3までの対応であっても、Gen4のSSDは下位互換性があるため、Gen3相当の速度で動作します。対応世代が合わなくても動作しますので、過度に心配する必要はありません。
SSDの物理的な交換手順
準備するもの
- 新しいSSD
- Windows 11インストール用USBフラッシュドライブ(事前に作成しておく)
交換の手順
Windows 11インストールメディアを作成する
交換前に、別のPCなどでWindows 11のインストールUSBを作成しておきます。PCの電源を完全に切り、電源コードを抜く
必ずケーブルを抜いてから作業してください。PCケースを開ける
ケース内部にはHDD・メモリ・GPU・CPUなどが並んでいます。M.2 SSDはマザーボード上の専用スロットに取り付けられています。既存のSSDを取り外す
固定ネジを外し、SSDを斜めに引き抜きます。新しいSSDを取り付ける
M.2コネクタには**切り欠き(ノッチ)**があります。切り欠きの向きを正しく合わせて斜めに差し込み、ネジで固定してください。向きを間違えると物理的に刺さらないため、確認しながら作業してください。PCを起動して認識を確認する
OSが入っていないため、最初はUEFI/BIOSユーティリティが起動します。NVMe M.2の項目に新しいSSDの容量(約2TB)が表示されていれば認識成功です。
Windows 11のクリーンインストール
今回はバックアップ・リストアではなく、クリーンインストールを選択しました。データやアプリの設定はクラウドに保存してあるため、再インストールのハードルが低い方法です。
インストール手順
- USBインストールメディアを差し込んだ状態でPCを再起動します。
- Windows 11のインストーラーが起動したら「今すぐインストール」を選択します。
- プロダクトキーの入力を求められますが、同一PCであれば後から自動認証されることがあります。スキップして「プロダクトキーはありません」を選んでも問題ありません。
- エディション選択では、自分のライセンスに合ったものを選びます(一般家庭向けは「Home」が多いです)。
- インストールの種類は**「Windowsのみをインストールする(カスタム)」**を選択します。上書きインストールのオプションはSSD交換後のクリーンインストールには適していません。
インストール先のドライブ選択に注意
ここは非常に重要なポイントです。複数のドライブが接続されている場合、誤ったドライブにインストールしてしまう危険があります。
- 今回交換した2TBのSSDは、フォーマット済みでも表示上は約1,907GB程度になります。これはテラバイトとギビバイトの単位の違いによるもので正常です。
- HDDなど別のドライブが選択されていないか、容量を見て必ず確認してください。
自信がない場合は、インストール前にインストール対象のSSD以外のドライブのケーブルをすべて抜いて、1台だけ接続した状態でインストールすることをお勧めします。
Microsoftアカウントで環境を復元する
Windows 11のセットアップ中にMicrosoftアカウントでサインインすると、以下の設定やデータが自動的に復元されます。
- OneDriveのファイル(ドキュメント・デスクトップなど)
- Windowsの基本設定
- Microsoftアカウントにサインイン済みのEdge(お気に入り・拡張機能・パスワード)
- Wi-Fiのパスワード(再入力不要で自動接続)
OneDriveをメインのストレージとして活用していれば、SSDを交換してOSをクリーンインストールしても、ほぼすぐに元の作業環境に戻ることができます。
複数のOneDriveアカウントを使用している場合は、セットアップ後にOneDriveの設定から「アカウントを追加」して、2つ目以降のアカウントを追加してください。
交換後の結果
交換後、CドライブのSSDは約1.82TBの空き容量として認識されました。Cドライブの容量不足に悩まされることは当面なくなります。
今後の運用方針として、速度を要求する作業(動画編集・OneDrive同期など)はCドライブで行い、Dドライブのハードディスクは速度が不要なファイルの保管場所として使い分けることで、パフォーマンスと容量の両立が可能になりました。
まとめ
今回の作業を振り返ると、M.2 SSDの交換作業自体は「抜いて挿す」だけのシンプルな作業です。事前にWindows 11のインストールUSBを用意し、データをOneDriveなどのクラウドに保存しておけば、クリーンインストールも難しくありません。
ポイントをまとめると以下のとおりです。
- SSD選定: 2TB・M.2 Type2280・PCIe Gen4で約15,000円。Gen3マザーボードでも後方互換で動作する
- 物理交換: 切り欠きの向きに注意するだけで、工具はドライバー1本あれば十分
- インストール先の誤選択に注意: ドライブの容量を確認して正しいSSDを選ぶ
- Microsoftアカウント活用: OneDrive・Edge・Wi-Fiなどの設定が自動復元され、再セットアップの手間を大幅に削減できる
SSDの価格は年々下がっており、2TBクラスも手が届きやすくなっています。Cドライブの容量不足や速度に悩んでいる方は、SSDの交換を検討してみてください。