削除したファイルは復元できる!Windows File Recovery & 4DDiG Windows データ復元 実践復元術!
この記事の内容
- 削除してゴミ箱からも消したファイルを復元する方法を実践検証しています
- Microsoftが提供する無料ツール「Windows ファイル リカバリー」の使い方を紹介しています
- 有償ツール「4DDiG Windows データ復元」の機能と使い勝手を比較しています
- ファイル復元の仕組みと、復元率を高めるための重要なポイントを解説しています
- 無料・有償それぞれのツールをどう使い分けるかの判断基準を提案しています
ファイルを誤って削除してしまったら
「しまった、必要なファイルを消してしまった!」という経験は、誰にでも一度はあるかと思います。クラウドストレージにファイルを保存していれば安心ですが、デジカメで撮影した写真がSDカードにしか入っていなかった、といったケースでは取り返しがつかなくなることもあります。
実は、ゴミ箱を空にした後でも、条件次第でファイルを復元できる場合があります。今回は無償ツールと有償ツールそれぞれを実際に試した結果をご紹介します。
ファイルが復元できる仕組み
ファイルを削除すると、Windowsはそのファイルが使用していた領域を「空き領域」としてマークします。しかし、実際のデータはすぐに消去されるわけではなく、新しいデータが書き込まれるまでディスク上に残り続けます。
つまり、削除後に他のデータで上書きされる前であれば、復元できる可能性があります。
この仕組みから導かれる重要な教訓があります。
ファイルを誤って削除してしまったら、すぐに余計な操作をやめてください。 パソコンを使い続けるほど、復元したいファイルが上書きされるリスクが高まります。復元作業に必要な最小限の操作だけを行いましょう。
無償ツール:Windows ファイル リカバリー
ツールの概要
Microsoftが公式に提供している「Windows ファイル リカバリー」は、Microsoft Storeから無償でインストールできるコマンドラインツールです。
- 対応範囲:ローカルストレージデバイスのみ(クラウドストレージ・ネットワークファイル共有は非対応)
- 操作方式:コマンドプロンプトを使用する
インストール方法
Microsoft Storeを開き、「Windows ファイル リカバリー」で検索してインストールします。
基本的なコマンド構文
- 復元元と復元先は異なるドライブを指定する必要があります。
モードの選択
| モード | 用途 |
|---|---|
| regular | 通常モード。破損していないNTFSドライブに使用します |
| extensive | より深いスキャン。レギュラーで復元できない場合や、NTFSドライブ以外に使用します |
まずは regular モードを試し、それでも復元できない場合は extensive モードに切り替えます。
コマンド例
Cドライブの特定フォルダからJPEGとMP4ファイルをDドライブに復元する場合:
フォルダだけを指定するとドライブ上の膨大なファイルがスキャン対象になり、時間がかかりすぎる場合があります。ファイルの種類(拡張子)と対象フォルダを組み合わせて指定することをおすすめします。
実際に試した結果
テスト用のJPEGと動画ファイルを削除し、regular モード・extensive モードの両方で復元を試みましたが、目的のファイルは復元できませんでした。別のファイルが大量に復元される一方、狙ったファイルは見つからない結果となりました。
原因として考えられるのは、Cドライブの空き容量が約6GBと少なかったことです。OSが常に動作している環境では、空き容量が少ないと削除したファイルがすぐに上書きされてしまう可能性があります。
有償ツール:4DDiG Windows データ復元
ツールの概要
4DDiGはGUIベースの有償データ復元ソフトです。無償でスキャン・復元可能ファイルの確認・一部プレビューまで行えます。実際のファイル復元には購入が必要です。
重要な注意点:インストール先は、復元したいファイルが存在するドライブとは別のドライブを選択してください。ツール自体がファイルを上書きしてしまうリスクを避けるためです。
料金プラン(動画公開時点)
| プラン | 価格(30%割引セール時) |
|---|---|
| 月間更新ライセンス | 5,478円 |
| 1年間ライセンス | 6,820円 |
| 永久ライセンス | 10,274円 |
使い方の流れ
- アプリを起動し、スキャンしたいドライブを選択します
- 復元したいファイルの種類(写真・動画など)を選択してスキャン開始
- スキャン完了後、ツリー表示またはファイル種類別で復元可能ファイルを確認
- 復元したいファイルを選択して復元(購入後に実行可能)
特徴的な機能
- GUI操作でわかりやすく復元候補ファイルを確認できます
- スキャン途中でもプレビューや復元候補の確認が可能です
- 「削除されたファイル」「パスが見つからないファイル」「名前が見つからないファイル」などカテゴリ別に表示されます
- 別のコンピューターからのデータ復元にも対応しています(起動できないPCのデータ復元など)
- 破損したファイルの修復機能も備えています
実際に試した結果
Dドライブ(空き容量が十分に残っている状態)のファイルを削除してスキャンしたところ、削除した3枚の写真のうち2枚が「削除されたファイル」カテゴリに表示されました。また、過去に削除した懐かしいファイルも多数発見されました。
Windows ファイル リカバリーと比べて、どのファイルが復元できるのかを視覚的に確認しやすい点が大きな利点です。
復元率を左右する重要な要因:ドライブの空き容量
今回の検証で明確になった重要なポイントがあります。ドライブの空き容量が少ないと、削除直後でもファイルが上書きされやすくなります。
Cドライブの空き容量が約6GBしかない状態でテストを行ったところ、削除直後にもかかわらずファイルを復元できませんでした。一方、空き容量が十分なDドライブでは復元に成功しました(ただし3枚中1枚は破損)。
日頃からドライブに十分な空き容量を確保しておくことが、いざというときの復元率向上につながります。
ツールの使い分け指針
Windows ファイル リカバリー(無償)がおすすめの場合
- コマンドプロンプトの操作に慣れている方
- 費用をかけずに復元を試みたい方
- どのファイルが復元できるか事前確認は不要な方
4DDiG Windows データ復元がおすすめの場合
- GUIで直感的に操作したい方
- 復元前にどのファイルが復元できるかプレビューで確認したい方
- Windowsが起動しない状態でのデータ復元が必要な場合
- まず無料スキャンで確認してから購入を検討したい方
推奨する対応手順
ファイルを誤って削除してしまった場合は、以下の手順で対応することをおすすめします。
- すぐにパソコンの余計な操作をやめる(上書きリスクを最小化)
- 復元したいファイルが入っていたドライブとは別のドライブに復元ソフトをインストール
- 無料スキャンを実行して、どのファイルが復元できるか確認する
- 復元できそうなファイルがあれば、ライセンスの購入を検討する
- 復元できなかった場合は諦めるか、別のツールを試す
まとめ
今回の実践検証では、以下のことがわかりました。
- 削除直後でも必ず復元できるわけではなく、ドライブの空き容量やOSの書き込み状況が大きく影響します
- 無償の「Windows ファイル リカバリー」はコマンド操作が必要で、事前確認がしにくいという制約があります
- 有償の「4DDiG Windows データ復元」はGUIでわかりやすく、無料スキャンで復元候補を確認できます
- 無償・有償を問わず、削除後すぐにパソコンの操作を止めることが復元成功への第一歩です
- 日頃からドライブの空き容量を十分に確保しておくことが、いざというときの備えになります
大切なファイルはクラウドストレージやバックアップで日頃から守ることが理想ですが、万が一の際にはこの記事の手順を参考にしてみてください。