この記事の内容
- 新しいTeamsクライアント(新しいTeams)の主な改善点を紹介します
- 起動速度やメモリ使用量など、パフォーマンス面での向上ポイントを解説します
- 複数テナント対応の改善内容を説明します
- Teams管理センターから新しいTeamsを有効化する手順を紹介します
- 実際に新しいTeamsへ切り替える操作の流れを解説します
新しいTeamsクライアントとは
Microsoftから新しいTeamsクライアントが登場しました。公式ページでは多くのユーザーがすでに利用しており、好評を得ているとされています。新しいTeamsクライアントは大きく4つの観点で改善されているとされています。
主な改善点
1. 速くなった(Fast)
パフォーマンス面での改善が最大の特徴です。
- 起動速度が最大2倍に向上しました
- メモリ使用量が約半分に削減されました
- スクロール動作がよりスムーズになりました
- チャンネルの切り替えが約1.7倍速くなりました
- 会議への参加が約2倍速くなりました
従来のTeamsクライアントは動作が重くメモリを多く消費するという声が多くありましたが、この改善によって大幅に使いやすくなっています。
2. シンプルになった(Simple)
全体的にクリック数が減少し、操作がシンプルになりました。実際に触れてみることで、その違いをより実感できます。
3. フレキシブルになった(Flexible)
複数テナントのアクセスに関する改善は、多くのユーザーが待ち望んでいた機能です。
- 認証モデルが改善・改良されました
- 複数テナントへの同時サインインが可能になりました
- すべてのテナントにサインインしたまま、通知もシームレスに受け取れるようになりました
- テナント間の切り替えが従来よりもスムーズです
テナントをいちいち切り替える手間が大幅に軽減されることが期待されています。
4. 賢くなった(Smart)
インテリジェント機能やCopilot for Microsoft Teamsなど、AIを活用した次世代機能の基盤としてTeamsが位置づけられています。Microsoft Loopなどとの連携も進んでおり、今後さらに機能が追加されていく予定です。
展開スケジュールと対象環境
- GA(一般提供開始) は2023年後半を予定しています
- まずはWindowsクライアントから展開が始まっており、Mac版も2023年中に提供予定です
- テナントの更新設定によって展開のタイミングが異なります
- パブリックプレビューとして現在ロールアウト中です
管理者向け:新しいTeamsを有効化する手順
新しいTeamsクライアントを組織に展開するには、管理者がTeams管理センターで設定を行う必要があります。
Teams管理センターでの設定
- Teams管理センター(
https://admin.teams.microsoft.com)にアクセスします - [Teams] → [Teamsの更新ポリシー] を開きます
- [新しいTeamsクライアント] の設定を確認します
設定値の意味は以下のとおりです。
| 設定値 | 内容 |
|---|---|
| Microsoft制御 | Microsoftが自動的に展開を管理する(デフォルト) |
| ユーザーが選択可能 | ユーザー自身が新しいTeamsに切り替えられる |
| (未選択) | ユーザーは切り替えできない |
ユーザーに切り替えを試してもらいたい場合は、[ユーザーが選択可能] に設定します。ポリシーは組織全体の既定ポリシーとして適用するほか、特定のユーザーに個別に割り当てることも可能です。
PowerShellやTeams管理センターを使って、組織へのロールアウト方法を細かくコントロールできます。関連ドキュメントとして以下の設定キーが参考になります。
ユーザー向け:新しいTeamsへの切り替え手順
管理者がポリシーを設定した後、ユーザー側では以下の手順で切り替えが可能です。
- Teamsクライアントからサインアウトします
- 再度サインインします
- 「新しいTeamsを試す」というトグルボタンが表示されます
- トグルをオンにすると、新しいTeamsのダウンロードが開始されます
- ダウンロード完了後、自動的に新しいTeamsが起動します
新しいTeamsに切り替えた後も、元のクラシックTeamsに戻すことも可能です。
切り替え後の主な変化
実際に新しいTeamsへ切り替えると、以下のような変化が確認できます。
- チャンネルの表示順や会話の見た目が変更されています
- 会話を別ウィンドウで表示できるようになっています
- アカウント切り替えメニューからテナントを素早く切り替えられます
- Windowsの通知設定と連携するため、初回は通知設定の確認が必要な場合があります
まとめ
新しいTeamsクライアントは、従来の課題であった動作の重さ・メモリ消費・複数テナント管理の手間に正面から対応した大きなアップデートです。起動速度2倍・メモリ使用量半分という数字は、日常業務での体感にも大きく影響します。
管理者はTeams管理センターのTeamsの更新ポリシーから展開を制御でき、ユーザーはサインアウト→サインインの操作で切り替えボタンが表示されます。現時点ではWindowsが対象ですが、Mac版も2023年中に提供予定です。
まずはパブリックプレビューとして試してみることをお勧めします。特に複数のテナントを日常的に扱う方にとっては、切り替えのストレスが大幅に軽減されることが期待できます。