WindowsをPowerShellコマンドで簡単に日本語化する方法

この記事の内容

  • 英語版WindowsをPowerShellのコマンドだけで日本語化する手順を紹介します
  • Azure上の Windows 10 22H2 環境での実際の動作確認結果をもとに解説します
  • 言語パックのインストールからタイムゾーン変更まで、一連のコマンドをまとめて紹介します
  • Copy-UserInternationalSettingsToSystem はWindows 10では非対応のため、注意点も合わせて説明します
  • 自動展開や雛形作成への応用例にも触れます

背景:これまでの苦労が一発で解決

英語版のWindowsを日本語化する作業は、以前は非常に手間のかかるものでした。言語パックの手動インストール、地域設定の変更、ウェルカムスクリーンや新規ユーザーへの設定コピーなど、数多くのステップを手動でこなす必要がありました。

しかし、比較的新しいバージョンのWindowsでは、これらをまとめて処理できるPowerShellコマンドが追加されました。これにより、英語版Windowsの日本語化が一連のコマンドで完結できるようになっています。


動作確認環境

この記事では、以下の環境での動作確認をもとに説明します。

  • プラットフォーム: Azure上に作成した仮想マシン
  • OS: Windows 10 Pro 22H2

なお、後述するコマンドの一部はWindows 11 / Windows Server 2022以降でのみ利用可能です。OSバージョンによる違いについては該当箇所で説明します。


日本語化に使用するPowerShellコマンド

ステップ1:日本語言語パックのインストール

まず、日本語の言語パックをインストールします。

Install-Language ja-JP

このコマンドを実行すると、日本語の言語パックと関連コンポーネント(タイピング、手書き、音声、OCRなど)がインストールされます。インストールには少し時間がかかります。

ステップ2:システムの優先UIを日本語に設定

次に、システムの優先UIランゲージを日本語に変更します。

Set-SystemPreferredUILanguage ja-JP

このコマンドの適用はサインアウト後に反映されます。

ステップ3:地域を日本に設定

地域の設定(ホームロケーション)を日本に変更します。日本は16進数で 0x7A です。

Set-WinHomeLocation -GeoId 0x7A

ステップ4:ウェルカムスクリーンと新規ユーザーへの設定コピー(Windows 11 / Server 2022以降)

現在のユーザーの言語設定を、ウェルカムスクリーンおよび新規ユーザーにも適用します。

Copy-UserInternationalSettingsToSystem -WelcomeScreen -NewUser

注意: このコマンドは Windows 10では使用できません。Windows 11またはWindows Server 2022以降が必要です。Windows 10環境でこの設定を変更する場合は、レジストリを直接編集するなど別の方法を取る必要があります。

ステップ5:タイムゾーンを東京に変更

タイムゾーンを「東京標準時」に設定します。

Set-TimeZone -Id "Tokyo Standard Time"

実行後の確認

上記のコマンドをすべて実行したあと、一度サインアウトして再度サインインします。再ログイン後、タスクバーの検索ボックスやエクスプローラーなどのUIが日本語に切り替わっていることが確認できます。


活用シナリオ

このコマンド群をスクリプトにまとめておくことで、以下のような場面で活用できます。

  • Azure仮想マシンの自動展開: 仮想マシン作成後のセットアップスクリプトに組み込み、デプロイ直後から日本語環境を提供する
  • 日本語化済み雛形の作成: 言語設定を済ませた状態でイメージやスナップショットを作成し、そのまま雛形として繰り返し利用する

英語圏向けに作られたWindowsイメージを使わざるを得ない場面でも、このスクリプトを流すだけで日本語環境を素早く整えられるようになります。


まとめ

PowerShellを使ったWindowsの日本語化は、以下のコマンドで実現できます。

コマンド役割
Install-Language ja-JP日本語言語パックのインストール
Set-SystemPreferredUILanguage ja-JPUIを日本語に設定
Set-WinHomeLocation -GeoId 0x7A地域を日本に設定
Copy-UserInternationalSettingsToSystemウェルカムスクリーン・新規ユーザーに適用(Win11/Server 2022以降)
Set-TimeZone -Id "Tokyo Standard Time"タイムゾーンを東京に変更

これまで手作業で行っていた設定がコマンド数行でまとめて完了するようになり、仮想マシンの大量展開や雛形作成の自動化がより現実的になりました。特に新しいバージョンのWindowsを使っている環境であれば、ぜひ活用してみてください。