【公式無料ツール】Microsoft PC Managerを使ってみた

この記事の内容

  • MicrosoftがリリースしたPC最適化ツール「Microsoft PC Manager」の概要と使い方を紹介します
  • ワンクリックでメモリ解放・一時ファイル削除ができる「ブースト」機能を解説します
  • ヘルスチェック、ストレージ管理、プロセス管理、スタートアップ管理など各機能を順番に確認します
  • セキュリティ機能の注意点(特にブラウザ保護機能)についても触れます
  • PCに詳しくない方でも使いやすいツールかどうかを実際に試して検証します

Microsoft PC Managerとは

MicrosoftがリリースしたPC最適化ツールです。パソコンのパフォーマンスを改善したり、不要なファイルを削除したりするクリーンアップツールで、執筆時点ではパブリックベータ版として提供されています。

現時点では英語と中国語のみのUIとなっており、日本語UIはまだ対応していません。ダウンロードページからインストーラーを取得できます。なお、ダウンロードリンクは動画概要欄に記載されています。

インストール方法

インストールは非常に簡単です。

  1. ダウンロードページからインストーラーを取得する
  2. インストーラーを起動する
  3. 使用許諾に同意してインストールボタンを押す

以上の手順だけでインストールが完了します。インストール後はWindowsのタスクバー右下(システムトレイ)にアイコンが表示されます。


主要機能の紹介

ブースト(Boost)

PC Managerを起動すると、まず目に入るのがメモリ使用率と一時ファイルの容量の表示です。画面中央にある「Boost」ボタンを押すだけで、一時ファイルの削除とメモリの解放が実行されます。

実際に試したところ、メモリ使用率が88%から63%前後まで大幅に低下しました。Windowsの不要なメモリを解放・最適化してくれる機能のようです。

活用のコツ: PC起動時やパソコンの動作が重いと感じたときに、まずこのブーストボタンを押すだけでも効果が期待できます。


ヘルスチェック(Health Check)

ジャンクファイルの有無や、システムの重要ファイルの状態を確認してくれます。スキャン後に「クリーンアップすべき項目」として以下のようなものが検出されます。

  • 一時ファイル(Temporary Files)
  • システムログ
  • 最近使ったファイルの履歴

また、「Potential Issues(潜在的な問題)」として、デフォルトブラウザの保護設定なども表示されます。スタートアップアプリの中で負荷の高いものも一覧表示され、無効化するものを選択して「Proceed」を押すだけで反映されます。


ストレージ管理(Storage Management)

不要なファイルを削除してストレージ容量を確保するための機能です。以下のような項目をクリーンアップできます。

  • Windowsアップデートの一時ファイル
  • プリフェッチ・テンポラリファイル
  • クリップボード
  • DirectXシェーダーキャッシュ
  • 配信の最適化(Delivery Optimization)ファイル
  • アップグレードログファイル
  • ごみ箱
  • Webキャッシュ

また、「Manage Large Files」機能では、指定したサイズ(例:1GB)以上の大きなファイルをエクスプローラーで検索・確認できます。不要な大容量ファイルを見つけて削除するのに役立ちます。

「Manage Apps」では、インストール済みアプリをサイズ順に一覧表示してくれます。不要なアプリを選択して右側の「…」メニューからアンインストールできます。

さらに「Storage Sense」(ストレージセンサー)へのリンクも用意されており、Windowsの自動クリーンアップ機能を設定できます。設定できる主な項目は以下のとおりです。

  • ストレージセンサーの実行スケジュール(毎日・毎週・毎月・空き容量不足時など)
  • ごみ箱に移動してから削除するまでの日数
  • ダウンロードフォルダ内の未開封ファイルを自動削除するまでの日数
  • オフラインに同期したクラウドコンテンツの自動削除設定

プロセス管理(Process Management)

現在起動中のアプリケーション・プロセスの一覧を表示し、不要なものを終了できます。知らないうちにバックグラウンドで動いているアプリを確認・終了することで、システムの動作を軽くできます。


スタートアップ管理(Startup Apps)

Windowsの起動時に自動的に立ち上がるアプリケーションを管理できます。「High(高負荷)」と表示されているものを中心に、普段使わないアプリのスタートアップを無効化するのが効果的です。


セキュリティ(Security)

セキュリティ機能には以下の項目が含まれます。

  • Windows Updateへのリンク: 未適用のアップデートを確認・適用できます
  • ウイルススキャン: Windows Defenderと連携したスキャンが実行できます
  • ポップアップブロック: ポップアップの遮断設定ができます
  • ブラウザ保護(Browser Protection): デフォルトブラウザをMicrosoft Edgeに固定する機能です

注意: ブラウザ保護機能はMicrosoft EdgeをデフォルトブラウザとしてEdge以外へ変更できないようにする機能です。ChromeやFirefoxをメインで使っている場合、この設定を有効にするとそれらのブラウザが使えなくなる可能性があります。意図せず設定しないよう注意してください。


設定(Settings)

設定画面では以下のオプションを切り替えられます。

  • サインイン時に自動起動: WindowsへのサインインのたびにPC Managerを自動起動するかどうか
  • 自動アップデート: PC Manager自体のアップデートを自動で適用するかどうか

常駐させておき、定期的にブーストを実行する使い方が手軽でおすすめです。


まとめ

Microsoft PC Managerは、Microsoftが提供する公式のPC最適化ツールです。ワンクリックのブースト機能から、ストレージクリーンアップ、スタートアップ管理、プロセス管理、セキュリティチェックまで、PCのメンテナンスに必要な機能がひとつにまとまっています。

既存のWindowsの機能(ストレージセンサー、Windows Defenderなど)へのアクセス窓口としての役割も果たしており、PCに詳しくない方でも直感的に扱えるインターフェイスになっています。サードパーティ製のクリーンアップツールに不安を感じる方にとっては、Microsoftの純正ツールという安心感も大きなメリットです。

なお、執筆時点ではまだベータ版であること、UIが英語・中国語のみであることはあらかじめご了承ください。また、ブラウザ保護機能については内容を理解した上で設定するようにしましょう。