この記事の内容
- Windows 11をUSBメディアから起動してクリーンインストールする手順を解説します
- 作業前に必要な準備物(USBメモリ8GB以上、有線キーボード・マウス等)を確認します
- Microsoft公式ツール「メディア作成ツール」でインストールメディアを作成します
- BIOS/UEFI設定でUSBから起動する方法を説明します
- インストール時のパーティション選択など、つまずきやすいポイントを丁寧に解説します
準備するもの
Windows 11のクリーンインストールを行うには、以下のものを用意してください。
- パソコン本体(当然ですが必須です)
- USBメモリ(8GB以上):4GBでは容量が足りないため、必ず8GB以上のものを用意してください。電気屋さんで数百円〜数千円程度で購入できます
- 有線接続のキーボードとマウス:Bluetoothでも理論上は可能ですが、手順が複雑になるため有線接続を強くおすすめします
- インターネット回線:インストーラーのダウンロードに必要です
また、インストールメディアを作成するためのWindowsパソコンが別途必要です。今使っているパソコンが壊れてしまった場合は、友人や知人に作成を依頼する方法もあります。
最重要:事前にデータのバックアップを取る
作業を始める前に、必ずデータのバックアップを取ってください。クリーンインストールを行うと、パソコンの中身が消えます。
大切な写真や何百時間もかけて書いた論文など、一度消えてしまったら取り戻せないデータがあると思います。バックアップを取らずに作業を進めてしまうと、取り返しのつかないことになります。
バックアップの方法としては、以下のいずれかをおすすめします。
- クラウドストレージへの保存:OneDriveやGoogleドライブなどにデータを置いておくと、パソコンを初期化しても安心です
- 外付けUSBドライブへのコピー:大容量のUSB接続ストレージにコピーしておく方法も有効です
パソコン自体はWindowsを入れ直せば直りますが、データは消えてしまったら元に戻せません。バックアップを完了させてから、次のステップに進んでください。
ステップ1:Windowsインストールメディアを作成する
まず、USBメモリにWindows 11のインストーラーを書き込みます。Microsoftが公式に提供している「メディア作成ツール」を使います。
ツールのダウンロード
Googleなどで「Windows 11 installer」や「Windows 11 インストール メディア作成」などと検索すると、MicrosoftのWindows 11ダウンロードページが見つかります。
ページを開くと、インストールまたは作成のためのオプションとして複数の選択肢が表示されます。ここでは「Windowsインストールメディアを作成する」の項目からメディア作成ツールをダウンロードします。
メディア作成ツールの実行
ダウンロードしたツールを実行すると、ユーザーアカウント制御のダイアログが表示されます。「はい」を選択して進めてください。
ライセンス条項が表示されますので、同意して次へ進みます。
続いて言語とエディションの選択画面になります。
- 言語:日本語
- エディション:Windows 11
内容を確認して「次へ」をクリックします。
使用するメディアの選択
メディアの選択画面では「USBフラッシュドライブ」を選択してください。「少なくとも8GBが必要です」と表示されていますので、準備したUSBメモリがその要件を満たしていることを確認します。
「次へ」をクリックすると、USBドライブの選択画面になります。この時点でUSBメモリをパソコンに挿し込むと、ドライブの一覧に表示されます。表示されたドライブを選択して「次へ」をクリックしてください。
USBメモリ内にすでにデータが入っていても、ツールが上書きして書き込んでくれるため、特別な初期化は不要です。
書き込み完了まで待つ
インストーラーのダウンロードとUSBへの書き込みが自動的に始まります。回線速度やパソコンの性能によってはかなり時間がかかりますので、完了するまでそのまま待ちましょう。
「USBフラッシュドライブの準備ができました」と表示されれば完了です。これでWindows 11のインストールメディアが作成できました。
ステップ2:USBメディアからパソコンを起動する
次に、作成したUSBメモリからパソコンを起動します。
パソコンをシャットダウンする
パソコンをシャットダウンし、電源が完全に切れた状態にします。インストールメディアを作成したUSBメモリはパソコンに挿したままにしておきます。
BIOS/UEFI設定画面に入る
電源ボタンを押した直後に、キーボードの特定のキーを押してBIOS/UEFI設定画面に入ります。どのキーを押すかは機種によって異なります。
代表的なキーは以下のとおりです。
F2F8Delete
画面の下部などに一瞬だけ「Press F2 to enter setup」などの表示が出ることがありますので、電源を入れたらすぐに注意して画面を見てください。タイミングを逃してWindowsが起動してしまった場合は、一度シャットダウンして再度試みてください。
起動順序(ブートプライオリティ)を変更する
BIOS/UEFI設定画面は機種によって見た目が大きく異なります。「Boot」や「起動」に関するメニューを探し、起動の優先順位(ブートプライオリティ)を設定します。
インストールメディアを作成したUSBメモリが一覧に表示されているはずです。「Generic Flash Disk」や「Removable Drive」などと表示されることが多いです。このUSBメモリを最優先(1番上)に設定します。ドラッグ&ドロップや上下キーで順序を入れ替えられる場合がほとんどです。
変更を保存して終了すると、パソコンが再起動し、USBメモリから起動が始まります。
ブートメニューを使う方法
機種によっては F8 などのキーでブートメニューが表示される場合があります。このメニューからUSBドライブを選択して起動することも可能です。BIOS設定の変更がうまくいかない場合は、ブートメニューを試してみてください。
ステップ3:Windows 11をインストールする
USBメモリからの起動に成功すると、Windowsのセットアップ画面が表示されます。
言語・キーボードの設定
- インストールする言語:日本語
- キーボードまたは入力方式:Microsoft IME
- キーボードの種類:ご自身のキーボードに合わせて選択してください。一般的な日本語キーボードの場合は「106/109キー」を選択します
設定を確認して「次へ」をクリックします。
インストールの開始
「今すぐインストール」ボタンをクリックします。
プロダクトキーの入力
プロダクトキーの入力を求められます。再インストールの場合は「プロダクトキーがありません」を選択してください。
現在のWindowsは、再インストール後も自動的にライセンス認証が行われます。新規購入時のパソコンの場合も、マザーボードにライセンス情報が記録されていることが多いため、自動認証されます。
Windowsエディションの選択
HomeかPro、Educationなど、エディションの選択画面が表示されます。
ご自身が使っていたエディションを選択してください。現在起動中のWindowsのエディションは、スタートメニューを右クリック→「システム」→「バージョン情報」から確認できます。
ライセンス条項への同意
ライセンス条項を確認してチェックボックスにチェックを入れ、「次へ」をクリックします。
インストールの種類を選ぶ
インストールの種類を選択する画面が表示されます。
- アップグレード:既存のファイルや設定を引き継ぐ場合(Windows 10からWindows 11へのアップグレードなど)
- カスタム:Windowsのみをインストール(詳細設定):今回のクリーンインストールではこちらを選択します
インストール先のドライブとパーティションを選ぶ
パソコンに接続されているドライブとパーティションの一覧が表示されます。ここは特に慎重に操作してください。
事前に、ご自身のパソコンに何台のドライブがあって、それぞれの容量がどのくらいかを把握しておくことが重要です。エクスプローラーの「PC」を開くと確認できます。
Windowsをインストールするドライブを特定できたら、そのドライブに既存のパーティションがある場合はすべて削除して「割り当てられていない領域」の状態にします。その領域を選択して「次へ」をクリックしてください。
注意:パーティションを削除するとそのドライブのデータはすべて消えます。事前のバックアップが完了していることを必ず確認してください。また、誤って別のドライブを選択しないよう、容量をよく確認してから操作してください。
なお、インストール先のドライブが一覧に表示されない場合は、そのドライブ用のドライバーが必要な場合があります。「ドライバーの読み込み」から対応するドライバーを読み込むことで認識されるようになります。
インストール完了を待つ
ドライブを選択して「次へ」をクリックすると、Windowsのインストールが自動的に始まります。インストールが完了するまでそのまま待ちましょう。
インストールが完了するとパソコンが再起動し、Windows 11のセットアップ画面(初期設定)が表示されます。
インストール後のセットアップについて
Windows 11のインストールメディアからの起動・インストールが完了したら、続いて初期セットアップを行います。個人用と組織用の設定の違いなど、セットアップの詳しい手順については別の動画で解説していますので、そちらも合わせてご覧ください。
また、Cドライブの容量がいっぱいになってしまった場合のDドライブへのデータ移動方法なども、関連動画で解説しています。
まとめ
Windows 11のクリーンインストールは、以下の流れで行います。
- 事前準備:8GB以上のUSBメモリと有線キーボード・マウスを用意する
- バックアップ:重要なデータを必ずバックアップしてから作業を始める
- インストールメディア作成:Microsoftの「メディア作成ツール」をダウンロードしてUSBメモリに書き込む
- BIOS設定:USBメモリから起動するようにブートプライオリティを変更する
- インストール:セットアップ画面に従い、プロダクトキーなしで再インストール・パーティションを削除してからインストールを実行する
クリーンインストールを行うと、Windowsの動作がサクサクになります。手順を覚えてしまえば、パソコンの調子が悪くなったときも自分で対処できるようになります。わからないことがあればぜひコメント欄で質問してみてください。