Azure Stack HCI のサイジングが簡単にできるWebツール — Azure Stack HCI Sizer
この記事の内容
- Azure Stack HCI の構成サイジングに特化したWebツール「Azure Stack HCI Sizer」を紹介します
- システムタイプ・CPU・メーカー・ストレージなど、必要なパラメーターをGUI上で選択するだけでサイジングできます
- VDI などのワークロードを指定することで、必要なノードスペックや推奨機器を自動算出できます
- 拡張性や冗長性の要件も考慮した結果が表示されます
- 英語UIですが、難しい専門用語は少なく、比較的簡単に使い始められます
Azure Stack HCI Sizer とは
Azure Stack HCI は構成のバリエーションが非常に多く、どのメーカーのどのモデルを選べばよいか、どの程度の容量が必要かという計算が複雑になりがちです。そこで活躍するのが「Azure Stack HCI Sizer」というWebツールです。
このツールを使うと、必要な条件を入力するだけで適切なハードウェア構成や推奨機器を簡単に導き出すことができます。ツールのURLは動画の概要欄で案内されています。
プロジェクトの作成
Azure Stack HCI Sizer を開いたら、まず「Create New Project」でプロジェクトを作成します。プロジェクトを作成することで、入力した条件と結果をまとめて管理できます。
システム構成の入力
プロジェクトを作成すると、順番にパラメーターを入力していく画面が表示されます。
システムタイプの選択
最初に、システムのタイプを選択します。
- Integrated System(統合システム)
- Validated Node(検証済みノード)
今回は Integrated System を選択する例で進めます。
CPUファミリーの選択
次に、CPUのファミリーを選択します。用途に合わせて適切なプロセッサーを選んでください。
ソリューションビルダー(メーカー)の選択
どのメーカーのハードウェアを使用するかを選択します。現時点では選択肢の数はまだ少なめですが、各メーカーの製品ラインナップから選ぶことができます。
ノード数と冗長性の設定
ノードの台数を指定します。あわせて、ストレージ障害に対する耐障害性(冗長性レベル)の設定も行います。どの程度の障害まで耐えられる構成にするかを選択できます。
ストレージの設定
ストレージに関しては、以下の項目を設定できます。
- ストレージタイプ:用途に合わせたタイプを選択
- パフォーマンス重視 / キャパシティ重視:目的に応じてどちらに振るかを選択
- キャッシュサイズ:パーシステントキャッシュやインメモリキャッシュのサイズを指定
拡張性・メモリの設定
将来的な拡張性をどの程度見込むか、また空きメモリスロットをどのくらい残しておくかといった設定も入力できます。これにより、将来のスケールアップも考慮したサイジングが可能です。
ワークロードの追加
ハードウェア構成の設定が終わったら、次はワークロードを追加します。
対応しているワークロードの種類の例:
- 一般的なワークロード
- VDI(仮想デスクトップインフラ)
- SKUベースのワークロード
例として、VDI を選択し、仮想マシンを複数台動かす想定でワークロードを追加します。各ワークロードに必要なスペック(vCPU 数、メモリ量など)を入力して「Next」に進みます。
サイジング結果の確認
入力が完了すると、推奨されるハードウェア構成が自動的に表示されます。
出力される情報の例:
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 推奨モデル | Syngery/Gyro MX 3520 相当(例) |
| バインディングレート | 指定の条件で構成可能 |
| ノードあたりの電力 | 表示 |
| メモリ容量 | 768 GB(例) |
| ストレージキャパシティ | 40 TB(例) |
| キャッシュ容量 | 6 TB(例) |
また、将来の拡張性に関しても、現在の構成でどの程度まで対応できるかが確認できます。冗長性の要件についても問題なく充足されているかがチェックされます。
まとめ
Azure Stack HCI Sizer を使うことで、複雑になりがちな Azure Stack HCI のサイジングを、GUIベースの操作で手軽に行うことができます。
このツールの主なメリットをまとめると以下のとおりです。
- ハードウェア選定が容易:メーカーやモデルの絞り込みも自動でサポート
- 冗長性・拡張性も考慮:将来的なスケールアップまで見越した設計が可能
- ワークロードベースの計算:VDI などの実際の用途に応じた必要スペックを算出
- 英語UIだが難易度は低め:専門的すぎる用語は少なく、初めてでも使いやすい
Azure Stack HCI の導入を検討している際のサイジング作業に、ぜひ活用してみてください。