スナップショットからディスクを作成してVMを複製する方法
この記事の内容
- AzureでVMを複製する際の「新しいやり方」(スナップショット活用)を解説します
- ディスク → スナップショット → ディスク → VMという3ステップで複製できます
- VMが稼働中でもスナップショットを取得できるのが大きなメリットです
- 複製時の注意点(Active Directory参加環境など)についても触れます
- スケールアウトやテスト環境の複製など、活用シーンも紹介します
はじめに
Azureで仮想マシン(VM)を複製したいとき、「VMをシャットダウンしてAzCopyでコピーして…」という古い手順で対応されている方はいませんか?現在はもっとはるかに簡単に複製できる方法が用意されています。本記事では、スナップショットを活用したVM複製の手順をご紹介します。
基本的な考え方
仮想マシンの実体はディスクです。そのため、ディスクを複製してからVMを作成するという流れが複製の基本になります。具体的には以下の3ステップです。
- 元のディスクからスナップショットを作成する
- スナップショットからディスクを作成する
- 作成したディスクからVMを作成する
また、この方法の大きなメリットとして、VMが起動中でもスナップショットを取得できる点が挙げられます。シャットダウン不要で複製作業を進められます。
手順
ステップ1:ディスクのスナップショットを作成する
Azureポータルで複製元のVMに紐付いているディスクリソースに移動します。
ディスクの画面から「スナップショットの作成」を選択します。スナップショット名などを設定し、「フル」を選んで作成します。
作成が完了したらスナップショットリソースに移動して、作成されたスナップショットを確認します。
ステップ2:スナップショットからディスクを作成する
作成したスナップショットの画面から「ディスクの作成」を選択します。
- 名前: わかりやすい名前を設定します
- サイズ: 必要に応じて変更できます。そのままでも問題ありません
設定が完了したら「作成」をクリックします。デプロイが完了すると、スナップショットから複製された新しいディスクが作成されます。
ステップ3:ディスクからVMを作成する
作成したディスクのリソース画面から「VMの作成」を選択します。
- イメージ: 今作成したディスクを使用します
- データディスク: 必要に応じて追加します
- ネットワーク: 用途に合わせて設定します
通常のVM作成と同様の手順で必要な設定を行い、「作成」をクリックします。
デプロイが完了すると、VMが起動を開始します。あとは接続して利用できる状態です。
複製の確認
VMに接続して確認すると、OSはもちろん、ブラウザの設定やインストール済みアプリケーションなど、元のVMの状態がそのまま引き継がれていることが確認できます。
注意点
この複製方法はとても便利ですが、いくつか注意が必要なケースもあります。
Active Directory参加環境には注意
Active Directoryドメインに参加しているVMを複製した場合、そのままでは正常に動作しないことがあります。ドメイン参加の設定が競合するためです。Active Directoryに依存しない構成のVMでは問題なく使えます。
活用シーン
この複製方法は、以下のような場面で特に有効です。
- スケールアウト: 同じ構成のVMを素早く増やしたい場合
- テスト環境と本番環境の使い分け: 本番VMをコピーしてテスト環境を簡単に用意する場合
- バックアップからの復旧検証: スナップショットを利用して特定時点の状態を再現する場合
まとめ
AzureでのVM複製は、ディスク → スナップショット → ディスク → VMという流れで、驚くほど簡単に実現できます。VMが稼働中でも実行できる点も大きな利点です。
以前のようにシャットダウンやAzCopyを使った複雑な手順は不要になりました。Active Directoryドメイン参加環境ではご注意いただく必要がありますが、それ以外の多くのケースでは、この方法でスムーズにVM複製を行えます。ぜひ積極的に活用してみてください。