この記事の内容

  • Power Automate から LINE に定期通知を送る仕組みを構築する方法を解説します
  • LINE Notify を利用して、Web サービスからの通知を LINE で受け取れるようにします
  • Power Automate のスケジュール済みクラウドフローで毎月特定日時に自動送信する設定を行います
  • HTTP アクションを使って LINE Notify API に POST リクエストを送信する手順を紹介します
  • 実際につまずいたポイント(認証エラー、グループ招待)も含めてわかりやすく説明します

LINE Notify とは

LINE Notify は、Web サービスからの通知を LINE で受け取るための公式サービスです。アクセストークンを発行するだけで、外部サービスから LINE のトークルームにメッセージを送信できるようになります。

IFTTT や Zapier などのサービスにも組み込みの連携機能がありますが、今回は Power Automate から直接 LINE Notify API を叩く方法で実装していきます。


LINE Notify のアクセストークン発行

まずは LINE Notify のサービスページにログインします。ログイン後、マイページからアクセストークンを発行できます。

手順は以下のとおりです。

  1. LINE Notify のマイページにアクセスする
  2. 「トークンを発行する」をクリックする
  3. トークン名(例:「自動通知」)を入力する
  4. 通知を受け取るトークルームを選択する(今回は家族グループのトークルームを選択)
  5. 発行されたトークンを安全な場所に保存する

トークンは一度しか表示されないため、必ずコピーして保存しておいてください。


LINE Notify API の仕様確認

LINE Notify のドキュメントを確認すると、通知送信のエンドポイントと送信方法が記載されています。

  • エンドポイント: https://notify-api.line.me/api/notify
  • メソッド: POST
  • リクエストヘッダー:
    • Authorization: Bearer {アクセストークン}
    • Content-Type: application/x-www-form-urlencoded
  • リクエストボディ:
    • message={送信したいメッセージ}

画像やサムネイル、スタンプなども送信できますが、今回はシンプルにテキストメッセージのみを送信します。


Power Automate でスケジュール済みフローを作成する

Power Automate を開き、新しいフローを作成します。

  1. 「作成」から「スケジュール済みクラウドフロー」を選択します
  2. フロー名を入力します(例:「振込依頼通知」)
  3. 実行スケジュールを設定します
    • 頻度: 毎月
    • : 26 日
    • 時刻: 10:00
  4. 「作成」をクリックします

これで毎月 26 日の朝 10 時に自動実行されるフローの土台ができました。


HTTP アクションで LINE Notify API を呼び出す

次に、フローにステップを追加します。LINE Notify API への POST リクエストを送るために、HTTP アクションを使用します。

注意: HTTP コネクタは Premium コネクタのため、無料プランでは使用できません。有料プラン(例:Power Automate Premium)が必要です。

HTTP アクションの設定は以下のとおりです。

項目
メソッドPOST
URIhttps://notify-api.line.me/api/notify

ヘッダーの設定:

キー
AuthorizationBearer {発行したアクセストークン}
Content-Typeapplication/x-www-form-urlencoded

本文の設定:

message=

Content-Typemultipart/form-data を使う方法もありますが、これは画像データなどを一緒に送る場合に使います。テキストメッセージだけであれば application/x-www-form-urlencoded で問題ありません。


テスト実行とトラブルシューティング

設定が完了したら、テスト実行してみましょう。

エラー①: missing Bearer

最初のテスト実行で「missing Bearer」というエラーが発生しました。Authorization ヘッダーの値に Bearer を付け忘れていたことが原因です。

誤り:

{}

正しい書き方:

Bearer{}

Bearer のあとにスペースを入れてからトークンを貼り付けることに注意してください。

エラー②: LINE Notify のアカウントがグループに招待されていない

Bearer の修正後に再度テストすると、今度は「LINE Notify のアカウントがグループに招待されていない」というエラーが発生しました。

LINE のグループトークルームに通知を送る場合は、あらかじめ LINE Notify のアカウントをそのグループに招待しておく必要があります

LINE アプリからグループのメンバー招待で「LINE Notify」を追加してから、再度テストを実行してください。


動作確認

招待後にもう一度テスト実行すると、指定した LINE グループに「振込依頼を実施しましょう」というメッセージが届きました。

フローのステータスが「スケジュール済み」になっていることを確認したら、保存して完了です。これで毎月 26 日の朝 10 時に自動でメッセージが届くようになります。


まとめ

Power Automate と LINE Notify を組み合わせることで、LINE グループへの定期通知を簡単に実装できました。ポイントを整理すると以下のとおりです。

  • LINE Notify でアクセストークンを発行し、通知先のトークルームを指定する
  • Power Automate のスケジュール済みフロー で実行タイミングを設定する
  • HTTP アクション で LINE Notify API に POST リクエストを送信する
  • Authorization ヘッダーには必ず Bearer を付ける
  • LINE グループへの通知は、事前に LINE Notify アカウントをグループに招待しておく

HTTP アクションは Premium コネクタのため有料プランが必要という点は制限になりますが、API の呼び出し自体はシンプルで、慣れてしまえば非常に簡単に実装できます。LINE Notify のドキュメントに記載されているパラメーターを理解すれば、画像やスタンプを含む通知にも応用できます。ぜひ試してみてください。