マインクラフトでプログラミングする方法 — MakeCode for Minecraft 入門
この記事の内容
- Minecraft for Windows 10 と MakeCode for Minecraft を使ってブロックプログラミング・JavaScript・Python でマインクラフトを操作する方法を解説します
- 最新版マインクラフトではコードコネクションが繋がらない問題と、バージョン管理ツール(mcLauncher)を使った回避策を紹介します
- Windows の開発者モードを有効にして古いバージョンのマインクラフトを起動する手順を説明します
- ブロックプログラミングで生き物を召喚したり、ループや条件分岐を使う実践デモを紹介します
- ブロックプログラミングから JavaScript・Python へ切り替える方法についても触れます
はじめに
マインクラフトの中でブロックプログラミングや JavaScript・Python を使って操作ができるのをご存知でしょうか。「MakeCode for Minecraft」というツールを使うと、マインクラフトを題材にしながらプログラミングを学べます。今回はその環境構築から簡単なプログラムの実行まで、実際につまずいたポイントも含めてまとめます。
前提条件:必要なソフトウェア
Minecraft for Windows 10 のインストール
まず、Microsoft Store から Minecraft for Windows 10(Bedrock Edition) を購入・インストールします。Microsoft Store で「Minecraft」と検索すれば見つかります。スターターコレクションなど複数のエディションがありますが、Windows 向けのものを選んでください。
Code Connection のインストール
次に Code Connection をインストールします。こちらも Microsoft Store から取得できます。「Code Connection」で検索すればすぐに見つかります。
インストール後に起動すると、コマンドを入力するための画面が表示されます。これはマインクラフトと MakeCode をつなぐサーバープログラムです。
最新版では繋がらない問題と対処法
問題の概要
Code Connection は、マインクラフトの最新バージョンでは正常に接続できないことがあります。レビューを見ると「接続できなくなった」「早く修正してほしい」「バージョンをダウングレードしたい」といった声が多く見られます。マインクラフトのバージョンアップが速いため、対応が追いつかない状態が続いています。
この記事の時点(2022年4月30日)では、バージョン 1.18.12.1 が Code Connection と繋がる最新バージョンです。最新の 1.18.31.4 では動作しませんでした。
解決策:mcLauncher でバージョン管理
古いバージョンのマインクラフトを起動するために、GitHub 上で公開されている mcLauncher を利用します。
- mcLauncher のリリースページからダウンロードして展開します
- 任意のフォルダ(例:
minecraftフォルダ)に配置します - mcLauncher を起動すると、リリース済みの各バージョン・プレビュー版などが一覧表示されます
- 使いたいバージョンを選んでダウンロードし、そのまま起動できます
なお、今後もマインクラフトのバージョンアップのたびに繋がらなくなる可能性があるため、このバージョン管理ツールは実質的に必須と考えておくとよいでしょう。
Windows 開発者モードを有効にする
mcLauncher で Microsoft Store 以外からインストールしたバージョンを起動するには、Windows の開発者モードをオンにする必要があります。
設定 → 開発者向け機能を使う → 開発者モード:オン
開発者モードの有効化はリスクを伴う操作です。内容を理解した上で設定してください。
マインクラフトで世界を作る
mcLauncher でバージョン 1.18.12.1 を起動したら、新しいワールドを作成します。このとき チートを有効(Activate Cheats) にする必要があります。
- 「Create New World」を選択します
- オプションの中から「Activate Cheats」をオンにします
- ワールドを作成します
Code Connection と接続する
ワールドに入ったら、チャットを開いてコマンドを入力します。T キーでチャットが開きます。
Code Connection の画面に表示されているコマンドをコピーして、チャットに貼り付けて実行します。
「接続しました」という表示が出れば成功です。
MakeCode for Minecraft を使う
接続後、どのエディターを使うか選択できます。ここでは MakeCode を選択します。
MakeCode のエディター画面が開き、プログラミング環境が起動します。
ブロックプログラミング・JavaScript・Python の切り替え
MakeCode では、次の3つのプログラミング方法を途中でも自由に切り替えられます。
- ブロックプログラミング(ビジュアル)
- JavaScript
- Python
初めての方はブロックプログラミングから始め、慣れてきたら JavaScript や Python に切り替えていくのがおすすめです。ブロックで作ったプログラムをそのまま JavaScript や Python コードとして確認することもできます。
実践デモ:生き物を召喚してみる
チュートリアルを参考に、チャットコマンドで生き物を召喚するプログラムを作ってみます。
基本:チキンを1匹召喚する
- チャットコマンド「chicken」が入力されたとき
- 自分の現在地に鶏を1匹召喚する(Y 方向に少し上を指定)
ブロックを配置したら、再生(Run)ボタン を押してプログラムを有効にします。
マインクラフト内のチャットで chicken と入力すると、プログラムが動作して鶏が出現します。
ループを使って大量に召喚する
繰り返し(ループ)を使うと、一度のコマンドで大量の生き物を召喚できます。
チャットで chicken と打つと、100羽が一気に降ってきます。
同様に牛(cow)なども召喚できます。
MakeCode でできること
MakeCode のブロック一覧には、次のような機能が用意されています。
- プレイヤー操作:チャットコマンドでアクションを実行、ゲーム内アイテム使用時のトリガー、死亡時のイベントなど
- ブロック操作:ブロックの設置・破壊・範囲指定・置き換え、直線ブロックの作成
- 生き物(Mob):召喚、速度変更、位置変更
- エージェント:自動エージェントの操作・位置リセット
- ループ:指定回数の繰り返し、条件付き繰り返し
- 条件分岐:もし〜ならば構文
- 変数・計算:変数の定義・演算
- 配列・文字列操作:リストや文字列の扱い
- コピー:既存の建築物を複製する機能
次のステップ
MakeCode に慣れてきたら、次のような発展的な内容に挑戦するとよいでしょう。
- マインクラフト内のコマンド(/コマンド) を活用する
- レッドストーン回路 でゲーム内機能を拡張する
- ブロックプログラミングで構造を理解してから JavaScript・Python で本格的なプログラミングに移行する
まとめ
MakeCode for Minecraft を使うと、マインクラフトの世界でブロックプログラミング・JavaScript・Python によるプログラミングが楽しめます。
ただし、現時点では最新版マインクラフトと Code Connection の接続に問題があるため、mcLauncher で動作確認済みのバージョン(1.18.12.1)を使う必要があります。また起動には Windows の開発者モードを有効にする必要があります。
この問題は今後 Code Connection 側のアップデートで解消される可能性はありますが、マインクラフトのバージョンアップのたびに再発する恐れもあるため、mcLauncher によるバージョン管理はセットで覚えておくことをおすすめします。
マインクラフトというゲームを通じてプログラミングに触れられるのは非常に楽しい体験です。お子さんのプログラミング学習にも、大人が改めて基礎を学ぶ場としても、ぜひ試してみてください。