【Boxstarter】インストール直後のWindowsにアプリと設定を一発自動適用する方法

この記事の内容

  • Boxstarterを使うと、新しいWindows環境へのアプリインストールと設定変更をコマンド1つで自動化できます
  • インストールスクリプトはGitHub Gistに保存しておくだけで管理できます
  • アプリのインストールにはChocolateyのパッケージを利用します
  • PowerShellを管理者モードで起動してコマンドを貼り付けるだけで実行できます
  • 事前準備なし・前提条件なしで新しいWindowsにそのまま適用できます

Boxstarterとは

Boxstarterは、Windowsの構成を自動化するためのツールです。ソフトウェアのインストールや各種設定変更をスクリプトとして記述しておき、新しいWindows環境でそのスクリプトを実行するだけで、まとめて適用できます。

新しいWindows環境を立ち上げるたびに「あのソフトをインストールして、この設定を変えて…」という作業を繰り返している方には、非常に便利なツールです。

公式サイトは boxstarter.org です。


全体の流れ

Boxstarterを使った自動構成は、大きく以下の3ステップで行います。

  1. インストールスクリプトを用意する
  2. スクリプトをGitHub Gistに保存する
  3. 新しいWindows環境でPowerShellからコマンドを実行する

ステップ1:インストールスクリプトを準備する

スクリプトには、行いたい設定変更やインストールしたいソフトウェアを記述します。たとえば以下のような内容を記述できます。

  • Windowsエクスプローラーのオプション設定
  • リモートデスクトップの有効化
  • UACの無効化
  • 各種ソフトウェアのインストール(Fiddler、VS Code、Gitなど)

ソフトウェアのインストールには Chocolatey のパッケージ名を使います。たとえば以下のように記述します。

# エクスプローラーの設定変更
Set-WindowsExplorerOptions -EnableShowHiddenFilesFoldersDrives -EnableShowFileExtensions

# リモートデスクトップを有効化
Enable-RemoteDesktop

# UACを無効化
Disable-UAC

# ソフトウェアのインストール
cinst git
cinst vscode

cinst(Chocolatey Install)の後ろに記述するのはChocolateyのパッケージ名です。Adobe Acrobat ReaderであればパッケージはAdobeReader、Google ChromeであればGoogleChromeのように、Chocolateyのリポジトリで公開されているパッケージ名を使います。公式サイトで目的のパッケージを検索して確認できます。


ステップ2:スクリプトをGitHub Gistに保存する

作成したスクリプトは GitHub Gist に保存します。GistはGitHub上で単体のファイルをバージョン管理できるサービスです。

Gistに保存すると、ファイルのRaw URLが発行されます。このURLが後のステップで必要になります。

https://gist.githubusercontent.com///raw/.ps1

このURLをメモしておいてください。


ステップ3:新しいWindows環境でコマンドを実行する

新しいWindows環境で PowerShellを管理者モード で起動し、以下のコマンドを貼り付けて実行します。

. { iwr -useb https://boxstarter.org/bootstrapper.ps1 } | iex; Get-Boxstarter -Force
Install-BoxstarterPackage -PackageName <GistのRawURL> -DisableReboots

<GistのRawURL> の部分を、ステップ2で確認したGistのRaw URLに置き換えてください。

このコマンドは以下の処理を自動で行います。

  1. WebからBoxstarterのモジュールをダウンロードしてインストール
  2. 指定したGistのURLからスクリプトを読み込み
  3. スクリプトに記述された設定変更とソフトウェアインストールを実行

デモ:GitとVS Codeを自動インストール

実際の動画では、GitもVS Codeもインストールされていない新しいWindows環境に対してコマンドを実行しました。何も操作せずに待っているだけで、GitとVS Codeが自動的にインストールされることが確認できました。


Boxstarterを使うメリット

以前は同様の自動化を実現するために、独自のPowerShellスクリプトを書いてGitHubに置いておく方法をとっていた方も多いと思います。その場合、インストールのロジックや成否の判定、エラーハンドリングなど、複雑な処理を自分で実装する必要がありました。

Boxstarterを使うと、インストール部分の処理はChocolateyというオープンソースプロダクトが担当します。Chocolateyのパッケージはコミュニティによってメンテナンスされているため、難しいロジックを自分で書く必要がなくなります。コミュニティの力を借りることで、より合理的に自動化を実現できます。


まとめ

Boxstarterを使えば、新しいWindows環境への移行作業を大幅に効率化できます。

  • スクリプトはGitHub Gistで一元管理・メンテナンスするだけ
  • 新しいWindowsではPowerShell(管理者モード)でコマンドをコピペするだけ
  • Chocolateyのパッケージを活用するため、インストールロジックを自分で書く必要がない
  • 完全無料で利用できる

一度スクリプトを整備しておけば、何度でも同じ環境を再現できます。PCの買い替えや再セットアップ時に役立つツールですので、ぜひ試してみてください。