Microsoft MVP アワードを8回受賞!自分にとってのMicrosoft MVPとは何か
この記事の内容
- Microsoft MVP アワードとは何か、その概要を紹介します
- 著者がMVPを目指したきっかけと、受賞までの苦労した道のりを振り返ります
- MVP受賞によって得られた3つの大きなメリットを詳しく解説します
- MVPを目指したい方へのアドバイスと、外部発信の重要性について触れます
- 継続的な活動を続けることの大切さについて語ります
アワードの荷物が届きました
今回、Microsoft MVP アワードの荷物が海外から届きました。Microsoft Most Valuable Professional(MVP)アワードの受賞セットです。
箱の中には以下のものが入っていました。
- 賞状
- シール
- ラペルピン(バッジのようなもの)
- アワードディスク
このアワードディスクは、初回受賞時に台座となるディスクを受け取り、毎年リングを追加していくという仕組みになっています。今回で8回目の受賞となり、リングが8つ積み重なりました。SNSを見ていると、十数年にわたって受賞し続けている方もいらっしゃいます。
Microsoft MVP アワードとは
Microsoft MVP アワードは、優れたコミュニティリーダーを表彰する制度です。MVPとは「自分の知識を熱意を持ってコミュニティと共有するテクノロジーの専門家」とされています。
重要なのは、必ずしも圧倒的な技術力がなければならないということではなく、情熱を持って自分の知識をコミュニティに広げ、周囲に伝えていく人が対象だという点です。
Microsoft は20年以上にわたり、コミュニティで活躍する方々への感謝を表すために毎年このアワードを贈り続けています。
MVP になるための活動例
- 勉強会の開催
- ユーザーグループの運営
- ブログでの情報発信
- SNS(Twitter等)での情報発信
- フォーラムへの回答
推薦について
かつては自己推薦が可能でしたが、現在は自己推薦ができません。Microsoft社員またはMVPによる推薦状が必要になっています。この点はご注意ください。
MVPを目指したきっかけ
学生の頃にインターネットに触れ始め、様々なブログや情報を見ていた中で「この人はすごい」と思う人物にMVPホルダーが多かったことが、MVPを意識するきっかけとなりました。
社会人になってからも、様々なイベントやカンファレンスに参加する中で、技術的に深く・質の高いセッションを担当している方々が軒並みMVPであることに気づきました。「自分もそうなりたい」という思いが強くなっていきました。
何度も落ちた応募の歴史
かつて自己推薦が可能だった時代、何度も応募して落選を繰り返しました。3〜4回は応募したと記憶しています。落ちるたびに「もう少しブログを頑張って書こう」と活動を続け、書籍の出版も経験しました。その積み重ねの中で、ようやくMVPアワードを受賞することができました。
MVP受賞で得られた3つのメリット
1. 人とのつながり
MVPになることで得られる最大の価値の一つが、同じ志を持つ仲間とのつながりです。
- MVP同士のコミュニティ:同じ熱量を持つ人たちとのネットワークが深まります
- Microsoft製品開発チームとの交流:オンライン・オフラインを問わず、製品を実際に作っているエンジニアたちと直接対話できます
- グローバルなメーリングリスト:英語でのディスカッションの場があり、製品情報や他のMVPが直面している課題なども共有されます
また、MVPはNDA(秘密保持契約)を締結することで、まだ公開されていない製品情報を事前に知ることができます。新機能が世の中に発表されたとき、すでに内容を把握している状態でコミュニティに情報を届けられるのはMVPならではの特権です。
さらに、年に一度開催される Microsoft MVP サミット にマイクロソフト本社(米国)へ招待されます。飛行機代は自己負担ですが、ホテルや食事はサポートしてもらえます。世界中のMVPと直接交流できるこの機会はとても貴重です。
2. 特典
詳細はMVP向けの情報サイトに記載されていますが、様々な特典があります。特に著者はAzureカテゴリのMVPとして、Azureを検証目的で自由に使えるクレジットを受け取っています。
個人でAzureを好き勝手に検証しようとすると費用がかかりすぎることが多く、企業でも用途やコストの制約で思うように試せないケースがあります。この特典のおかげで、新しいサービスが出たときに気兼ねなく試したり、自分の検証環境を保持したりすることができています。
3. 英語力の向上
MVPを目指して活動していた時期、並行して英語の習得にも力を入れていました。ただ勉強するだけでは使う機会がなく身につかないと感じていた著者にとって、MVPになって世界の人々とつながることが英語を使う明確な目的になりました。
MVP サミットではすべてのセッションが英語で行われます。質疑応答も英語です。当初は海外カンファレンスに参加しても何を言っているかわからず悔しい思いをしていましたが、MVPとして英語を日常的に使い続けることで、現在では以下の水準に達しています。
- コンピューター関連の英語セッションはほぼ全て聞き取れる
- 英語での質問・回答ができる
- 英語でのミーティングに参加してそれなりに会話できる
MVPを目指したい方へ
MVPを目指したい方は、まず外から見てわかる形で活動を発信することが大切です。
- ブログを書いて情報発信する
- 勉強会に登壇する
- YouTubeで動画を配信する
自分だけで検証して終わりではなく、外部から「この人がこれだけのことをやっている」とわかる状態にする必要があります。
推薦者が見つからない場合は、著者に連絡いただければ、日々のブログや活動をチェックして「素晴らしい」と感じた方を推薦することもできるとのことです。
活動する際の注意点
- 継続性が重要:過去1年間の活動が評価対象です。1〜2ヶ月頑張ったからといってすぐに結果が出るものではなく、少なくとも1年継続する覚悟が必要です
- 自分のアイデンティティを出す:匿名ではなく、ちゃんと自分の名前やアカウントで活動することが重要です
- 内容の深さより継続性:難しい内容を書けなくても、初心者目線で継続的に記録を残していくことで十分な価値があります。むしろ同じレベルの人に共感されやすくなります
まとめ
Microsoft MVP アワードは、技術力だけでなく、情熱を持ってコミュニティに貢献し続ける人を表彰する制度です。受賞によって得られるものは「仲間とのつながり」「さまざまな特典」「グローバルな英語コミュニケーションの場」という3つの大きなメリットがあります。
MVPを目指すには自己推薦はできないため、まず外部から見える形で継続的に情報発信を行い、推薦してもらえる実績を積むことが近道です。「やりたいけどやらない」という人がほとんどの中で、継続して発信し続けられる人は希少で、その活動は必ず価値を持ちます。
著者は8回の受賞を経て、今後も10年・20年と継続していく意志を語っています。MVPを目指したい方はぜひ外部発信から始めてみてください。