# Autopilot 登録用CSVファイルの作成方法 — Partner Centerへの登録用も含めて
## この記事の内容
- Windows Autopilot にデバイスを手動登録するためのハードウェア情報(ハードウェアハッシュ等)の収集方法を解説します
- PowerShell スクリプトを使った CSV ファイルの取得手順を紹介します
- Partner Center 経由でパートナーに登録してもらう際に使う `-partner` オプションについて説明します
- Partner Center 用 CSV に含まれる追加項目(製造元名・デバイスモデル)についても触れます
- Excel で CSV を開いた際にシリアル番号の先頭ゼロが消えてしまうトラブルと回避策を紹介します
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## Autopilot 登録に必要なハードウェア情報とは
Windows Autopilot にデバイスを登録する方法の一つとして、デバイスのハードウェア情報を手動で収集し、Intune に読み込ませる方法があります。
収集する情報は主に以下の3項目です。
- **シリアル番号**(Device Serial Number)
- **Windows プロダクト ID**(Windows Product ID)
- **ハードウェアハッシュ**(Hardware Hash)
Microsoft の公式ドキュメントにも「手動でデバイスのハードウェア情報を収集する」手順として紹介されている方法です。
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## PowerShell によるハードウェア情報の収集手順
ハードウェア情報の収集には PowerShell スクリプトを使用します。**管理者として実行した PowerShell** 環境で以下の手順を進めます。
### 1. 作業用ディレクトリを作成する
```powershell
mkdir C:\HWID
2. スクリプトの実行ポリシーを変更する
Set-ExecutionPolicy -Scope Process -ExecutionPolicy RemoteSigned
3. スクリプトをインストールして実行する
Install-Script -Name Get-WindowsAutoPilotInfo
Get-WindowsAutoPilotInfo -OutputFile C:\HWID\AutopilotHWID.csv
スクリプトが実行されると、指定したパスに CSV ファイルが生成されます。
4. 出力される CSV の内容
生成された CSV には次のような列が含まれます。
| 列名 | 内容 |
|---|---|
| Device Serial Number | デバイスのシリアル番号 |
| Windows Product ID | Windows プロダクト ID |
| Hardware Hash | ハードウェアハッシュ |
この CSV ファイルを Intune に読み込むことで、Autopilot へのデバイス登録が完了します。
Partner Center への登録用 CSV を取得する
もう一つのパターンとして、パートナー(販売店や SIer)が Partner Center を使って Autopilot 登録を行う方法があります。
エンドユーザー側の立場では、「購入した PC を受け取る時点ですでに Autopilot に登録されている状態にしておいてほしい」という要件があります。この場合、パートナーが Partner Center 上でハードウェア情報を登録します。
Partner Center での登録には、通常の CSV に加えて**製造元名(Manufacturer Name)とデバイスモデル(Device Model)**が必要になります。
Partner Center 用 CSV の取得方法
スクリプト実行時に -partner パラメータを追加します。
Get-WindowsAutoPilotInfo -OutputFile C:\HWID\AutopilotHWID_Partner.csv -partner
Partner Center 用 CSV の内容
-partner オプションを付けて生成した CSV には、通常の列に加えて以下が追加されます。
| 列名 | 内容 |
|---|---|
| Device Serial Number | シリアル番号 |
| Windows Product ID | Windows プロダクト ID |
| Hardware Hash | ハードウェアハッシュ |
| Manufacturer Name | 製造元名 |
| Device Model | デバイスモデル |
Partner Center では、シリアル番号・製造元名・デバイスモデルを組み合わせてハードウェアを特定します。これらの値が正確でないと、Partner Center での登録がうまくいかないことがあります。
値の正確性について
Manufacturer Name や Device Model は、PC のメーカーや機種によって取得できる文字列が異なります。Partner Center で正しく認識されるかどうかは、実際の対象 PC で -partner オプション付きのスクリプトを実行して取得した値を確認するのが確実です。
登録がうまくいかない場合は、スクリプトで取得した値と Partner Center に登録されている値を照らし合わせることで、どこに差異があるか調べることができます。
よくあるトラブル:Excel でシリアル番号の先頭ゼロが消える
Partner Center への登録でトラブルになりやすい事例として、Excel で CSV を開いた際にシリアル番号の先頭ゼロが消えてしまう問題があります。
例えば、シリアル番号が 000123456 のような先頭ゼロを含む値だったとします。
- メモ帳で CSV を確認すると →
000123456(正しい値) - Excel で CSV として開くと →
123456(先頭の000が消える)
この状態で Excel から上書き保存してしまうと、CSV ファイル内のシリアル番号も 123456 に書き換えられてしまいます。これを Partner Center に読み込ませると、ハードウェアとの紐付けが失敗します。
対策
複数台の情報をまとめて CSV に結合する作業などを Excel で行う場合は、シリアル番号の列を 文字列型として扱うよう設定する必要があります。Excel での保存後は必ずメモ帳等でシリアル番号の先頭ゼロが残っているか確認することをおすすめします。
まとめ
- Autopilot 登録用のハードウェア情報は、管理者権限の PowerShell で
Get-WindowsAutoPilotInfoスクリプトを実行して取得できます - 通常登録(Intune 経由)には Serial Number・Windows Product ID・Hardware Hash の CSV を使います
- Partner Center 経由でパートナーに登録を依頼する場合は、
-partnerパラメータを追加して Manufacturer Name・Device Model を含む CSV を取得します - Manufacturer Name・Device Model は対象機種で実際にスクリプトを実行して値を確認するのが確実です
- シリアル番号に先頭ゼロが含まれる場合、Excel での CSV 編集・保存時に先頭ゼロが消えるトラブルに注意が必要です