Teams 会議のチャットへの「ゲスト」アクセスには「組織切り替え」が必要

この記事の内容

  • Teams 会議のゲストアクセスをすべて許可する設定をしていても、会議チャットにアクセスできないケースがある
  • 同じユーザーでも、組織を切り替えてから会議に参加するかどうかで挙動が変わる
  • 外部ユーザーに会議 URL を伝えるだけでチャットを利用させることは、現時点(2021年1月)では困難
  • ゲストとして招待済みのユーザーであっても、組織切り替えを行ってから参加する必要がある
  • 本記事は実際の動作検証に基づく記録であり、今後の仕様変更により挙動が変わる可能性がある

前提となる Teams の設定

今回の検証では、Teams の設定を以下のようにすべて許可の状態にしています。

  • ゲストアクセス: オン
  • メッセージングポリシー: すべての操作を許可
  • 会議設定: すべての操作を許可
  • 会議チャットの許可: 有効

つまり、ゲストユーザーに対して可能な限りの権限を与えた状態での検証です。


チャットにアクセスできるパターン

会議のホストが会議を開始している状態で、外部ユーザーがゲストとして参加するシナリオを確認しました。

手順(成功パターン):

  1. ゲストユーザーが自分のアカウントで Teams にサインインする
  2. 組織をゲスト先の組織に切り替える
  3. 切り替えた状態で会議の URL にアクセスし、参加する

この手順で参加した場合、ゲストユーザーは会議チャットにアクセスでき、メッセージの送受信が正常に行えます。組織内のユーザーとのやり取りも問題なく確認できました。


チャットにアクセスできないパターン

同じユーザー・同じ会議であっても、以下の手順で参加するとチャットが利用できません。

手順(失敗パターン):

  1. ゲストユーザーが自分の組織(元の組織)にサインインしたままの状態で会議 URL を受け取る
  2. 組織の切り替えをせずに、そのまま会議 URL をクリックして参加する

この場合、会議には参加できるものの、チャット機能が表示されません。エラーとして「チーム メンバー所作ができません」のような表示となり、会議チャットへのアクセスが拒否されます。


検証から分かったこと

この挙動の違いをまとめると、次のとおりです。

状況チャットへのアクセス
組織を切り替えてからゲストとして参加✅ アクセスできる
組織を切り替えずに会議 URL から直接参加❌ アクセスできない
外部ユーザーに URL のみを伝えて参加させる❌ アクセスできない

つまり、ゲストとして招待されているユーザーであっても、招待先の組織に切り替えた状態で会議に参加しなければ、チャットは利用できません。

単純に会議の URL を外部の人に共有し、そのまま参加してもらってチャットを利用させることは、現時点(2021年1月)では実現できないことが確認されました。


運用上の注意点

ゲストユーザーが Teams 会議のチャットを利用するためには、以下の点を案内する必要があります。

  • 会議参加前に Teams の組織切り替え機能 を使い、招待先の組織に切り替えること
  • 切り替え後に会議 URL へアクセスすること

組織切り替えの操作を知らないユーザーにとっては、チャットが使えない原因が分かりにくいため、事前に手順を案内しておくとトラブルを防ぐことができます。


まとめ

Teams 会議のゲストアクセスをすべて許可する設定をしていても、ゲストユーザーが会議チャットを利用するには 「組織の切り替え」 を行ってから会議に参加する必要があります。この操作を行わずに URL から直接参加した場合はチャットにアクセスできず、完全な外部ユーザーに URL だけを伝えてチャットさせることも現時点では困難です。

今後の機能追加や仕様変更によって挙動が変わる可能性もあるため、最新の情報を Microsoft の公式ドキュメントでご確認ください。もし異なる設定で回避できる方法をご存知の方は、ぜひ情報を共有していただけると幸いです。