Teams をマルチテナント・マルチアカウントで利用する — Multi Teams を試す
この記事の内容
- Microsoft Teams を複数テナント・複数アカウントで使い分ける際の課題について解説します
- 現状の回避策として Edge ブラウザのプロファイル切り替えを用いる方法を紹介します
- マルチテナント対応ツール「Multi Teams」のセットアップ手順を解説します
- 実際に Multi Teams を試した結果と、動作しなかった際のトラブルシューティングを共有します
- 動作確認できなかった場合の代替手段についてまとめます
Teams のマルチテナント・マルチアカウント問題
Teams を業務で使っていると、複数のテナントから招待を受けたり、複数のアカウントを持ったりするケースが少なくありません。テナントの切り替えや複数アカウントの使い分けは、Teams のネイティブクライアントだけでは対応が難しく、運用上の悩みとなりがちです。
現状の回避策:Edge ブラウザのプロファイル切り替え
現時点でよく使われている回避策の一つが、Microsoft Edge のプロファイル機能を使う方法です。複数のプロファイルをそれぞれ別のアカウント・テナント用に設定し、ブラウザ版 Teams を使い分けることで、ある程度の切り替えが実現できます。
複数のブラウザを併用する方法もありますが、2〜3テナントを扱う場合でもブラウザが増えすぎてしまうため、Edge の単一ブラウザ内でプロファイルを切り替える方法のほうが管理しやすい傾向があります。
ただし、この方法はあくまでブラウザ版 Teams での対応であり、ネイティブクライアントの機能をフルに活用できない点は課題として残ります。
Multi Teams とは
「Multi Teams」は、Teams のマルチテナント・マルチアカウント対応を目的としたツールです。上述のような複数テナントや複数アカウントの切り替えに悩むユーザー向けに作られており、よりスムーズな使い分けを実現することを目指しています。
Multi Teams のセットアップ手順
1. ダウンロードと展開
公式サイト(概要欄参照)から Multi Teams をダウンロードします。
ダウンロード後、ZIP ファイルを展開する前に、セキュリティブロックを解除しておく必要があります。ZIP ファイルを右クリックして「プロパティ」を開き、セキュリティ欄の「許可する」にチェックを入れてから展開してください。
注意: この手順を行わないと、展開後のファイルが Windows のセキュリティ機能によってブロックされ、正常に起動しない場合があります。
2. 起動
展開したフォルダ内に LaunchTeams.exe(または類似の実行ファイル)が含まれています。これをダブルクリックして起動します。
3. サインインと多要素認証
起動後、アカウントのサインインが求められます。パスワード入力および多要素認証(MFA)の手順に従って認証を進めます。
動作確認結果
実際に試したところ、今回の環境では Multi Teams が正常に動作しませんでした。起動プロセス中にエラーが発生し、Teams への接続を完了できない状況でした。
Web アプリとしての動作に切り替わるような挙動も確認されましたが、それであれば Edge のプロファイル切り替えで十分対応可能なため、Multi Teams を使うメリットが得られない結果となりました。
まとめ
今回は Teams のマルチテナント・マルチアカウント問題を解消するツール「Multi Teams」を試しましたが、今回の環境では残念ながら正常に動作させることができませんでした。
現状の代替手段として、Microsoft Edge のプロファイル機能を使ったブラウザ版 Teams の使い分けが引き続き有効な選択肢です。ネイティブクライアントの全機能は使えない制約はありますが、複数テナント・複数アカウントの切り替えという面では十分実用的です。
Multi Teams 自体はマルチテナント対応という目的に合ったツールですので、環境によっては正常に動作する可能性があります。同様の課題を抱えている方はぜひ試してみてください。