Windows 10を高速化する方法【初心者向け9個・中級者以上向け3個】
この記事の内容
- Windows 10のパフォーマンスに影響する3つの要素(CPU・メモリ・ディスク)を解説します
- タスクマネージャーを使って現在の状態を確認する方法を紹介します
- 初心者でも安全に試せる高速化設定を9個紹介します
- 中級者以上向けの、より踏み込んだ高速化設定を3個紹介します
- 設定変更の際の注意点と、番外編としてクリーンインストールについても触れます
はじめに:まず前提を確認しましょう
Windows 10の高速化について説明する前に、大切な前提をお伝えします。
結局のところ、新しいPCを買った方が早い、というのが正直なところです。ただ、それでは身も蓋もないので、今あるPCでできる限り高速化する方法を紹介していきます。
パフォーマンスに影響する3つの要素
PCの速度に最も大きく影響する要素は、以下の3つです。
- CPU
- メモリ
- ディスク
特にメモリとディスクが重要です。
メモリ
メモリは最低8GBが必要です。安価なPCには4GBのものもありますが、普通に使うには遅すぎて話になりません。現在8GB未満のPCをお使いの場合は、増設できないか調べてみましょう。コストパフォーマンスに優れた改善策です。
ディスク
ディスクはSSD一択です。SSDとHDD(ハードディスクドライブ)ではパフォーマンスの差が大きすぎるため、SSDを使わない理由はありません。さらに言えば、可能であればNVMe接続のSSDを使うのがおすすめです。
タスクマネージャーで現状を確認する
現在のCPU・メモリ・ディスクの状態は、タスクマネージャーで確認できます。
- デスクトップの何もないところを右クリックする
- 「タスクマネージャー」を起動する
- 「パフォーマンス」タブを開く
ここでCPU使用率・メモリ使用量・ディスクのアクティブ時間などを確認できます。CPUが常に100%に張り付いていたり、メモリの空きがほとんどなかったりする場合は、ハードウェアの増強を検討するとよいでしょう。ディスクについては、平均応答時間が一桁ミリ秒程度で収まっていると理想的です。
初心者向け高速化設定(9個)
1. 電源の設定を変更する
スタートボタン → 設定 → システム → 「電源とスリープ」を開きます。
スライダーを右側(高パフォーマンス寄り)に設定しましょう。さらに詳細な設定を行いたい場合は「追加の電源設定」から電源オプションを開き、「プラン設定の変更」→「詳細な電源設定の変更」へ進みます。
詳細設定でおすすめの変更点は以下の2点です。
- ハードディスク → 次の時間が経過後ハードディスクの電源を切る →
0(無効)にする - プロセッサの電源管理 → 最大のプロセッサの状態 →
100%になっていることを確認する
2. 透明効果を無効化する
スタートボタン → 設定 → 個人用設定 → 「色」を開きます。
「透明効果」をオフにしましょう。オンにすると一部のUIが半透明になりますが、オフの方が軽く動作します。
3. 視覚効果を無効化する
エクスプローラーで「PC」を右クリック → 「プロパティ」→「システムの詳細設定」→「パフォーマンス」の「設定」を開きます。
「パフォーマンスを優先する」を選択すると、アニメーションなどの余計な視覚効果がすべて無効になります。見た目がシンプルになりすぎると感じる場合は、「スクリーンフォントの縁を滑らかにする」だけをオンにすると、文字の読みやすさを保ちながら軽量化できます。自分の好みと使い勝手に合わせて調整してみてください。
4. 使用しない機能を無効化する
通知とアクション
スタートボタン → 設定 → システム → 「通知とアクション」を開きます。
以下のような不要な通知をオフにしましょう。
- 新機能やおすすめを確認するために更新後に「Windowsへようこそ」の情報を表示する
- Windowsを使うためのヒントやおすすめの方法を取得する
不要な通知をオフにすることで、Windowsの余計な処理を減らせます。
プライバシー設定
スタートボタン → 設定 → 「プライバシー」を開きます。
広告IDの使用許可、位置情報、カメラアクセスなど、使っていない機能をオフにしましょう。パフォーマンスへの影響は環境によって異なりますが、不要な機能はオフにしておくのが基本です。
5. デフラグ(最適化)を実行する
スタートメニューで「デフラグ」と検索すると「ドライブのデフラグと最適化」が見つかります。
注意:この作業はHDDを使っている場合のみ有効です。SSDには不要です。
HDDは長期間使用すると、データが断片化してバラバラに書き込まれた状態になります。これにより、データの読み書きに時間がかかるようになります。断片化が進んでいる場合は「最適化」を実行して整理しましょう。
6. ストレージセンサーを有効化する
スタートボタン → 設定 → システム → 「ストレージ(記憶域)」を開きます。
ストレージセンサーをオンにしておきましょう。 これにより、不要なファイルを自動的に削除してくれます。ディスクの空き容量が少ないとパフォーマンスが低下するため、自動管理しておくのがおすすめです。
7. 不要なプログラムを削除する
スタートボタン → 設定 → 「アプリ」を開きます。
インストール済みアプリの一覧が表示されます。使っていないアプリを選択してアンインストールしましょう。
8. インデックス作成を無効化する
スタートメニューで「インデックスのオプション」を検索して起動します。
インデックスはWindowsの検索を高速化するための仕組みですが、インデックス作成処理そのものがCPUやディスクを消費します。 PCが低スペックの場合は、インデックス作成を最小限に抑えることで動作を軽くできます。「変更」ボタンからインデックス対象のフォルダを減らしてみましょう。
9. ディスククリーンアップを実行する
スタートメニューで「ディスク クリーンアップ」を検索して起動します。
対象ドライブを選択し、「システムファイルのクリーンアップ」まで実行するのがおすすめです。Windowsアップデートの残骸なども含めて、不要なファイルをまとめて削除できます。
中級者以上向け高速化設定(3個)
以下の設定は、変更したことを自分で把握できる方向けです。何を変更したか記録しながら、1つずつ変更して動作確認することを強くおすすめします。
1. スタートアッププログラムを無効化する
タスクバーを右クリック → タスクマネージャー → 「スタートアップ」タブを開きます。
ここにはWindowsの起動時に自動的に実行されるプログラムの一覧が表示されます。不要と判断できるものを選択して「無効にする」を押しましょう。
例えば、OneDriveやTeamsなど、「使うときに自分で起動すればいい」ものは無効にしても問題ありません。各プログラムに「スタートアップへの負荷」も表示されているので、負荷の高いものから検討するとよいでしょう。
注意: 何かを無効にして不具合が生じた場合は、その設定だけを有効に戻して再起動し、挙動の変化を確認してください。
2. 不要なサービスを停止する(msconfig)
Win + R キーを押して「ファイル名を指定して実行」を開き、以下を入力します。
「サービス」タブを開きます。ここでは重要なポイントとして、「Microsoftのサービスをすべて隠す」にチェックを入れることをおすすめします。これにより、WindowsのOS本体に必要なサービスが非表示になり、自分でインストールしたソフトウェア由来のサービスだけが表示されます。
表示された一覧の中で、不要だと判断できるサービスを無効化していきましょう。サービスを止めると処理が減りPCは軽くなりますが、そのサービスを使って動いていた機能も止まります。 影響を理解した上で操作してください。
3. サービスを個別に詳細管理する
より細かくサービスを管理したい場合は、エクスプローラーで「PC」を右クリック → 「管理」→「サービスとアプリケーション」→「サービス」を開きます。
各サービスをダブルクリックすると、以下の情報が確認できます。
- サービスの説明
- 実行ファイルのパス
- スタートアップの種類(自動・手動・無効)
試したいサービスについては、まず「停止」してみて、PCの動作に問題がないか確認しましょう。問題がなければ「スタートアップの種類」を「無効」に変更して適用します。サービスの説明をよく読み、影響を理解してから操作することが重要です。
番外編:Windowsをクリーンインストールする
長期間使い続けたPCは、様々なソフトウェアの蓄積や設定の変更により、動作が重くなることがあります。そのような場合は、Windows 10をクリーンインストールするのも非常に有効な手段です。
クリーンインストールの際は、データをクラウドサービス等にバックアップしておき、インストール後は本当に必要なソフトウェアだけを入れ直しましょう。「使うと思って入れたが気づいたらほぼ使っていない」ソフトウェアを排除することで、快適な状態を保てます。
まとめ
Windows 10の高速化には、ハードウェアの改善(メモリ増設・SSD換装)が最も効果的ですが、ソフトウェア側でもさまざまな設定変更が有効です。初心者向けの9つの設定(電源設定・透明効果・視覚効果の無効化、不要機能のオフ、デフラグ・ストレージセンサー・不要プログラム削除・インデックス無効化・ディスククリーンアップ)は比較的安全に試せます。中級者以上向けの設定(スタートアッププログラム・サービスの停止)は効果が高い反面、影響が出る機能もあるため、1つずつ変更して動作を確認しながら進めることが大切です。設定を変えて問題が起きた場合は、その設定だけを元に戻せば復旧できます。焦らず少しずつ試してみてください。