CドライブからDドライブにデータを移動してCドライブの空き容量を確保する方法
この記事の内容
- Cドライブがいっぱいになりがちな「Cドライブ小容量SSD+Dドライブ大容量HDD」構成のPCで使えるテクニックを紹介します
- ドキュメント・ダウンロード・デスクトップなどのユーザープロファイルフォルダをDドライブに移動する方法を解説します
- OneDrive自体の同期場所をDドライブに変更する手順を説明します
- メモリダンプファイルや仮想メモリ(ページングファイル)の配置先をDドライブに変更する方法を紹介します
- 一時ファイル(Tempフォルダ)を削除してCドライブの空きを増やす方法についても触れます
はじめに
この記事は、Cドライブの空き容量を確保するシリーズの第3弾です。第1弾では「何が容量を使っているかを調べて削除する」方法を、第2弾では「クラウドストレージを活用してローカルのデータを減らす」方法をご紹介しました。
今回は、CドライブとDドライブの両方を持つPC向けの対策です。Cドライブが小容量のSSD、DドライブがHDDで容量が大きいという構成のPCは多く、CドライブはいっぱいなのにDドライブはガラガラ、という状況になりがちです。
対応方法は大きく3つあります。
- ユーザープロファイル(ドキュメント・ビデオなど)をDドライブに移す
- クラウドストレージ(OneDriveなど)の同期場所をDドライブに変更する
- システム関連ファイル(メモリダンプ・仮想メモリ)をDドライブに移す
方法1:ユーザープロファイルフォルダをDドライブに移動する
エクスプローラーの「PC」を開くと、「ドキュメント」「ピクチャ」「ビデオ」「ミュージック」「ダウンロード」「デスクトップ」といったフォルダが表示されます。これらは標準ではCドライブに配置されています。
各フォルダを右クリックして「プロパティ」を開くと、「場所」タブがあります。ここに現在のパス(通常はCドライブ)が表示されています。
手順
- 移動したいフォルダ(例:ドキュメント)を右クリックし、「プロパティ」を開く
- 「場所」タブを選択する
- 「移動」ボタンをクリックする
- Dドライブ内に移動先のフォルダを新規作成して選択する
- 「フォルダの選択」を押す
- 「すべてのファイルを新しい場所に移動しますか?」と確認が出るので「はい」を選ぶ
これにより、CドライブにあったデータがDドライブに移動し、以降ここに保存されるファイルもDドライブに入るようになります。
OneDriveと連携している場合の注意
Windows 10以降でMicrosoftアカウントでサインインしている場合、「ドキュメント」フォルダはOneDriveと連携して自動同期されています。この場合、フォルダの場所を変更するとOneDriveの同期対象から外れる可能性があります。
OneDriveを使っている方は、次の「方法2」でOneDrive自体の場所を変更することをおすすめします。
方法2:OneDriveの同期フォルダをDドライブに変更する
OneDriveの設定画面では、同期フォルダの場所をインストール後に変更することができません。場所を変更するには、一度アンインストールして再インストールする必要があります。
補足: データ本体はクラウド側にあるため、OneDriveをアンインストールしてもデータは消えません。安心して作業してください。
手順
- OneDriveのインストーラーを事前にダウンロードしておく(Windows 10には標準搭載ですが、再インストール用に用意します)
- 「設定」→「アプリ」から「OneDrive」をアンインストールする
- ダウンロードしたインストーラーを実行する
- サインイン画面が表示されたらMicrosoftアカウントでサインインする
- 「OneDriveフォルダーをどこに作成しますか?」 という画面で「場所の変更」を選ぶ
- Dドライブ内に新しいフォルダ(例:
D:\OneDrive)を作成して選択する - セットアップを完了させる
これにより、OneDriveの同期フォルダがDドライブに作成されます。クラウド上のデータが同期されてくると、以前Cドライブにあったものと同じファイルがDドライブに並びます。
Cドライブに残っている古いOneDriveフォルダは、同期完了後に安全に削除できます。
ユーザープロファイルフォルダとの紐付け
OneDriveの場所を変更した後、「ドキュメント」や「デスクトップ」などのユーザープロファイルフォルダの「場所」が古いCドライブのパスを指したままになっている場合があります。その場合は方法1の手順で、各フォルダの場所をDドライブ内の新しいOneDriveフォルダに紐付け直してください。
例: ドキュメントフォルダの場所を
D:\OneDrive\Documentsに変更する
方法3:システム関連ファイルをDドライブに移す
3-1. メモリダンプファイルの保存先変更
Windowsがブルースクリーンになった際に作成される「メモリダンプファイル」は、デフォルトでCドライブに保存されます。このファイルはかなりの容量になる場合があります。
設定場所:「システムのプロパティ」→「詳細設定」タブ→「起動と回復」→「設定」
「ダンプファイル」のパスが %SystemRoot%\memory.dmp になっているので、これをDドライブのパスに変更します。
3-2. 仮想メモリ(ページングファイル)の移動
仮想メモリとは、物理メモリが不足したときにディスクを一時的なメモリとして使用する仕組みです。デフォルトではCドライブに配置され、数GB程度の容量を消費します。
設定場所:「システムのプロパティ」→「詳細設定」タブ→「パフォーマンス」→「設定」→「詳細設定」→「仮想メモリ」→「変更」
変更手順の概要
- 「すべてのドライブのページングファイルのサイズを自動的に管理する」のチェックを外す
- Cドライブを選択し、「ページングファイルなし」に設定する
- Dドライブを選択し、「システム管理サイズ」に設定する
- 「設定」をクリックして適用し、PCを再起動する
⚠️ パフォーマンスに関する注意
仮想メモリはメモリが逼迫したときにディスクへ書き込む処理が発生するため、速いディスクに配置するほどパフォーマンスが向上します。
CドライブがSSD、DドライブがHDDの場合、仮想メモリをDドライブに移すとパフォーマンスが低下する可能性があるため、この設定はあまりおすすめしません。
ただし、CドライブとDドライブの両方がSSDで、容量の問題だけが課題の場合は、Dドライブに移すことが合理的な選択肢となります。
一時ファイル(Tempフォルダ)の削除
ユーザープロファイル配下の Temp フォルダには、アプリが一時的に作成したファイルが蓄積されています。放置するとかなりの容量になることがあります。
%TEMP% と入力してフォルダを開き、中身をまとめて削除してください(使用中のファイルはスキップしてOKです)。これだけで数GB単位の空き容量が確保できる場合があります。
新しいアプリはDドライブにインストールする
今後インストールするアプリは、最初からDドライブを指定するとCドライブの消費を抑えられます。多くのインストーラーはインストール先を選択できるので、「次へ」を押し続けず、場所の設定を確認するようにしましょう。
この記事の対象範囲について
この記事で紹介した内容は、個人ユーザー向けの対策です。
サーバーの場合、Cドライブの容量不足に対してフォルダ移動などの小細工で対処しようとするのは設計上の問題の現れです。サーバーは、ディスクの消費パターン・増加傾向・運用年数を踏まえた上で適切にサイジングを行うことが基本です。サーバーの場合はこの記事の手順ではなく、根本的な設計の見直しを検討してください。
まとめ
CドライブとDドライブを持つPCでCドライブの空き容量を増やす主な方法をまとめます。
| 方法 | 難易度 | 効果 |
|---|---|---|
| ユーザープロファイルフォルダをDドライブに移動 | ★☆☆ | 大(ドキュメントやダウンロードが多い場合) |
| OneDriveの同期フォルダをDドライブに変更 | ★★☆ | 大(OneDrive利用者向け) |
| メモリダンプファイルの保存先をDドライブに変更 | ★★☆ | 中(ブルースクリーン経験がある場合) |
| 仮想メモリをDドライブに移動 | ★★☆ | 中(SSD同士の場合のみ推奨) |
| Tempフォルダの一時ファイルを削除 | ★☆☆ | 中 |
| 新しいアプリはDドライブにインストール | ★☆☆ | 長期的に有効 |
これらを組み合わせることで、Cドライブの空き容量を大幅に確保できます。特にOneDriveの同期場所変更とユーザープロファイルフォルダの移動は効果が大きいので、まずこの2つから試してみることをおすすめします。