「Galaxy Z Fold 8 Wide」ダミーユニットがリーク——折りたたみ時の薄さはGalaxy S25 Edge並み、4:3ディスプレイでAndroidアプリ体験も一変か
米テクノロジーメディア「Tom’s Guide」のScott Younker記者が2026年5月28日、Samsung Galaxy Z Fold 8 Wideのダミーユニットとされる映像をレポートした。著名リーカーのSonny Dickson氏がSNSに投稿した動画をもとにした報道で、その極薄設計と従来とは異なるアスペクト比が大きな注目を集めている。 なぜ「Galaxy Z Fold 8 Wide」が注目されるのか 折りたたみスマートフォンの長年の課題は、主に2点に集約されてきた。「折りたたんだときの厚さ」と、「縦長すぎるディスプレイ比率」だ。スリムさを売りにする薄型スマートフォンと比べると、折りたたんだ状態での厚みは常に「手放しで勧めにくい」理由の一つになってきた。また、従来のZ Foldシリーズが採用してきた細長いカバーディスプレイは、アプリの最適化不足とも相まってフォルダブル独自の価値を活かしきれていなかった。 Galaxy Z Fold 8 Wideは、この2つの課題に同時に向き合おうとしている点で、従来モデルとは異なるアプローチをとっている。 海外リーク情報のポイント 驚異的な薄さ——展開時は「USB-Cポート並み」 Tom’s Guideの報道によると、Dickson氏は動画で「折りたたんだ状態でGalaxy S25 Edgeと同等の薄さ」と表現した。Galaxy S25 Edgeの厚さは5.8mm。展開時はその約半分の約2.6mmになる計算であり、これはUSB-Cポートの直径とほぼ同じ寸法だ。フォルダブルの常識を大きく塗り替えうる数値といえる。 なお、Tom’s GuideのJohn Velasco記者は、ダミーユニットでは折りたたんだ際にディスプレイ間にわずかな隙間が見られると指摘している。最終製品での仕上がりは異なる可能性があり、Ice Universe氏も「ダミーユニットはあくまで参考情報。実機の品質はこれより遥かに高い」とコメントしている。 4:3のワイドなカバーディスプレイ リーク済みのレンダリング画像からも確認されているとおり、Z Fold 8 Wideはより幅広い4:3アスペクト比のカバーディスプレイを採用する見込みだ。Scott Younker記者はこれを「iPad miniに近い比率」と表現し、「特に動画中心のAndroidアプリとの相性が格段に向上する」と指摘している。 SamsungはGalaxy Z TriFoldにおいて10インチ内側ディスプレイに多くのアプリを最適化した実績がある。Z Fold 8 Wideでも同様の最適化が期待されており、カバーディスプレイそのものが「日常使いの画面」として機能しうる設計だ。 内部評価は上々 Samsungの著名リーカーIce Universe氏によると、社内テスターはこのデバイスを「非常に気に入っている」という。製品に近い人物からの評価だけに、完成度への期待感は高まっている。 日本市場での注目点 Galaxy Z Foldシリーズは日本でも取り扱いがあるが、現時点でGalaxy Z Fold 8 Wideの日本発売日・価格は未公表だ。 最大の懸念はやはり価格だ。Scott Younker記者自身が「価格は常に踏み切れない理由だ」と述べているように、現行モデルでも20万円前後が相場の折りたたみスマートフォン市場において、Z Fold 8 Wideがどの価格帯に着地するかは日本市場での普及を左右する。 また、2026年後半にはAppleの「iPhone Fold」(仮称)の登場も予測されており、折りたたみ市場は一気に競争が激化する見込みだ。Samsungが先行者優位をどこまで活かせるか、製品完成度と価格設定の両面が問われる局面を迎える。 筆者の見解 折りたたみスマートフォンは「面白いが、買うほどではない」という評価が長らく続いてきた。最大の理由は「折りたたんだときの厚さ」と「縦長すぎるディスプレイ」にある。Galaxy Z Fold 8 Wideはその両方に真正面から向き合った設計をしており、ダミーユニットの段階でこれほどの反響を呼んでいること自体、方向性が正しいことを示唆している。 ...