GoogleがWeb版Google Earthにフライトシミュレータ機能を追加した。PC Watchが2026年6月15日に報じたところによると、Googleは6月13日に全ユーザー向けの提供を開始しており、現在すでに利用可能となっている。

なぜこの機能が注目か

Google Earthのフライトシミュレータといえば、旧デスクトップ版に搭載されていた機能を思い出す古参ユーザーも多いだろう。Web版への移行に伴い長らく失われていたその機能が、今回ブラウザ上に復活した形だ。

近年GoogleはWeb版に対してデスクトップ版の強力な機能を順次移植しており、標高プロファイル表示や新しいインポート形式への対応なども実現してきた。フライトシミュレータはその流れの中での集大成的な追加機能といえる。

PC Watchが伝えた機能の詳細

PC Watch(宇都宮 充氏執筆)の報道によると、以下の仕様となっている。

操作方法

Web版Google Earthで「地球を探索」を開き、「ツール」メニューから「フライトシミュレータ」を選択するだけで利用開始できる。追加のインストールは不要だ。

主な特徴

  • 3Dランドマーク付きの地球上を飛行機で自由に飛び回れる
  • 飛行姿勢・速度を示すHUD(ヘッドアップディスプレイ)が表示される
  • 地面に接触して墜落してもその場から復帰可能

留意点

PC Watchの報道でも明記されているとおり、本機能は「カジュアルに地球上を探索するための機能」と位置づけられており、高度な空力シミュレーションは含まれない。本格的なフライトシミュレーターとしての精度を求めるには物足りないだろう。

日本市場での注目点

本機能はすでに全世界のユーザー向けに提供中であり、日本からも追加手続きなしにすぐ利用可能だ。Googleアカウントとモダンなブラウザさえあれば始められる。

競合としてはMicrosoftの「Microsoft Flight Simulator」シリーズや各種カジュアル飛行ゲームが挙げられるが、Google Earthのフライトシミュレータの最大の差別点は「実際の衛星写真・3D地形データをそのまま飛べる」点にある。行ったことのない観光地を上空から疑似体験したり、地形の学習素材として活用したりといった用途では代えがたい体験を提供する。教育現場での活用ポテンシャルも高く、地理学習の導線として注目に値する。

筆者の見解

「本格シミュレーター」として評価するのはお門違いで、そもそもGoogleがそこを狙っていない。重要なのは、何十年分もの衛星データと3Dモデルという唯一無二の資産を、インタラクティブに体験する新しい入口が無料で増えたという事実だ。

「情報を追うよりも使って成果を出す」という観点でいえば、まず開いて10分飛んでみれば価値が分かる類の機能である。セットアップ不要でブラウザだけで動く手軽さは、特にライトユーザー層や教育現場での利用において本質的なアドバンテージになる。仕事や学習のすき間に気分転換として使うだけでも十分面白い。Google Earthのポテンシャルを改めて引き出す、シンプルだが意義のあるアップデートと評価できる。


出典: この記事は 3Dの地球を自由に飛べる。Web版Google Earthにフライトシミュレータ追加 の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。