音響メディア・SoundGuysが、Shokzの最新骨伝導ヘッドホン「OpenRun Pro 2」の詳細レビューを公開した。独自の「DualPitch」技術によって従来の骨伝導ヘッドホンの弱点だった音質を改善しつつ、屋外スポーツに欠かせない周囲音認知を維持したモデルとして注目を集めている。
なぜ今、骨伝導ヘッドホンが進化しているのか
骨伝導ヘッドホンは耳を塞がず頬骨への振動で音を届ける仕組みで、ランナーや自転車乗りの間で「安全なイヤホン」として需要が根強い。一方で、低音再生の弱さと頬骨への振動感が長年の課題として指摘されてきた。
OpenRun Pro 2はShokz独自の「DualPitch」技術——骨伝導ドライバーにエアコンダクション(空気伝導)ドライバーを組み合わせるハイブリッド構成——でこの課題に正面から向き合った。音楽体験を向上させながらも、オープンイヤー設計による周囲音の認知という本質的な強みは維持している。
SoundGuysのレビュー評価ポイント
SoundGuysのレビュアー・Lil Katzは約1週間にわたってOpenRun Pro 2をテストし、総合スコア7.3/10を付けた。同氏は「骨伝導ヘッドホンの中では最高峰(the cream of the crop)」と述べており、ランニング用イヤホンとして高く評価している。
評価された点
- DualPitch技術の効果:先代モデルと比較して低音・高音の再生能力が向上。頬骨への振動感も軽減されたとレビュアーは報告している
- 周囲音認知の維持:都市部でのランニング中も周囲の音をしっかり認知できる点は安全性の観点から高評価
- USB-Cへの刷新:従来の専用2ピンコネクタからUSB-Cに変更され、利便性が大幅向上
- バッテリー向上:10時間から12時間に延長
- 快適なフィット感:チタン製ヘッドバンドは柔軟で長時間装着でも疲れにくいとの評価(コンフォートスコア8.3)
- Bluetooth 5.3マルチポイント対応、スマホアプリによる設定変更も可能
気になる点として指摘された項目
- 防水性能がIP55:より安価なモデル「OpenRun」より防水規格が低い点をレビュアーは惜しいと指摘している
- マイク品質:通話用途での品質は期待を下回るとのこと
主要スペック
項目 仕様
価格 $179.95
重量 30.3g
防水 IP55
バッテリー 12時間
Bluetooth 5.3(マルチポイント対応)
充電 USB-C
発売日 2024年8月28日
日本市場での注目点
OpenRun Pro 2はAmazon.co.jpでも取り扱いがあり、国内でも入手可能だ。日本円での参考価格は為替レートにより変動するが、2万円台後半が目安となる。
骨伝導ヘッドホン市場においてShokzは圧倒的なブランド認知を誇っており、国内でも愛用者が多い。耳を塞がない「オープンイヤー」タイプとしてはソニーのLinkBudsシリーズなどとカテゴリが近いが、設計思想と音の届け方は根本的に異なる。周囲音の「認知」を最優先にした設計は、信号や車の音が重要なランナー・通勤者・サイクリストに特に刺さる提案だ。
IPX5相当の防水は激しい発汗や小雨程度には対応するが、水泳などの完全防水用途には向かない点は日本の梅雨・夏季利用で注意が必要だ。
筆者の見解
SoundGuysのレビューを見ると、OpenRun Pro 2はDualPitch技術の方向性として正しいアプローチを取っている。「音質を犠牲にした安全重視の製品」という骨伝導ヘッドホンの従来イメージを技術的に崩しにいく姿勢は評価できる。
ただしSoundGuysの総合スコア7.3という数字は正直に受け止めるべきで、絶対的な音質を求める用途には同価格帯の通常ワイヤレスイヤホンの方が依然として優位だ。OpenRun Pro 2の本質的な価値は「耳を塞がない」という機能的強みにあり、それを必要とする場面——交通量のある道路を走る、子どもの声を聞きながら音楽を楽しむ——ではその価格差を正当化できる。
「骨伝導ヘッドホンを選ぶ理由がある人」にとって、現時点でOpenRun Pro 2は最もバランスの取れた選択肢であることは間違いない。IPの防水性能については、より安価なOpenRunの方が優秀という逆転現象は気になるところで、購入前に用途と優先順位の整理を勧めたい。
関連製品リンク
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上記はAmazon.co.jpへのリンクです。記事執筆時点の情報であり、価格・在庫は変動する場合があります。
出典: この記事は Shokz OpenRun Pro 2 Review: DualPitch Bone Conduction + Air Conduction Hybrid Headphones の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。

