PC Watchは2026年5月28日、MSIが27型フルHDゲーミングモニター「MAG 272F X24」を6月下旬に発売すると報じた。実売予想価格は2万5,800円前後。240Hzのリフレッシュレートと0.5msの中間色応答速度を、この価格帯で実現してきた点が市場での注目を集めている。
なぜこの製品が注目か
240Hz駆動のゲーミングモニターはここ数年で急速に普及しているが、2万円台中盤という価格設定は依然として競争力が高い。特に「RAPID IPS」パネルを採用している点がポイントで、従来のIPSパネルが持つ視野角の広さや色再現性を保ちながら、TNパネルに迫る応答速度を実現するパネル技術だ。競技志向のゲーマーが「画質を犠牲にせずに速さを取る」選択肢として位置づけられる。
スペックと搭載機能の詳細
PC Watchの報道をもとにスペックを整理する。
項目 仕様
パネル RAPID IPS(非光沢)
解像度 1,920×1,080(フルHD)
リフレッシュレート 最大240Hz
応答速度(中間色) 0.5ms
輝度 300cd/m²
コントラスト比 1,000:1
視野角 上下/左右 各178度
色域 sRGB 99% / DCI-P3 94%
最大表示色 約10億7,300万色
接続端子 HDMI 2.0b ×2、DisplayPort 1.2a、ヘッドフォン出力
VESA 100×100mm対応
チルト調整 -5〜+20度
本体サイズ(概算) 613×250×440mm、約3.9kg
保証 3年間メーカー保証
ゲーマー向けの付加機能として、暗所の視認性を高める「ナイトビジョン」、映像に応じてコントラストと彩度を自動調整する「AIビジョン」、そしてちらつきを抑える「アンチフリッカー」とAMD FreeSync Premiumに対応する。
電源は内蔵型で、ACアダプター不要な点もデスク周りをすっきり保ちたいユーザーには地味にうれしいポイントだ。
日本市場での注目点
発売時期と価格: 2026年6月下旬発売、実売約2万5,800円。
競合との比較: 同価格帯・同スペック帯にはASUSやBenQの製品が並ぶが、RAPID IPSを搭載した240Hzモデルをこの価格で出してきたのはMSIとして積極的な姿勢だ。AUOなどのRAPID IPSパネルはゲーミングモニター向けに急速に採用が広がっており、コスパの底上げが続いている。
エントリー〜ミドルゲーマーがターゲット: 4K・144Hzのような「解像度派」ではなく、フルHDで高フレームレートを追う「FPS・格闘ゲーム派」に刺さるスペック構成。eスポーツタイトルを中心にプレイするユーザーにとっては、2.6万円でこの応答速度が手に入るのはコスパが高い。
DisplayPortのバージョン: DP 1.2aは最大伝送帯域が限られるが、フルHD 240Hzであれば十分に帯域を満たす。ただし将来的に別モニターへの転用を考えるなら、DP 1.4対応の上位機種を選ぶ選択肢もある。
筆者の見解
2万円台でRAPID IPS・240Hz・0.5msが手に入る時代が来たというのは、ゲーミングモニター市場の成熟を如実に示している。3〜4年前なら同スペックに倍近い価格を払っていたことを考えると、コスパの向上は著しい。
一方で、個人的に気になる点も正直に言っておきたい。インターフェースがHDMI 2.0bとDP 1.2aにとどまっている点だ。2026年時点でPC向けゲーミングモニターを選ぶなら、HDMI 2.1やDP 1.4があると将来性の面で安心感が増す。あくまで「フルHD240Hzの今この用途に特化した設計」と割り切れるかどうかが購入判断の分岐点になるだろう。
また、1080p・240Hzという組み合わせは「今のGPUへの負荷を下げながら高リフレッシュを楽しむ」構成としても理にかなっている。ミドルレンジGPU(例:RTX 4060クラス)と組み合わせれば、多くのタイトルで240fpsを安定して引き出せる。「道のド真ん中」の実用的な構成として、エントリー〜ミドルゲーマーには素直に勧めやすい一台だ。
関連製品リンク
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出典: この記事は MSI、実売約2万6千円で240Hz/フルHD対応の27型ゲーミングモニター の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。
