米メディア Engadget は2026年6月6日、AmazonのKindleエコシステムから離れたいユーザー向けに「最善のKindle代替製品」特集を公開した。執筆はMatt TateとCherlynn Lowの両氏。Amazonが旧機種のサポートを相次いで終了し、Kindle Unlimitedのサービス内容も改悪されるなか、代替製品への関心が急速に高まっているタイミングでの特集だ。

なぜ今、Kindle離れが注目されているのか

Amazonは最近、複数の旧型Kindleモデルのサポートを打ち切った。Engadgetは「事実上の電子ゴミ化」と表現しており、これが離脱の動機になっているとしている。加えてKindle Unlimitedの改定——雑誌が20冊の借り入れ上限にカウントされるようになり、新号の自動配信も廃止——も不満の火種になっている。「Kindleはアマゾンが作る最良の製品かもしれないが、決して完璧ではない」とEngadgetは評している。

海外レビューのポイント

Kobo Clara Colour

Engadgetのレビューによると、Kobo Clara Colourは現在入手できるすべてのKindleを上回る評価を獲得しており、同メディアの「最良のeリーダーガイド」で首位に輝いている。

  • カラーE Inkディスプレイ: コミックや漫画、グラフィックノベルの読書体験が白黒モデルとは別格。LCDやOLEDほど鮮やかではないが、モノクロとの差は歴然とEngadgetは評価
  • デュアル2GHzプロセッサ: 前モデル(Kobo Clara 2E)と比べてページめくりが明確に高速化
  • 防水設計+調整可能な暖色ライト: 就寝前や入浴中の読書にも対応
  • Libbyアプリ対応: 図書館の電子書籍サービスと連携可能

気になる点として、Koboの電子書籍ストアはAmazonほど品揃えが豊富ではないとEngadgetは指摘している。

Kobo Libra Colour

Engadgetの評価ではClara Colourの上位モデルに位置づけられ、Kindle Colorsoft よりも多機能で汎用性が高いと評されている。

  • スタイラスペン対応: 読書端末としてだけでなく、メモ・手書きノートデバイスとしても活用可能
  • 物理ページめくりボタン搭載: Amazonが廃止したOasis以降、Kindleにはなくなった機能を継承
  • 画面自動回転: 縦横を意識せず使えるレイアウト

タッチ操作に慣れたユーザーにはボタンの価値がわかりにくいかもしれないが、物理ボタン派にとっては「他に選択肢がない」という状況になっているとEngadgetは言及している。

Boox Palma 2 Pro

Engadgetが紹介するBoox Palma 2 Proは、eリーダーというよりも「スマートフォンに近いフォームファクターを持つモバイルE Inkデバイス」として紹介されている。Boox社自身もeリーダーとは呼ばず「モバイルE Paperデバイス」と表現。ポケットに収まるサイズで書籍ライブラリをまるごと持ち歩けるのが最大の特徴だ。

日本市場での注目点

Kobo はRakuten Koboとして日本市場に正式展開しており、Clara ColourとLibra Colourはいずれも楽天市場・家電量販店で購入可能。日本の電子書籍サービス「楽天Kobo」と完全連携している点は日本ユーザーにとって大きなアドバンテージだ。日本語コンテンツの品揃えも着実に拡充しており、乗り換えのハードルは以前より低くなっている。

Boox Palma 2 Pro はAmazon.co.jpや公式代理店経由で国内でも入手可能。ただし価格帯は5〜6万円台になることが多く、コスパを重視する層には慎重な判断が必要だ。

なお、既存のKindle購入本はDRMの関係上、他プラットフォームへの移行はできない。乗り換えは実質「これから買うコンテンツ」を新ストアに切り替えるところから始まる点は覚えておきたい。

筆者の見解

Kindleは長年「道のド真ん中」を歩んできた製品だ。使いやすく、ストアも充実し、エコシステムの完成度は高い。だからこそ旧機種のサポート打ち切りやKindle Unlimitedの改定は「惜しい」の一言に尽きる。顧客の信頼を積み上げてきたプロダクトが、サービス変更で足元を崩してしまうのはもったいない判断だ。

一方でKoboの躍進は本物だ。Engadgetが「全Kindleを上回る」と評するClara Colourの登場は、市場に健全な競争をもたらしている。特に物理ページめくりボタンとスタイラス対応という、Kindleが手放した機能を維持・強化しているLibra Colourは「Kindleから何かを取り戻したい」ユーザーに刺さる選択肢だろう。

日本市場で乗り換えを検討するなら、まず楽天Koboストアで自分の読みたいコンテンツが揃っているかを確認することを勧める。エコシステム移行の本当のコストは端末代ではなく、「今後のコンテンツ購入先を変える意思決定」にある。それさえ腹を括れるなら、Clara Colourは現時点で最も完成度の高い選択肢の一つだ。

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上記はAmazon.co.jpへのリンクです。記事執筆時点の情報であり、価格・在庫は変動する場合があります。


出典: この記事は The best Kindle alternatives for those looking to ditch Amazon の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。