Blackmagic Designは2026年6月3日、動画編集ソフト「DaVinci Resolve 21」の正式版を公開した。PC Watch(劉 尭氏)が報じているように、今年4月のベータ公開から約2ヶ月を経て、さらに数百の機能を加えた完成版として正式リリースされた形だ。

なぜこの製品が注目か

DaVinci Resolveはもともと、映画やドラマのポストプロダクションで使われるプロ向けのカラーグレーディングツールとして知られてきた。バージョン21の最大のトピックは、そのハリウッドクオリティの色処理能力を静止画(写真)にも開放した点だ。

新設された「Photoページ」では、映像編集と同じノードベースのグレーディングを写真に適用できる。LightroomやCapture Oneとは根本的にアプローチが異なり、映像業界の技術を静止画ワークフローに持ち込むという発想は、写真家・映像クリエイター双方に新たな選択肢を与える。

海外レビューのポイント——Blackmagic自身が強調するAI機能

PC Watch(劉 尭氏)の報道およびBlackmagic Design公式のX(旧Twitter)投稿によると、今回搭載された主なAI機能は以下のとおりだ。

  • AI IntelliSearch — 人物やコンテンツを横断的に検索。大量のフッテージから目的のクリップを素早く特定できる
  • AI Speech Generator — テキストから音声を自動生成
  • AI CineFocus — 映像の焦点ポイントを定義・調整する機能
  • AI Face Age Transformer — 俳優の年齢を映像上で変更するVFX機能
  • AI Face Reshaper — 顔の形状や位置を変更するツール
  • AI UltraSharpen — AI駆動の高精度シャープニング処理

Blackmagic DesignはIntelliSearchとCineFocusを特に前面に押し出しており、コンテンツ検索の高速化とフォーカル調整の自動化が今回のAI実装の中核と見られる。

モーショングラフィックエフェクトの強化やFairlightフォルダートラックの追加といった映像・音声編集面の改善も含まれており、包括的なバージョンアップとなっている。

日本市場での注目点

DaVinci Resolveは基本機能を無料で提供しており、日本の個人クリエイターにとって導入ハードルは低い。有料のStudio版は約36,000円(永続ライセンス)で、Adobeのサブスクリプション方式と比べると長期利用ではコスト優位になるケースも多い。

Photoページの実用性については、既存のDaVinci Resolveユーザーにとってはシームレスな拡張となる一方、写真専業ユーザーにはノードベースUIへの慣れが必要な点は留意したい。写真編集の代替候補として評価するなら、操作体系の違いを踏まえた上で検討する価値がある。

筆者の見解

DaVinci Resolve 21のAI機能群を見て感じるのは、「道具として真っ当な設計だ」という点だ。AI Face Age TransformerやAI Face Reshaperは、かつて専門のVFXスタジオが担っていた作業を個人レベルに引き下ろす。AI機能を「搭載した」という箔付けではなく、実際のワークフローに組み込む形で設計されている印象がある。

特にAI IntelliSearchのように、膨大なフッテージの中から目的のクリップを高速で見つける機能は、現場の制作時間を直接短縮できる実用的な価値を持つ。情報を追いかけるより自分で使って成果を出す経験を積む方が今は正しい——そう考える立場からすれば、こうした道具はまず触ってみることが先決だ。

無料で使えるソフトがこのレベルのAI機能を搭載してくること自体、映像・写真制作ツールの競争が急速に激化していることを示している。日本の映像クリエイターにとって、今が試してみる好機と言えるだろう。

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Blackmagic Design DaVinci Resolve Studio 編集用ソフトウェア (アクティベーションカード)

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出典: この記事は 写真編集機能やAIツール多数搭載!DaVinci Resolve 21正式版公開 の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。