AndroidとiPhoneの間のファイル共有という「長年の壁」が、ついに本格的に崩れ始めている。Tom’s GuideのTom Pritchard氏が2026年6月5日に報告したところによると、GoogleのQuick Share(AndroidのBluetooth経由ファイル転送機能)がAppleのAirDropと相互接続できるデバイスが急速に拡大しており、最新の対応機種リストが公開された。

なぜこの取り組みが注目されるのか

AirDropはAppleエコシステム内では圧倒的に便利なファイル共有手段だが、これまでAndroidユーザーとのやり取りでは利用できなかった。2025年にGoogleが「Quick ShareをAirDropと相互接続する」と発表した際、多くの業界関係者が驚きをもって迎えた。これは単なる利便性の改善にとどまらず、長年続いてきたプラットフォームの壁を崩す象徴的な動きだ。Google I/O(2026年5月)や6月のAndroidエコシステムアップデートでも対応機種のさらなる拡大が発表されており、業界全体の注目を集めている。

現時点での対応デバイス一覧

Tom’s Guideの報告によると、現時点でAirDrop相互接続に対応しているAndroidデバイスは以下の通りだ。

Google

  • Pixel 10シリーズ(Pixel 10、10 Pro、10 Pro XL、10 Pro Fold、10a)
  • Pixel 9シリーズ(Pixel 9、9 Pro、9 Pro XL、9 Pro Fold、9a)
  • Pixel 8a

Samsung

  • Galaxy S26 / S26 Plus / S26 Ultra
  • Galaxy S25 / S25 Plus / S25 Ultra / S25 Edge
  • Galaxy S24 / S24 Plus / S24 Ultra
  • Galaxy Z Fold 7 / Z Flip 7
  • Galaxy Z Fold 6(Special Edition含む)/ Z Flip 6 / Z TriFold

その他メーカー

  • Xiaomi 17T Pro
  • OnePlus 15
  • Oppo Find X9 / X9 Pro / X9 Ultra / X9s、Find N6
  • Vivo X300 / X300 Pro / X300 Ultra
  • Honor Magic V6

近日対応予定としては、Motorola Razr Fold(2026)、Oppo Find X8シリーズ、Honor Magic8 Pro、Xiaomi HyperOS 3搭載デバイスが挙げられている。

使い方はシンプル

Tom’s Guideによると、実際の操作は既存のQuick Shareとほぼ変わらない。共有したいファイルを選択し「共有」→「Quick Share」を選ぶだけで、AirDropの受信設定が有効なiPhoneが自動的にリストに表示される。あとは画面の指示に従うだけで転送が完了する。

対応外デバイス向けのQRコード代替手段も登場

まだAirDrop直接接続に対応していないデバイスに向けて、Googleはクラウドストレージを活用したQRコード方式のワークアラウンドを提供している。Quick Shareの共有画面から「QRコードを使用」を選択し、iPhoneでスキャンするだけで接続が初期化される。Bluetooth直接接続と比べると速度やセキュリティ面でやや劣るものの、追加アプリ不要で利用できる利便性は高いとTom’s Guideは評価している。

日本市場での注目点

対応デバイスの多くは日本でも発売されており、とりわけGoogle Pixel 9シリーズとSamsung Galaxy S25シリーズは国内でも広く流通している。iPhoneを使う家族や同僚とのファイルやり取りが多い日本のユーザーにとって、実用的な恩恵を感じやすいアップデートといえる。なおPixel 8a以前の旧機種は現状対応外のため、機種変更の検討材料にもなりうる。Googleが「6月のAndroidエコシステムアップデート」として未発表デバイスへの対応拡大を予告しており、今後さらに対応機種が増える見込みだ。

筆者の見解

プラットフォーム間のファイル共有は長年「どちらかに統一するしかない」という消費者の悩みだった。Quick ShareとAirDropの相互接続は、こうした制約をエコシステム側が正面から解決しようとする試みであり、技術的な方向性としては正しい選択だ。

特定のエコシステムに縛られず標準的な方法で相互接続できる仕組みが普及することは、長期的に見てユーザー全体の利益につながる。今回の動きは、AndroidとiPhoneが「当然のように繋がれる」世界に向けた、現実的な一歩になっている。

対応機種の拡大ペースが速いことも好ましい点だ。まだ全デバイスをカバーしているわけではないが、QRコードによる代替手段も同時に用意されており、ユーザーを置き去りにしない設計になっている。「禁止するのではなく、安全に使える仕組みを整える」という観点から見ても、実用的なアプローチといえるだろう。

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出典: この記事は Even more Android phones now support file-sharing to Apple AirDrop — here’s a full list の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。