MicrosoftはWindows 11のMay 2026 Patch Tuesday更新プログラム(KB5089549)が一部のPCで35〜36%のタイミングで失敗する問題の原因を特定し、修正を含む任意更新プログラムKB5089573(Build 26200.852)を公開した。
何が起きていたのか
2026年5月12日にリリースされたKB5089549は、Windows 11 25H2・24H2・それ以前のバージョンを対象としたPatach Tuesdayアップデートだ。「Xboxモード for デスクトップ」やexplorer.exe関連の修正など実用的な変更を含んでいたが、一部ユーザーからインストール失敗の報告が相次いだ。
症状は以下のとおりだ。
- ダウンロード自体は正常に完了する
- 再起動後の適用フェーズで35〜36%前後でフリーズ
- スピナー画面が表示されたのち、Windowsが変更のロールバックを開始
- 「計画どおりに進みませんでした。変更を元に戻しています」というメッセージが表示される
- Windows Updateの履歴にエラーコード0x800f0922が記録される
C:\Windows\Logs\CBS\CBS.logをイベントビューアーで確認すると、EFIシステムパーティションの空き容量不足が記録されている
EFIシステムパーティション(ESP)とは何か
EFIシステムパーティション(ESP: Extensible Firmware Interface System Partition)は、WindowsがPCを起動するために必要なブートファイルを格納する特殊なパーティションだ。UEFIファームウェアはFAT32フォーマットされたこのパーティションに依存してWindows Boot Managerを読み込む。ESPが存在しなければPCはそもそも起動しないという、ファイルシステム上で最も重要なパーティションのひとつである。
ESPはWindowsセットアップ時に自動生成され、ファイルエクスプローラーからは非表示になっている(意図的に隠されている)。通常は256MB前後が確保されており、Windows本体が継続的に書き込みを行う領域ではないため、通常は60〜80%の空き容量が保たれる。
しかしOEMによるBIOSアップデートなどを繰り返すと、ESPに不要なファイルが蓄積されて空き容量が圧迫されることがある。Microsoftによれば、ESPの空き容量が10MB以下になるとWindows Updateの適用に失敗する可能性がある。
自分のPCのESP空き容量を確認する方法
管理者権限のPowerShellで以下のコマンドを実行することで確認できる。
出典: この記事は Microsoft confirms Windows 11 update is failing on some PCs, explains if you need a workaround の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。