英国の大手テックメディアTechRadarが、Honorの新フラッグシップタブレット「Honor MagicPad 4」の詳細レビューを公開した。TechRadarのレビュアーは「2026年最高のAndroidタブレット」と評し、最高評価を与えている。

なぜこの製品が注目か

スマートフォン市場での存在感が高まっているHonorだが、タブレット分野でも本格的に牙城を崩しにきた。注目すべきは厚さわずか4.8mmという数字だ。これはAppleが「世界最薄」を謳うiPad Pro(5.1mm)を上回る薄さであり、12.3インチという大画面クラスのタブレットとしては業界トップクラスの数値となる。

薄さだけが売りではない点も重要だ。エントリー価格は£599.99(約11万円前後)からとなっており、同スペック帯のiPad ProやSamsung Galaxy Tab S系と比較して価格競争力は明らかに高い。3K OLED・165Hz・Snapdragon 8 Gen 5という構成をこの価格帯で実現できているのは、製造コストの強みを持つ中国メーカーならではの戦略と言える。

海外レビューのポイント

TechRadarのレビュアーは前モデル(MagicPad 3)と比較しながら、改善点を高く評価している。

良い点(TechRadarの評価より):

  • ディスプレイ: 12.3インチ・3K解像度のOLEDパネルを採用し、リフレッシュレートは165Hz、ピーク輝度は2,400nitに達する。前モデルのLCDから刷新されたことで「同価格帯の競合をはるか先に置き去りにする」とレビュアーは述べている
  • 携帯性: 重量450gで片手持ちが可能な水準。12インチ超のタブレットとしては例外的な軽さ
  • スピーカー: 8スピーカー構成のステレオシステムを搭載。レビュアーはメディア消費用途でのスピーカー品質を特に高く評価している
  • ソフトウェア: MagicOS 10ではタスクバーとリサイズ可能ウィンドウを備えたデスクトップモード(PCモード)が正式搭載され、生産性ツールとしての実用度が大きく向上したと評価
  • アップデート保証: 長期のソフトウェアアップデート対応が明言されている点も評価ポイントに挙げられている

気になる点(TechRadarの評価より):

  • バッテリー容量: 前モデル(MagicPad 3)比でわずかに容量ダウンしている点が唯一の懸念として挙げられている

また、本機はIMAX Enhanced認定を取得した数少ないタブレットの一つでもある。OLEDパネルと8スピーカーの組み合わせは、エンターテインメント用途での体験品質に直結する。

スペック早見表

項目 仕様

ディスプレイ 12.3インチ 3K OLED / 165Hz / 2,400nit

SoC Snapdragon 8 Gen 5

RAM / ストレージ(標準) 12GB / 256GB

RAM / ストレージ(上位) 16GB / 512GB

厚さ 4.8mm

重量 450g

スピーカー 8スピーカーステレオ

OS MagicOS 10(Android ベース)

参考価格(UK) £599.99〜

日本市場での注目点

入手方法: 2026年6月時点でHonorは英国・欧州・アジア(香港・中国)向けに展開しているが、日本の正規代理店経由での取り扱いは確認されていない。日本での購入を検討する場合は、輸入業者経由もしくは海外ECサイトからの個人輸入が現実的な選択肢となる。

価格感: £599.99は執筆時点のレートで約11〜12万円前後。同価格帯で比較すると、iPad Pro 11インチ(M4)の最安構成が12万円台、Samsung Galaxy Tab S10+ FEが10万円台後半であることを考えると、スペック対価格の比率は高い。

競合との比較: OLEDパネル・165Hz・Snapdragon 8 Gen 5という構成で競合するのは、Samsung Galaxy Tab S10+(Snapdragon 8 Gen 3 / Dynamic AMOLED)が最も近い。薄さと軽さではMagicPad 4が優位にある。iPad Proと比較した場合はiPadOS vs Androidのエコシステム差が判断軸になるだろう。

注意点: MagicOS 10はAndroidベースだが独自カスタマイズが大きく、Googleサービスへの対応状況や日本語入力の完成度は実機確認が推奨される。

筆者の見解

TechRadarのレビューを読んで率直に感じるのは、「Androidタブレット市場がここまで来たか」という感慨だ。3K OLEDと165Hzの組み合わせは、数年前であれば10万円後半でも実現が難しいスペック構成だった。それが11万円前後の価格帯で登場するという事実は、AndroidタブレットがiPad Proへの現実的な代替選択肢になりつつあることを示している。

デスクトップモードの正式搭載は特に注目したい動きだ。タブレットを「大きなスマホ」として使う段階を超え、生産性ツールとして位置付けようとする方向性は理にかなっている。リサイズ可能ウィンドウとタスクバーという、PCユーザーには当たり前の操作体系をタブレットで実現できると、モバイルワークのシナリオが大きく変わる。

一方で、日本市場での展開が不透明な点は現実的な課題だ。いくらスペックが優れていても、アフターサービスや日本語サポートの体制が整わなければ、特にビジネス用途での導入ハードルは高い。Honor製品を検討する場合は、現時点では個人用途・エンターテインメント用途を主軸に考えるのが現実的だろう。

タブレット市場は「いつかAppleに追いつく」という段階から、「特定のカテゴリで真剣に選択肢になる」段階に入りつつある。本機がその象徴的な一台になるかどうかは、実際の市場展開次第だ。

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出典: この記事は Honor MagicPad 4 review: the new king of Android tablets の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。