9to5Macが2026年5月28日に報じたところによると、Appleは今年中に2つの革新的な製品を投入する計画だという。折りたたみスマートフォン「iPhone Ultra」と、タッチスクリーンを搭載した「MacBook Ultra」だ。これらの製品が実際にラインアップに加わるとすれば、長年Appleのポートフォリオの中間を担ってきたiPadの存在意義が根本から問い直されることになる。
折りたたみiPhone Ultra──開くとiPad mini並のディスプレイ
9to5Macの分析によると、iPhone Ultraは折りたたみ形状を採用し、展開した状態のディスプレイサイズがiPad miniに近いという。現行のiPad miniは8.3インチのLiquid Retinaディスプレイを持つが、iPhone Ultraが同等の表示面積を実現するとすれば、「ポケットに入るタブレット」という新カテゴリを切り開くことになる。
折りたたみスマートフォン市場ではSamsungのGalaxy Z FoldシリーズやGoogleのPixel 9 Pro Foldが先行しているが、Appleが参入することで市場の主流化が一気に加速する可能性がある。
タッチスクリーン搭載MacBook Ultra──MacとiPadの境界が溶ける
もう一方の目玉は、タッチ操作に対応した「MacBook Ultra」だ。これまでAppleはmacOSの操作体系としてタッチ入力を意図的に排除してきた経緯があるが、方針転換が現実となれば長年のコダワリを覆すことになる。
タッチ対応Macが登場すれば、「持ち運べる高性能タブレット」としてのiPadと、「タッチ対応の本格ノートPC」としてのMacBookの差別化が一段と難しくなる。9to5Macは、こうした製品展開がiPadの長期的なポジショニングに影響を与えると指摘している。
iPadへの影響──2つのデバイスに挟まれる中間の存在
9to5Macの分析では、iPhone UltraとMacBook Ultraの両方が登場することで、iPadはスマートフォンとMacのあいだで独自の価値を示しづらくなるとみている。
- 下からの圧力: 展開時にiPad mini相当の画面を持つiPhone Ultraが、コンパクトなiPad需要を吸収
- 上からの圧力: タッチ操作可能なMacBook Ultraが、生産性ユーザーをMac側に引き寄せる
iPadがAppleの中で独立したカテゴリとして存続するためには、明確な差別化戦略が求められる局面に入りつつある。
日本市場での注目点
iPhone UltraおよびMacBook Ultraの日本での発売時期・価格は現時点で未発表だ。Appleは例年、新製品を米国と同時または数週間以内に日本でも展開しており、今回も同様のスケジュールが予想される。
価格面では、折りたたみ機構や高性能チップを搭載することから、iPhone Ultraは現行フラグシップを大きく上回る価格帯(20万円超)になる可能性が高い。日本でも「折りたたみスマートフォン元年」として注目を集めるだろう。
タッチスクリーン搭載MacBook Ultraについては、現行のiPad ProとMagic Keyboardの組み合わせで「MacBook的な使い方」を模索してきたユーザーにとって、ひとつの答えになりうる製品だ。
筆者の見解
Appleがこの2製品を同年に投入するとすれば、iPadというカテゴリの再定義を意図した戦略的な動きと読むのが自然だ。
折りたたみiPhoneとタッチ対応Macの両方が揃うと、iPadが独自のポジションを保つのは確かに難しくなる。ただ見方を変えれば、Appleはこれまでの「デバイス間の境界を維持する」方針から、「ユースケースに応じて最適なデバイスを選ぶ」方向へ舵を切りつつあるとも解釈できる。
注目したいのは、こうした製品変化がソフトウェア・エコシステムの在り方にも波及するかどうかだ。タッチ対応MacがiPadアプリをネイティブに動かせるようになれば、開発者にとってのプラットフォーム選択も変わる。「どのデバイスで動くか」ではなく「どんな体験を提供するか」という設計思想が、Appleの次のフェーズを決めるだろう。
関連製品リンク
Apple iPad mini (A17 Pro) 8.3 inches Liquid Retina Display 128GB Wi-Fi 6E Space Gray
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出典: この記事は Apple will launch two new products this year that could reshape iPad’s future の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。
