米テクノロジーメディア Tom’s Guide のScott Younker記者が、2026年後半にAppleが発表すると見込まれる15製品を網羅したリポートを公開した。6月のWWDCを起点に、秋以降の怒涛の製品ラッシュが始まる見通しだ。本稿では特に注目度の高い製品に絞って解説する。

なぜ2026年後半のAppleが注目か

単なる年次アップデートにとどまらない理由がある。最大の焦点は、Appleがついにフォルダブルスマートフォン市場に参入するとされる iPhone Fold(別名:Ultra)だ。Tom’s Guideのリポートは、ここ数年でAppleのハードウェア開発体制が再編されており、その成果がこの半期に一気に花開く可能性があると指摘している。

海外レビューのポイント

iPhone Fold / iPhone 18 Proシリーズ(9月)

Tom’s Guideによれば、iPhone 18 Pro・Pro Max は「iPhone 17からの大幅な路線変更はない」との見立てだ。新カラー、新チップ、Camera Controlボタンの改良、Dynamic Islandの小型化などが予測されるが、同メディアは「着実な進化ではあるが刺激には欠ける」と評している。

真の注目株は iPhone Fold だ。内側ディスプレイは7.7インチでiPad miniを彷彿とさせるサイズ感を持ち、折り目(クリース)のない設計を実現しているとされる。iOS 27はこの折りたたみ端末に最適化された仕様で開発されているという。ただしTom’s Guideは「発売自体まだ議論の余地がある」とも明記しており、正式発表まで予断を許さない状況だ。また、iPhone 18(無印)・Plus・eモデルは2027年春の新ウィンドウでの登場が予測されており、今秋はProシリーズとFoldに絞った展開になる可能性が高い。

Apple Watch Series 12 / Ultra 4(9月)

Apple Watch Series 12では、ウォッチ裏面に 8センサー構成の新センサーアレイ が搭載される可能性をTom’s Guideは報じている。実現すれば新たな健康指標の計測や既存指標の精度向上が期待できる。AIを活用したパーソナライズドウェルネスコンシェルジュを備えたHealth appの刷新も候補に挙がっている。Touch IDの搭載については現時点で「議論中」という状況だ。

Apple Watch Ultra 4については、2026年発売か2027年以降かで情報が錯綜しており、発売の可否も不透明なままだ。

iPad mini 8(9月〜10月)

Best tabletsの常連であるiPad miniの第8世代が、10月前後に登場する可能性があるとTom’s Guideは予測している。同シリーズはリリースサイクルが不規則だが、今年は更新が期待できる。

MacBook Pro M6 OLED

タイトルにも掲げられている MacBook Pro M6 OLED は、有機ELディスプレイをMacBookシリーズに初採用するという歴史的なモデルになる可能性を持つ。クリエイターや開発者にとって特に関心の高いアップデートになるが、詳細スペックの情報はまだ限られている。

日本市場での注目点

日本市場では例年、iPhone・Apple Watchは9月下旬、iPadシリーズは10月以降に順次登場するパターンが多い。iPhone Fold は初代フォルダブルということもあり、価格は相当高額になると予想される。Samsung Galaxy Z Foldシリーズなど競合フォルダブル端末がすでに国内に浸透しているなかで、Appleがどこで差異化を図るかが注目点だ。

MacBook Pro M6 OLEDについては、有機ELパネルを採用することで従来のmini-LEDから色域・コントラスト比が大きく改善されると見られており、映像制作・デザイン用途での需要が高まる可能性がある。

筆者の見解

今回の予測リストで実用的な観点から最も興味を引くのは、Apple Watch Series 12のセンサー強化iPhone Foldの完成度 の2点だ。

ウェアラブルのセンサー拡充はヘルスケア領域への波及効果が大きく、AIコンシェルジュが継続的に健康データを分析・提案する仕組みは「単発の指示→応答」を超えた自律的なAI活用の方向性と合致する。目指している場所は正しいと感じる。実際に機能するかは実機が出るまでわからないが、Appleがこの方向に本腰を入れ始めたことは評価したい。

iPhone Foldについては、Samsungが切り開いた市場にAppleが参入することの意味は小さくない。ただし「クリース問題を解決した」という主張の信憑性と、日常使いに耐えうる堅牢性こそが肝だ。スペック表の数字よりも、実機を手にしたときの体験品質——それを判断できる材料が出てくるのを待ちたい。


出典: この記事は 15 Apple devices expected in second half of 2026 — iPhone Fold, MacBook Pro M6 OLED and a lot more の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。