Engadgetが報じたところによると、Bungieは人気ライブサービスシューター「Destiny 2」の開発を2026年6月9日をもって終了することを正式発表した。最終コンテンツアップデート「Monument of Triumph」を同日配信し、2017年のリリースから約9年にわたるライブサービスとしての歩みを締めくくる。
なぜこの終了発表が注目されるのか
Destiny 2は定期シーズンアップデートと有料拡張コンテンツで支えられてきたライブサービスゲームの代表格だ。9年近くコアコミュニティを維持し続けた作品の終焉は、業界全体のライブサービスモデルへの問いかけにもなっている。
特に重要な背景として、Bungieが置かれた苦境がある。2022年のソニーによる買収後、2023年・2024年と2度にわたるレイオフを経験。次世代タイトル「Marathon」を2026年3月にリリースしたものの、海外レビューサイトでの評価は賛否両論となっており、起死回生の一手とはなっていない。Engadgetはこの状況を「期待されたような大ヒットにはならなかった」と率直に評している。
最終アップデート「Monument of Triumph」の内容
Bungieが公開したブログによると、最終アップデートにはプレイヤーからのフィードバックを受けた複数の変更が含まれる。
主な変更点:
- Directorの復活: 不評だったPortalをノードメニューの下部に移動し、従来のDirectorインターフェースを復活
- 永続的なPantheonモードの追加: 新ボスラインナップを含む形で常設化
- 全レイド・ダンジョンギアの現代仕様への更新: 過去コンテンツの装備が最新水準に引き上げられる
サーバーは開発終了後も無期限で維持される予定で、オリジナルの「Destiny 1」と同じ扱いとなる。「プレイヤーが戻ってきやすい場所にする」という言葉のとおり、コミュニティへの配慮が見える最後の決断だ。
日本市場での注目点
Destiny 2は日本語ローカライズに対応しており、国内にも根強いプレイヤーコミュニティが存在する。
- プレイ環境: PC(Steam)・PlayStation 4/5対応。基本プレイは無料で継続可能
- 最終アップデート配信: 2026年6月9日(世界同時)
- サーバー維持: 終了後も無期限でオンラインサーバーを維持する方針
Bungieが「次の作品を孵化させる」と表明している後継プロジェクトの日本展開も、今後の注目ポイントとなる。Marathon自体の日本での反応も参考になるだろう。
筆者の見解
ライブサービスゲームの「終わり方」として、Bungieのアプローチは誠実な部類に入る。突然のサービス終了ではなく、最終アップデートの内容を丁寧に示しサーバーも維持するという姿勢は、長年のプレイヤーへのひとつの誠意だ。
それよりも気になるのは、この終了が示すライブサービスモデルの構造的な難しさだ。定期コンテンツでプレイヤーを繋ぎとめ続けるには膨大な開発コストがかかる一方、プレイヤーの関心は短いサイクルで移り変わる。9年近くコミュニティを維持できたこと自体、相当な達成だったとも言える。
「次の作品を孵化させる」というBungieの言葉には、正直なところ不安と期待が入り交じる。Marathonの出鼻をくじかれた状況でも、スタジオとして長年積み上げてきた経験と技術は確実にある。もったいない状況が続いているからこそ、次作でそれが花開くことを期待している。
出典: この記事は Bungie will end active development of Destiny 2 on June 9 の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。