ソニーが開発したウェアラブル型体温調節デバイス「Reon Pocket Pro Plus」について、海外テックメディアTom’s Guideが詳細レビューを公開した。同メディアのレビュアーはこの製品を「これまでテストした中で最も未来的な製品」と表現し、高い完成度を評価している。現在はイギリスで**£199**(日本円換算で約4万円)で販売中で、米国では2026年夏の発売が予定されている。

Reon Pocket Pro Plusとは何か

Reon Pocket Pro Plusは、衣服の背中側に装着するウェアラブルデバイスだ。ステンレス製のプレートが加熱・冷却を切り替えて体温を調節する仕組みで、スマートフォンアプリまたは本体ボタンで操作できる。Bluetooth 5.0対応で、iOS 16以降・Android 9以降のスマートフォンと連携する。

主なスペックは以下の通り:

項目 内容

サイズ 175 × 124 × 61 mm

重量 約258g

バッテリー 10時間(充電約200分)

動作温度 5〜40℃

接続 Bluetooth 5.0

対応OS iOS 16以降 / Android 9以降

シリーズには「Reon Pocket 5」(£149)と「Reon Pocket Pro」(£199)も存在するが、Pro Plusはパフォーマンスと装着感の両面でアップグレードが施されたモデルだ。

Tom’s Guideレビューのポイント

Tom’s Guideのレビュアーは、加熱・冷却いずれの機能も「実用的なレベルに達している」と評価した。以下に主なポイントをまとめる。

評価できる点

  • センサーが状況を自動判断する「Smart Modes」が便利で、常時スマホを操作する手間がない
  • アプリのレスポンスが良く、操作性が高い
  • 10時間のバッテリーで「1日の仕事を通して使い続けられる
  • 個人の体感に合わせて細かく調整できる

気になる点

  • 本体ボタンが背中側にあるため、装着中はボタン操作が難しい

ただしこの点についてレビュアーは「スマートフォンをリモコン代わりに使えば問題にならない」と補足しており、実使用上の大きな障壁にはならないとしている。

Tom’s Guideは他製品との比較も行っており、冷却特化の「Shark ChillPill」($149)や手持ち型の「Dyson HushJet Mini Cool」($99)などを挙げつつも、「冷暖房両対応でウェアラブルなデバイスはReon Pocket Pro Plus以外に存在しない」と結論づけている。

日本市場での注目点

Reon Pocketシリーズはもともとソニーが日本発で展開してきた製品だ。「Reon Pocket 5」(NWB-RK500N)はソニーストアや家電量販店で購入可能で、日本のユーザーにも馴染みがある。

Pro Plusの日本国内展開は現時点で未発表だが、シリーズの経緯を考えると国内投入の可能性は十分ある。価格帯はイギリスの£199を参考にすると、4〜4.5万円前後が目安になるだろう。

日本の夏は高温多湿であり、屋外移動やオフィス外での作業が多いエンジニア・ビジネスパーソンにとって体温管理は切実な課題だ。競合としてはソニーの旧モデルのほか、首掛け型の携帯扇風機などが挙げられるが、冷暖両対応かつ自動制御という点で直接競合する製品は現状ほぼ存在しない

筆者の見解

Reon Pocket Pro Plusが面白いのは、「ガジェットとしての新奇性」だけでなく、実用性に根ざした設計という点だ。Tom’s Guideのレビュー結果を見る限り、体験としての完成度は相当高い。

特に注目したいのはSmart Modesの存在だ。センサーが状況を自動判断して制御するという設計思想は、ユーザーが常に細かく操作しなくてよい体験を実現している。「使う側が道具に合わせる」のではなく「道具が使う側に合わせる」という方向性で、ウェアラブルとしての成熟度を感じさせる。

一方で、約4万円という価格は万人向けではない。ただし冷暖房対応・10時間駆動・スマホ連携という三拍子が揃っていることを考えると、日常的に屋外を動き回るユーザーや、夏冬問わず体温管理に課題を感じているビジネスパーソンには検討する価値がある製品だ。

ソニーが日本国内での正式展開を決断すれば、「夏の必需品」ポジションを狙える可能性は十分ある。続報に注目したい。

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出典: この記事は Forget fans, I’ve been testing Sony’s new wearable thermo device — and it’s the gadget of the future の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。