動画配信サービス大手Disneyが、2026年5月20日よりDisney+とHuluのプロフィール連携機能を開始した。Tom’s GuideのScott Younker記者が詳細を報じている。
何が変わるのか
既存のHuluプロフィールをDisney+に紐付けることで、以下が一本化される。
- 視聴履歴: Huluで視聴途中のコンテンツがDisney+の「Continue Watching」セクションに表示
- ウォッチリスト: HuluのMy StuffリストがDisney+のWatchlistに統合
- レコメンデーション: Hulu由来のおすすめが「For You」タブに反映
- アバター: Hulu独自アバターがDisney+でも選択可能
連携方法はシンプルで、Disney+アプリまたはdisneyplus.comにアクセスし、Huluと共通のMyDisneyアカウントでサインインするとプロフィール連携のプロンプトが表示される。なお、18歳以上向けプロフィールの連携は「数日以内に対応予定」とされており、対象はDisney+・Huluバンドル加入者となっている。
Huluアプリは廃止されない
Tom’s Guideの報道によると、Disney側のスポークスパーソンは「現時点でHuluアプリを終了させる計画はない」と明言している。ライブTV(Hulu + Live TV)などのアドオンサービスも引き続きHuluアプリ内で提供される予定だ。
また、Disneyは新しい「ライブガイド」機能のテストも開始予定。ABC News Live・Disney Plus Playtimeストリーム・ESPNネットワークなどのライブコンテンツを一元的に探せるようになるという。Varietyの報道では、将来的にはDisney+とHuluが同一の技術プラットフォーム上で動作することを目指しているとされるが、段階的な移行を採用している形だ。
日本市場での注目点
ここで日本のユーザーが押さえるべき重要な前提がある。日本の「Hulu」はDisney傘下のHuluとは別サービスだ。
日本のHuluはHJホールディングス(日本テレビ系)が運営しており、資本・プラットフォームともDisneyのHuluとは無関係。今回の統合アップデートは日本のHuluユーザーには直接関係しない。
一方、Disney+は日本でも月額990円(スタンダード)で展開中。国内のDisney+ユーザーにとっては、グローバルでのUI統合の方向性として、今後の機能拡充への期待感を持って見守る動向といえる。
グローバル市場ではNetflix・Amazon Prime Video・Disney+(Hulu統合後)という三大プラットフォームの競争がいよいよ本格化する。
筆者の見解
今回の施策で注目したいのは、Huluアプリを廃止せず「プロフィール連携」という段階的アプローチを取った点だ。既存ユーザーの視聴習慣を壊さずにUI統合を進める設計は、「強制移行」ではなく「使いやすい選択肢を提供する」という正しいアプローチだと思う。
複数サービスにまたがってコンテンツを管理する現代のユーザーにとって、「あのドラマはどのアプリで視聴中だったか」という管理コストは決して小さくない。その文脈で、視聴履歴とウォッチリストを一箇所に集約するのは純粋なユーザー体験の改善として評価できる。
日本市場への直接的な影響はないが、国内の配信サービス各社にとっても、「横断的な視聴体験の統合」というテーマで参照すべきケーススタディになる動向だろう。
出典: この記事は Disney+ is finally merging your Hulu profile into the streaming service — here’s what you need to know の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。