LGが2026年後半、世界初となる1080p(1,920×1,080)対応の1000Hzリフレッシュレートゲーミングモニター「UltraGear 25G590B」を発売する予定であることを、The VergeのシニアエディターRichard Lawler氏が2026年5月19日に報じた。
業界の壁を突き破った「フルHD × 1000Hz」
これまで1,000Hzリフレッシュレートを実現したモニターは720p(1,280×720)どまりだった。The Vergeの報道によると、25G590Bはその制約を突破し、24.5インチのIPSパネルで1,920×1,080の解像度と1,000Hzを同時に達成した初のモデルとなる。
LGはターゲットとして「FPSタイトルやExcelを使うeスポーツ競技者」を明示しており、わずかなフレームの遅れが勝敗を左右するプロ・セミプロ向けに照準を合わせた製品だ。
主な仕様と機能
- パネル: 24.5インチ IPS
- 解像度: 1,920×1,080(Full HD)
- リフレッシュレート: 最大1,000Hz(ネイティブ)
- スタンド: ミニマリストデザイン
- 付属機能: ヘッドセット収納フック、カスタマイズ可能なライティング
さらにオンデバイスのAI機能も搭載。「AI Scene Optimization」はゲームジャンルに応じて映像設定を自動調整し没入感を高める。「AI Sound」は空間オーディオの品質向上とゲーム内コミュニケーションの明瞭化を図る(対応ヘッドセット使用時)。
海外レビューのポイント:1000Hzは「体感」できるのか
The Verge自身も記事内で触れているが、同メディアは数年前に360〜480Hz時代にすでに「リフレッシュレートの向上を人間は本当に体感できるのか」という問いを立てていた。今回の1,000Hzでその問いはさらに先鋭化する。
Lawler氏の報道では現時点でのレビューは行われておらず、スペックと機能概要の紹介にとどまっている。実際の応答性・映像品質・AI機能の実効性については、2026年後半の実機レビューを待つ必要がある。
日本市場での注目点
現時点でLGは価格・発売日とも「2026年後半」以上の詳細を公表していない。ただしLGのUltraGearシリーズは国内でも一定の流通実績があり、グローバル発売と並行して国内展開が行われる可能性は高い。
価格帯については、前世代の高リフレッシュレートモデル(500Hz前後)が10〜15万円台で流通していた実績から、25G590Bはそれ以上のプレミアム価格帯になることが予想される。
競合としてはASUS ROG・BenQ MOBIUZ・MSIのゲーミングラインが挙げられるが、いずれも現時点で1,000Hzに達する製品は存在しない。フルHDにこだわりながら最高の応答性を求めるeスポーツユーザーには、2026年後半の有力候補となる。
筆者の見解
「フルHDで1,000Hz」を実現したという技術的意義は素直に評価したい。720pの制約を突破したことで、今後のハイリフレッシュレートモニター設計の指針が変わる可能性がある。これはゲーミングモニター市場全体の底上げにつながる流れだ。
ただし「道のド真ん中を歩く」観点から言えば、大多数のゲーマーにとって240〜360Hzで十分な体験が得られることは依然として変わらない。1,000Hzが実質的な差を生むのは、プロレベルの競技環境に限られるだろう。購入を検討する一般ゲーマーは、自分のプレイスタイルと本当に必要なリフレッシュレートを冷静に見極めたい。
AI機能については、スペックシート上に搭載するだけでは意味がなく、ゲームジャンルごとの映像調整が実際に機能するかどうかは実機検証が必要だ。2026年後半の正式リリースと海外メディアによる詳細レビューを引き続き注目していきたい。
出典: この記事は LG will release the first 1000Hz, 1080p gaming monitor this year の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。