米Tom’s GuideのDan Bracaglia記者が2026年5月12日に報じたところによると、Garminがエントリー向けランニングウォッチの新モデル「Forerunner 70」と「Forerunner 170」を発表した。旧モデルであるForerunner 55とForerunner 165の後継に当たり、両モデルともに鮮やかなAMOLEDディスプレイを搭載したのが最大の刷新ポイントだ。

スペックと外観——見た目はほぼ双子

両モデルは43mmの同一ケースデザインを採用し、5つの物理ボタンを側面に配置した1.2インチAMOLEDタッチスクリーンを備える。素材はファイバー強化ポリマー(いわゆるプラスチック)で、防水性能は50メートル。カラーバリエーションも豊富で、見た目上はほぼ区別がつかない。

バッテリーはForerunner 70が最大13日間、Forerunner 170は最大10日間。AMOLEDへの移行に伴う消費増分をある程度見込んだスペックとなっている。

海外レビューのポイント——機能面の評価と気になる点

Tom’s GuideのBracaglia記者が発表イベントで実機に触れた印象として、「軽量で手首へのフィット感は良好」と評価している。80種類以上のエクササイズタイプに対応し、Training ReadinessスコアやBody Batteryスコア、睡眠スコア、HRV(心拍変動)インサイトなど、上位モデルで好評だった健康管理指標も搭載している点は評価が高い。

また両モデルに新搭載された「Quick Workout」機能が注目される。強度レベル(1〜4段階)と運動可能な時間を入力すると、ウォッチ側が自動的に複数のワークアウトメニューを提案する仕組みだ。「今日は30分あるけど何すればいい?」という初心者にとってよくある悩みをデバイスが解消してくれるコンセプトは、エントリー向けとして理にかなっている。

一方、記事タイトルには「失敗するかもしれない理由が一つある」とも記されており、$249〜という価格設定が想定ターゲットである初心者層にとって高すぎる可能性がある点が示唆されている。

Forerunner 70 vs 170——何が違うか

機能 Forerunner 70 Forerunner 170

価格 $249 $299〜$349(Musicモデル)

音楽ストレージ なし あり(Musicモデルのみ)

Garmin Pay(NFC) なし あり

高度計 なし あり

サイクリングコーチ / VO2 Max なし あり

GPS あり あり

バッテリー 最大13日 最大10日

音楽・決済・高精度な高度計を必要とするか否かが選択の分岐点になる。ランニング特化でシンプルに使いたい初心者にはForerunner 70、マルチスポーツ対応や通勤時のタッチレス決済まで視野に入れるならForerunner 170という棲み分けだ。

日本市場での注目点

Garminは日本での展開が早く、Garmin Japan(ガーミンジャパン)公式サイトや主要ECサイトから購入可能なことが多い。旧モデルのForerunner 55は国内でおよそ3万円台後半〜4万円前後で流通していたことを考えると、今回の新モデルは為替次第で4万円台半ば以上になる可能性がある。

AMOLED搭載の競合としてはApple Watch SEやSamsungのGalaxy Watch FE、あるいは国内でも人気のXiaomi Smart Band上位モデルなどが挙げられるが、ランニング特化の詳細なトレーニング指標という点ではGarminのエコシステムは依然として強みを持つ。Garmin Connectアプリとの連携や、Garmin CoachによるアダプティブトレーニングプランはAppleやSamsungにはない差別化要素だ。

出荷は5月末〜6月初旬が予定されているとのことで、国内発売もほぼ同時期になる可能性が高い。

筆者の見解

Forerunner 70/170の刷新で最も意味があるのは、エントリー価格帯にAMOLEDが標準化されたことではなく、「Quick Workout」のようなインテリジェントなガイダンス機能がエントリーモデルにまで降りてきたことだと思う。

ランニングを始めようとする人が最初に詰まるのは「何をどれだけやればいいか分からない」という点であり、そこをデバイス側が補完する設計は正しい方向性だ。「道のド真ん中」の構成としても、Garmin ConnectアプリとGarmin Coachを組み合わせた公式エコシステムを入門者がそのまま使えるというのは、再現性の高い選択として評価できる。

価格面については、$249という設定が「エントリー向け」として妥当かどうかは市場の反応を見る必要がある。Apple Watch SEと同価格帯であることを考えると、Garminのランニング特化という強みを理解していないユーザーには選ばれにくいかもしれない。Tom’s GuideのBracaglia記者が「失敗するかもしれない理由がある」と示唆した点も、おそらくこの価格競争力への懸念だろう。

とはいえ、スマートウォッチによるランニングのデータ可視化は、継続率を大きく左右する。「安いApple Watch」より「ランニングに特化したGarmin」を入門に選ぶ層には、Forerunner 70は十分に説得力のある選択肢になるはずだ。

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出典: この記事は Garmin just dropped two new entry-level smartwatches — why the Garmin Forerunner 70 and 170 could be the best beginner running watches in 2026 の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。