JBLが2026年5月、新フラッグシップイヤホン「Live 4」シリーズを発表した。Tom’s GuideライターのErin Bashford氏が速報し、「AirPods、Sony、Bose、Samsungを含む他のどのブランドも実現していない設計」として注目を集めている。ラインナップはLive Buds 4(ステムなし・チップあり)、Live Beam 4(ステムあり・チップあり)、Live Flex 4(ステムあり・チップなし=開放型)の3モデル。想定小売価格はいずれも199ドル(約3万円前後)で、近日発売予定とされている。

なぜこのシリーズが注目か——「形状の呪縛」を解いた新設計

これまでのイヤホン市場には、暗黙の二択が存在していた。フラッグシップ機能が欲しければ形状を妥協する、形状にこだわれば機能が削られる、という構造だ。AirPods Pro 3はステム+シリコンチップで心拍計測・ライブ翻訳などの上位機能を持つが、チップなしを選べばAirPods 4となり機能は大幅に制限される。Sony WF-1000XM6やBose QuietComfort Ultra Gen 2はペブル型のみで、ステム型を選ぶ余地がない。JBLはこのトレードオフを「同一プラットフォームで形状だけ変える」という戦略で解消した。

全モデル共通スペックと形状別の違い

モデル スタイル ドライバー 総バッテリー(ANC ON) 総バッテリー(ANC OFF)

Live Buds 4 ステムなし・チップあり 10mm 32時間 40時間

Live Beam 4 ステムあり・チップあり 10mm 40時間 48時間

Live Flex 4 ステムあり・チップなし(開放型) 12mm 35時間 50時間

3モデルすべてにTrue Adaptive 2.0 ANCJBL Smart OS 3.0搭載スマートケース6マイク+AIアルゴリズムによる通話品質強化が共通搭載される。

海外レビューのポイント

Tom’s GuideのErin Bashford氏は、Live Flex 4について「JBL担当者に確認したところ、シリコンチップがない分を補う専用ANCアルゴリズムを採用しており、騒がしい環境でも音楽を前面に出す設計になっている」と報じている。開放型はシリコンチップによる物理的な遮音がないため、従来はANC性能で不利とされてきたが、JBLはソフトウェア側の補正で対応するアプローチを採った。

Bashford氏は「JBLができているのに、なぜAppleやBose、Sony、Samsungはできないのか」と各社に同様のアプローチを求めており、業界標準となりうる設計として高く評価している。一方で、Live Flex 4のANCが密閉型と同水準になるかどうかは、実機レビューが出揃ってからの検証が必要と示唆している。

日本市場での注目点

現時点での日本発売日・国内価格は未発表だが、199ドルという想定価格はAirPods Pro 3(約39,800円)やSony WF-1000XM6と比較して競争力がある。日本ではEarPods代替や「長時間装着でも耳が痛くない」というニーズから開放型イヤホンの人気が高く、フラッグシップ機能を維持したLive Flex 4は特に注目されるだろう。JBLは日本市場でもamazon.co.jpや家電量販店での展開実績があり、国内投入のタイミングが待たれる。

筆者の見解

「フラッグシップ機能か、好みの形状か」という二項対立に終止符を打とうとするJBLの姿勢は理にかなっている。同一ハードウェアプラットフォームで形状バリエーションを展開するのは製品管理コストが上がるが、ユーザーが求めているのはスペックではなく自分に合った体験だ、という本質を正面から捉えた設計だと思う。

Live Flex 4の専用ANCアルゴリズムが騒音の多い実環境でどこまで機能するかは、Bashford氏の指摘通り実機レビューを待ちたい。ただ、この設計思想自体は競合他社が追随する価値がある。競争が激化するイヤホン市場において、「機能の横並び」ではなく「選択肢の設計」で差別化を図った点は注目に値する。

関連製品リンク

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出典: この記事は JBL’s new earbuds do one thing I’ve never seen on AirPods, Sonys, Bose, or Samsung earbuds — every audio brand needs to take note の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。