Microsoft 365のプロファイルカードに、ユーザーの受賞歴や資格情報を表示できる新機能が一般公開(GA)された。Message Center通知 MC1250272(2026年3月24日最終更新)で案内されており、日本のM365テナントにも順次展開中だ。

HRシステムなどと連携してCopilotコネクターから取り込む方法が「正規ルート」として紹介されているが、実はMicrosoft Graph PowerShell SDKを使えばCSVや外部DBから直接更新することも可能だ。本記事では、その具体的な手順と日本のIT現場への活用ポイントを解説する。

プロファイルカードに何が追加されたのか

TeamsやOutlookなどのアプリでユーザー名にホバーしたときに表示されるプロファイルカード。これまでは氏名・役職・部署・連絡先程度の情報しか表示できなかったが、今回の更新で以下の情報も追加できるようになった。

  • personAward(受賞歴): 表彰名・発行機関・受賞日・Web URL・サムネイル画像
  • personCertification(資格情報): 資格名・取得日・有効期限・発行機関

これらはMicrosoft Graph上のリソースとして定義されており、複数のリソースを組み合わせてプロファイルカードが構築される仕組みだ。

2つのデータ投入経路

① Copilotコネクター(推奨経路)

HRシステムや外部データベースと継続的に同期する場合は、「Copilot connectors for people data」カテゴリのコネクターを使うのが正規ルートだ。定期的なデータ同期が必要な大規模テナントにはこちらが向く。

② Microsoft Graph PowerShell SDK(手動・スクリプト経由)

Copilotコネクターの構成が整っていない環境では、Graph PowerShell SDKのNew-MgBetaUserProfileAwardおよびNew-MgBetaUserProfileCertificationコマンドレットで直接更新できる。CSVファイルや既存の社内システムからデータを読み込んでバッチ処理することも容易だ。

実装に必要な権限とコマンド例

必要な権限

  • 委任セッション(対話型): Entra IDの「User Administrator」ロール以上
  • アプリのみのセッション: User.ReadWrite.All スコープへの管理者同意

受賞歴の追加例


出典: この記事は Using the Microsoft Graph PowerShell SDK to Update User Profiles の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。