Tom’s Guideのレビュアー、Sanuj Bhatia氏が2026年5月8日に報告した内容によると、Huaweiの新フラッグシップ「Pura 90 Pro Max」が、スマートフォンカメラの常識を変えうる機能を搭載しているという。中国で発売済みのこの端末は、f/1.4〜f/4.0の10段階物理可変絞りを主カメラに採用。Bhatia氏はタイで行われた別製品の発表会の際にこの端末を試用する機会を得たと伝えている。
なぜこの製品が注目か——「物理絞り」がスマホにもたらす意味
スマートフォンのカメラは長らく「固定絞り」が常識だった。たとえばiPhone 17 ProのメインカメラはF1.8固定で、暗所でも明所でも同じ開口部で撮影し、露出はシャッタースピードやISO感度、ソフトウェア処理で補う設計だ。
Pura 90 Pro Maxはこの制約を物理的に取り払った。f/1.4まで開放することで夜景や暗所での光量を最大限に取り込み、明るい屋外ではf/4.0まで絞り込んで過露出を防ぐ。一眼カメラユーザーには当然の操作が、ポケットに収まるスマートフォンで実現した形だ。
海外レビューのポイント——Tom’s Guideが直接ハンズオン
Tom’s GuideのBhatia氏は「これはまさにiPhone 18 Proがコピーすべき機能だ」と明言している。同氏は直前にOppo Find X9 Ultraの10倍光学ズームを高く評価した文脈でも中国メーカーのカメラ技術優位に触れており、今回のHuaweiの実装はその評価をさらに強化するものだったという。
カメラ構成(主要スペック)
- プライマリ:50MP/RYYBセンサー/10段階物理可変絞り(f/1.4〜f/4.0)
- 超広角:40MP
- 望遠:200MP
注目技術ポイント
- RYYBセンサー:従来のRGB配列の代わりに黄色ピクセルを採用。Huawei公式によれば光の取り込み量が向上し、暗所でより明るくクリーンな写真が得られるとされる
- LOFIC(Lateral Overflow Integration Capacitor):ダイナミックレンジ改善技術。明暗差の大きいシーンでも白飛び・黒つぶれを抑えた自然な仕上がりに貢献するという
- Proモードでの手動制御:通常の自動モードに加え、カメラアプリのProモードから絞り値を手動指定可能
Bhatia氏はこの組み合わせにより「メインセンサーから直接、被写界深度のコントロールが可能になった」と評価している。ただしレビューはハンズオン段階の報告であり、詳細な実写サンプル比較には至っていない点は留意が必要だ。
日本市場での注目点
Pura 90 Pro Maxは現時点で中国国内向けリリースのみ。グローバル展開の具体的な予定は発表されていない。Huaweiは米国の輸出規制の影響で日本市場での展開も大幅に縮小しており、国内での正規入手は現実的ではない状況だ。
一方、この機能の市場への波及効果は注目に値する。Tom’s Guideの報道ではAppleがiPhone 18 Pro/Pro Max向けに可変絞りシステムの開発を進めているという情報も併せて紹介されており、部品調達の段階に入っているとされる。実装の完成度についての詳細はまだ明らかでないが、もし実現すれば固定絞りが続いてきたiPhoneカメラの大きな転換点となるはずだ。
価格帯について言えば、中国でのPura 90 Pro Maxは最上位フラッグシップに位置する端末であり、グローバル版が出た場合もiPhone 17 Pro Maxクラスの価格帯が想定される。
筆者の見解
Bhatia氏のレポートが示す通り、カメラハードウェアの革新はここ数年、中国メーカーが主導する形で進んでいる。AppleもSamsungも処理エンジンやAI補正の洗練度では高い水準を維持しているが、物理的な光学設計への投資という点では一歩遅れているように見える。
可変絞り自体は一眼カメラの世界では数十年前からある枯れた技術だ。それをスマートフォンのボディに収めるための小型化・信頼性確保は決して簡単ではないが、Huaweiが量産端末で実現した以上、「できない」理由は消えた。AppleがこれをiPhone 18 Proで実装するなら、それはユーザーにとって純粋にうれしいアップデートになる。
ただし日本でPura 90 Pro Maxを手に入れる手段が現実的でない以上、国内ユーザーが恩恵を受けるためにはAppleやSamsungがキャッチアップするまで待つほかない。iPhone 18 Proの発表時に可変絞りが正式に明かされるかどうか、秋の発表を注目して見たい。
関連製品リンク
Apple iPhone 17 Pro 256GB (SIM-Free)
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出典: この記事は This camera feature is so good Apple needs to copy it for the iPhone 18 Pro の内容をもとに、筆者の見解を加えて独自に執筆したものです。
